先日、Appleは公式サイト上で9.7インチ「iPad (第5世代)」を含む複数の新製品の発表を行っているが、残念ながら以前から噂されていた新型10.5インチ「iPad Pro」の発表が行われることはなかった。
そのため新型10.5インチ「iPad Pro」は近々発表されないのかと思いきや、ここでまた新たな噂が登場しているのでご紹介しよう。
新型10.5インチ「iPad Pro」の生産は少量ずつ開始されている?
Forbesによると、IHS MarkitのアナリストであるRhoda Alexander氏は、新型10.5インチ「iPad Pro」の生産が今月から少量ずつだが開始されていると伝えている。
現状ではこれ以上の情報はないようだが、まだ少量ずつの生産ということは本格的な生産は始まっていないということになる。そうなると、新型10.5インチ「iPad Pro」が4月に発表される可能性はかなり低くなるものと考えてもよいのかもしれない。
Alexander氏もこれに関しては「やや不確定(な情報)だ」と意見を述べているが、一方で「少しずつ情報が集まり始めている」という旨の発言をしている。
ただ、Appleのサプライチェーン内に情報源を持っている人物は、新型10.5インチ「iPad Pro」が春に発表されると予想しているとMacRumorsに語っているものの、多くのアナリストは秋頃に発表される可能性が高いと予想しており、やはり4月に発表される可能性は低いと見ているとのこと。
この件に関しては、Appleの情報に詳しいDaring FireballのJohn Gruber氏も意見を述べている。
Gruber氏は、新型10.5インチ「iPad Pro」の発表は10月以降になるとしており、その理由はホームボタンの廃止やベゼルレスデザインが採用されると噂の「iPhone 8」の斬新さを、新型10.5インチ「iPad Pro」が横取りしてしまわないようにするため。つまり、彼が言いたいのは「iPhone 8」より新型10.5インチ「iPad Pro」が先に出てしまうとインパクトに欠けるということだ。
Appleが最も力を入れているのは間違いなく「iPhone 8」。この予想はあながち間違いではなさそうだ。
これらの情報を踏まえると、やはり新型10.5インチ「iPad Pro」が4月に発表される可能性は低そう。そうなると次に可能性があるのは6月に開催予定の「WWDC 2017」だ。
しかし、同イベントはあくまで新製品発表の場というよりは新OSの発表がメインになっており、近年は新製品の発表は行われていない。となると、新型10.5インチ「iPad Pro」の発表は秋以降になってしまう可能性もある。
正直なところ、現段階では新型10.5インチ「iPad Pro」がいつ発表されるのかは全く予想できない状態だ。生産が開始されたという情報は少し気になるものの、今後の情報に期待するしかなさそうだ。