NTTソノリティ「nwm ONE」に新色ファントムグレーが追加。オープンイヤー市場は前年比54%増の拡大

NTTソノリティは、音響ブランド「nwm(ヌーム)」の事業戦略発表会を開催し、フラッグシップのオープンイヤー型イヤホン「nwm ONE」に新色「ファントムグレー」を追加すると発表した。

オンライン会議文化が生活に定着した後も、仕事・育児・趣味といった幅広いシーンでオープンイヤー型が受け入れられていることを背景に、ブランドとして「周囲との共存」を核としたライフスタイルを訴求していく。

市場データもこの潮流を裏付ける。オープンイヤー型の需要は前年比54%増と大きく伸びており、「耳を塞がない」という価値が、もはや一部のユーザーの嗜好ではなく、多くの人の生活シーンに根付き始めている。

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「二重の開放性」を可視化するファントムグレー。スケルトンデザインで内部構造を魅せる

(画像:NTTソノリティ)

nwm ONEは、世界三大デザイン賞である「Red Dot Design Award 2025」と「iF Design Award 2025」で最高位をダブル受賞したプロダクトだ。今回追加されるファントムグレーは、オープンイヤー構造とスケルトンデザインを掛け合わせた「二重の開放性」をテーマにしている。筐体内部の構造をあえて見せることで、ブランドが培ってきた音響技術の精密さを視覚化した。

この透明感あるデザインは、リバイバルテックと呼ばれるストリートカルチャーの潮流にもマッチする。ファントムグレーは11月21日より販売中だ。

プロダクトとしての魅力はデザインだけではない。nwm ONEはスピーカーのような広がりを再現する2-Wayドライバーを備え、NTT独自の二つの特許技術を搭載する。

  • PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)技術:音をユーザーの耳元に閉じ込め、オープンイヤーの弱点だった音漏れを抑える。
  • Magic Focus Voice:自分の声だけを抽出し、相手にクリアに届けるビームフォーミング×スペクトルフィルターのハイブリッド処理。

ワークスタイルが変化した2020年代以降、ビデオ会議の音声品質と生活シーンの両立はイヤホン側の責務となった。nwm ONEはその要請に正面から応える仕様になっている。

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「共存の音」を語る斎藤工と夏木マリ。環境音が“体験の一部”になるイヤホン

発表会では、ブランドアンバサダーの斎藤工さんと、斎藤さんの「大好きな憧れの先輩」である夏木マリさんによるトークセッションも実施された。共通して語られたのは、外界の音を切り捨てないことによる豊かさの重要性だ。

斎藤さんは、nwmを使い始めてから、映画館のような没入体験だけが正義ではないと気付いたと話す。隣の席のささやかな物音も含めて「あれも豊かな体験だったんだな」と気付かされたという。俳優としても、環境音が空間を形づくる重要な要素であり、聞き逃してはいけない音がきちんと届くことは大きな価値だと語った。

夏木さんは、装着感の軽さと耳が開いている安心感を挙げる。自然な装着性により、カフェで音楽を聴いてそのまま打ち合わせに入るといったシームレスな切り替えができるほか、生活を共にするパートナー同士でも、互いが別々の音楽を聴きながら会話ができる“適度な距離感”を実現できると話した。

NTTソノリティはこの冬、「耳スピだもんね」をテーマに、ユーザーのリアルな声を用いたショート動画や交通広告を展開する。交通広告では、斎藤工さん演じる架空の4人組ロックバンド「MIMISPI」のメインビジュアルも掲出するとのことだ。

また、nwm 公式ストアでは、11月21日より「耳スピ Winter キャンペーン 2025」を実施中。nwm LINE公式アカウントを友だち登録すると、公式ストアで使える20%オフクーポンをもらうことができるほか、nwm ONEの新色「ファントムグレイ」を購入すると先着で400名に専用ケースが付属する。

また、公式ストア限定にはなるが、11月18日以降はnwm DOTSにユーザーから好評の「テールフック」が標準で同梱されるように。眼鏡のように耳へ自然にフィットし、装着性を底上げしてくれる。

nwmの掲げる「周囲との共存」というコンセプトは、外界をシャットアウトしない音体験をどう成立させるかという挑戦だ。透明な壁越しに会話しつつ、自分だけのBGMを流しているような、そんな新しいパーソナル空間を提案している。

nwmイヤホン / ヘッドホン取材
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