現地時間11月14日、英Nothingは新しいメッセージアプリ 「Nothing Chats」 を開発したと発表した。まずは今月17日にNothing Phone (2) 向けに、北米/英国/EUの3地域で提供が開始される。
本アプリは、NothingおよびSunbirdが開発したメッセージアプリケーション。最大の特徴は、iMessageと互換性があるという点。
iMessageは、Appleが自社デバイス向けに提供している無料のメッセージサービスだが、一方でAndroidなど他プラットフォームとはiMessageでメッセージのやり取りをすることができない。しかし、「Nothing Chats」 であれば、AppleのメッセージアプリとNothing Phoneの間で無料でメッセージを送ることが可能になる。
これについてNothingは、「メッセージングサービスが電話ユーザーを分断している」 とし、「これらの障壁を取り除きたい」 とも述べている。
Bring on the blue bubbles.
We believe in windows, not walls. If messaging services are dividing phone users, then we want to break those barriers down.
So… we’ve developed iMessage compatibility for your Phone (2). pic.twitter.com/kArTGfXlQO
— Nothing (@nothing) November 14, 2023
同アプリは、昨年Google Playで1万回以上のダウンロードを達成した、iMessageの非公式クライアント 「Sunbird」 をベースに動作するとのこと。使用するには 「Nothing Chats」 で、iCloudアカウントでログインする必要がある。メッセージはすべてエンドツーエンドで暗号化されセキュアだという。
また、単にメッセージを送るだけでなく、グループチャットや写真や動画といったメディア共有、音声メモの送信などさまざまな機能が利用できるという。RCSメッセージ (リッチコミュニケーションサービス) もサポートする。なお。グループチャットについては、グループ内のすべてのユーザーがiMessageを利用できる必要がある。
当初はベータ版として提供され、一部機能のみが利用できる状態でリリースされるが、のちに既読の通知やメッセージへのリアクション、相手がタイピングしている状態を示すインジケーター、任意のメッセージに対する返信などが追加される予定になっている。
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(画像:Nothing)