
NECパーソナルコンピュータ(以下、NECPC)は8月25日、個人向け「LAVIE」シリーズの2026年夏モデルとして、16型ノートPC「LAVIE N16」や15.3型ノートPC「LAVIE Direct N15 Slim」、一体型デスクトップPC「LAVIE A23/A27」、11型Androidタブレット「LAVIE Tab T11/T11N」の計6機種を発表した。いずれも8月27日に発売する。価格はオープン。
今回のラインアップでは、PCの買い替えサイクルが長くなっていることや、メモリなどPC部材の価格上昇を背景に、長く使えることを意識した設計を取り入れた。特に「LAVIE N16」では、ユーザー自身でバッテリーを交換できる仕組みを公式がサポートしているほか、メモリやSSDにも工具を使わずアクセスできる「セルフメンテナンス設計」を採用している。
16型「LAVIE N16」はRyzen AI搭載モデルも用意
「LAVIE N16」は、1920×1200ピクセル表示に対応する16型液晶ディスプレイを搭載したノートPC。画面は16:10のアスペクト比で、輝度400カンデラの「スーパーシャインビューLED IPS液晶」を採用する。
ラインアップには、Ryzen 5 230を搭載するスタンダードモデルに加え、Ryzen AI 5 430、Ryzen AI 7 445を採用する上位モデルを用意。上位モデルは最大50TOPSのNPUを搭載し、「Copilot+ PC」に対応する。
店頭向け最上位モデル「N1675/MAL」はRyzen AI 7 445、16GBメモリ、512GB SSDを搭載。中位モデルの「N1665/MA」はRyzen AI 5 430、16GBメモリ、256GB SSDを搭載する。下位モデル「N1655/MA」はRyzen 5 230、16GBメモリ、256GB SSDという構成だ。
N1675/MALとN1665/MAのバッテリー駆動時間は約9.7時間、N1655/MAは約7.9時間。本体サイズは358.7×254×23mmで、重量は約2.0kgとなる。カラーはプルシャンブルー、クラリスシルバー、クラリスゴールドの3色。
価格は市場想定価格で、N1675/MALが31万3000円前後、N1665/MAシリーズが29万1000円前後、N1655/MAシリーズが27万5000円前後(いずれも税込)。
「LAVIE N16」では、長期間の使用を想定してメンテナンス性も高めた。バッテリーは本体を分解せずに交換できるラッチ式で、バッテリーを取り外すとメモリやSSDのカバーにも工具なしでアクセスできる。さらに2基のSSDスロットを備え、セカンドSSDを増設できる。
増設したSSDを活用する「LAVIEスマートバックアップ」も新たに搭載。重要なデータをセカンドSSDへ自動的にバックアップできる。また「LAVIEサポート」にはストレージクリーナー機能を追加し、スクリーンショットフォルダなど不要になったデータを整理してSSDの空き容量を確保できる。
キーボードはフォントや配色、レイアウトを見直し、キーの印字を見やすくした。キーピッチは従来の19mmから18.7mmに変更しながら、テンキーは4列構造を採用。タッチパッドは従来より約1.4倍大型化し、ファンクションキーも区切りを設けている。
F11キーには「拡大鏡」機能を割り当て、NECPCが設定した見やすい倍率で画面を拡大できる。キーボードのキートップが外れにくい構造や、印字のかすれ、キーボードのたわみを抑える工夫も施した。底面には水抜き穴を設け、水をこぼした際に内部へ侵入しにくい構造としたほか、MIL-STD-810H準拠の耐久性も備える。
ACアダプターは専用のDCコネクターを廃止し、USB Type-Cタイプに変更した。インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-C×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2、HDMI出力、Gigabit Ethernet、有線LAN、microSDカードスロット、音声入出力など。上位モデルはWi-Fi 7、Ryzen 5 230搭載モデルはWi-Fi 6Eに対応する。DVDスーパーマルチドライブも内蔵する。
Webカメラは上位モデルが200万画素でWindows Helloに対応し、下位モデルは92万画素となる。
ソフトウェアでは、チャット形式でPCの使い方やトラブルについて質問できる「LAVIE AI Plus」を強化した。質問の仕方が分からない場合でも、ユーザーが入力した内容に近い質問を提示し、適切な回答にたどり着きやすくする。スマートフォンとの連携やデータ移行を支援する「つながるLAVIE」も搭載。スマートフォンの写真転送などを簡単に行える。
このほか、直販モデルの「LAVIE Direct N16」では、Core Ultra搭載モデルなども選択でき、限定カラーとしてエレメンタルブラックも用意される。
15.3型の「LAVIE Direct N15 Slim」は直販専用モデルで、1920×1200ピクセル表示の液晶を搭載する。光学ドライブを省いたことで、本体重量は約1.6kgまで軽量化した。
プロセッサはCore 3 304、Core 5 315、Core 7 350から選択でき、メモリは8GB~32GB、SSDは256GB~1TBを用意する。価格は20万円前後(税込)から。カラーはコズミックブルーとルナグレーを用意する。
なお、直販向けには15.6型の「LAVIE Direct N15」も用意される。フルHD(1920×1080ピクセル)液晶を搭載し、Coreシリーズ3などを選択可能。価格は23万5000円前後(税込)から。
一体型PCと11型Androidタブレットも刷新
デスクトップPCでは、23.8型の「LAVIE A23」と27型の「LAVIE A27」を用意する。いずれもフルHD(1920×1080ピクセル)表示の液晶ディスプレイとCore i5-1335U、16GBメモリ、512GB NVMe SSDを搭載し、DVDスーパーマルチドライブも備える。
LAVIE A27の店頭モデル「A2765/LAB2」は、27型IPS液晶、Core i5-1335U、16GBメモリ、512GB SSDという構成。USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1×3、Gigabit Ethernet、HDMI入力、SDカードスロット、音声入出力などを備える。
「LAVIE A23」と「LAVIE A27」はどちらもHDMI入力を搭載しているため、ゲーム機や別のPCなどを接続して外部ディスプレイとして使うこともできる。付属キーボードはBluetoothに対応し、複数のデバイスを切り替えて利用できる。
価格は「LAVIE A23」が33万円前後、「LAVIE A27」が34万6000円前後(どちらも税込)。
タブレットでは「LAVIE Tab T11」と「LAVIE Tab T11N」を投入する。いずれも2560×1600ピクセル表示に対応した11型液晶ディスプレイを搭載し、MediaTek Dimensity 6300とAndroid 16を採用する。
LAVIE Tab T11は4GBメモリと128GBストレージ、T11Nは8GBメモリと256GBストレージを搭載。T11Nにはデジタルペンが標準付属し、手書きノートアプリ「Nebo」などを利用できる。
価格は「LAVIE Tab T11」が5万5000円前後、「LAVIE Tab T11N」が7万5000円前後(どちらも税込)。
今回のLAVIEシリーズは、最新プロセッサを搭載するモデルだけを前面に出すのではなく、長期間使うことを意識したハードウェア設計や、日常的な操作を支援する独自ソフトウェアにも力を入れている。特にLAVIE N16は、メモリやSSDの交換・増設、バッテリー交換といった従来のノートPCでは難しい作業をユーザー自身で行えるようにした点が大きい。
PCの価格が上昇するなか、買い替えの頻度を抑えながら1台を長く使いたいユーザーにとって、性能だけでなく「後から手を入れられるか」という点もPC選びの判断材料になりそうだ。
