TORRAS、スマホケースの「次」を目指す。iPhone 18 Pro向けケースなど日本で新製品展開へ

スマートフォンケースや充電器などのアクセサリーを手がけるTORRASは9月29日、「TORRAS 新製品体験会および事業戦略発表会」を開催した。

TORRASは2016年にAmazonを通じて日本市場へ参入し、スマートフォンケースを中心に製品を展開してきた。現在は保護フィルムや急速充電器、モバイルバッテリー、冷却関連製品などにもラインナップを広げ、ビックカメラやヨドバシカメラ、KDDI、ノジマ、ドン・キホーテなど40店舗以上の実店舗で販売している。

日本市場への参入から10周年を迎えた今回の発表会では、これまでの歩みを振り返りながら、「スマホケース 3.0」と位置付ける新たな製品戦略や、日本市場への投資について説明した。会場では「iPhone 18 Pro」シリーズ対応製品をはじめとする新製品も披露された。

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スマホケースを「保護するもの」から「スマホを便利に使うための道具」へ

TORRASは今回、スマートフォンケースの進化を「1.0」「2.0」「3.0」の3段階に分けて説明した。

初期の「1.0」は、落下や衝撃からスマートフォンを守るためのケース。続く「2.0」では、素材やカラー、デザインなどの選択肢が増え、ケースを自分らしさを表現するアイテムとして選ぶ人も増えた。

そして現在、TORRASが取り組んでいるのが「3.0」だ。スタンドやマグネットなどをケースに組み込み、スマートフォンを手に持つだけでなく、机やテーブルに置いた状態でも使いやすくする。動画を見たり、レシピを確認したり、撮影したりと、ケースに備わった機能によってスマートフォンの使い方を広げていく。

TORRASでは、こうした製品を「Performance Gear」と位置付けている。スタンドをケースに組み込むことで、スマートフォンを置いたまま使える場面を増やしている。

スタンド一体型ケースは、TORRASが6年をかけて開発してきた製品だ。世界累計の販売数は2,000万個を超えるという。

ケースの厚さは約3mm。内部には8層の構造を収めている。スタンドの可動部には直径1.2mmの小型ベアリング軸受を採用し、開発時には1,000トン級のプレス機を使ったテストも実施した。部品の精度は0.02mm以下で管理しているという。

スタンドを使えば、机やテーブルにスマートフォンを立てて動画を見たり、画面を確認したりできる。撮影時にも使いやすく、自分のトレーニング風景を撮影するときに三脚を用意する必要がなくなる。家族や友人との写真でも、誰か1人が撮影役に回ることなく全員が画角に入れる。

料理中にレシピを確認したり、会議で画面を見せたりするときにも、スマートフォンを手に持ったまま操作する必要がなくなる。

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ケースから充電・冷却まで、スマートフォン周辺へ製品を拡大

TORRASはケースだけでなく、スマートフォンを取り巻く充電や冷却の領域にも製品開発を広げている。

急速充電では発熱が課題になる。TORRASは7年間にわたって低温充電技術を改良し、急速充電時の表面温度を従来の77℃から37℃まで低減したと説明している。

充電関連では、ケーブルと本体を一体化して収納できる「Flex」シリーズも展開する。使わないときのケーブルの取り回しまで含めて、日常的な使いやすさを考えた製品として紹介された。

このほか、首掛け扇風機(ネックファン)も展開している。炎天下や厳しい暑さの中でも首元を冷やし、日常生活や屋外での活動を快適にする製品で、日本のユーザーからも好評を得ているという。

会場では、「iPhone 18 Pro」シリーズに対応するスタンド一体型スマートフォンケースやモバイルバッテリーをはじめ、TORRASのベストセラー製品である「Ostand」シリーズなども展示された。

今後は「Urban Daily」と「Outdoor」を軸に、日本の生活環境やユーザーコミュニティに合わせた展開を進める。都市部での日常生活だけでなく、トレイルランニングや野球など、日本で形成されているスポーツコミュニティへの浸透も図るという。

環境分野では、グローバルで1万本以上の植樹を目指す「Way For Trees」にも取り組む。

東京・築地に拠点、日本チームが製品開発にも参加

日本市場への参入から10年を迎えたTORRASは、販売規模を広げるだけでなく、日本市場に合わせた製品開発にも取り組む。

その拠点となるのが、東京・築地に設立した日本拠点だ。販売やマーケティングに加え、将来的には日本のプロダクトデザイナーや設計人材も採用し、日本チームがTORRASの新製品開発に参加できる体制を整えていく。

今後半年間から2027年にかけては、日本市場向けの製品ラインナップをさらに拡充する計画だ。価格の安さを競うのではなく、イノベーションと品質で製品の価値を高め、日本の流通・店舗パートナーとともに事業を広げていくとしている。

日本市場に参入して10年。スマートフォンを守るケースから、スタンドや充電、冷却などを含めてスマートフォンの使い方を支える製品へと、TORRASの事業は広がっている。東京・築地の新拠点では、今後、日本のユーザーに合わせた製品の企画や開発にも日本チームが関わっていく方針だ。

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