2020年、Appleは春と秋に2種類の新型iPad Proを発売する計画と伝えられている。これまでの噂では春に現行機種のマイナーアップデートモデルが投入され、秋にはその5G対応モデルが投入されることが予想されているが、もしかすると秋に発売するiPad Proは想像以上に大きな進化を遂げる可能性が出てきた。
台湾Economic Daily Newsの24日の報道によると、台湾Innolux(群創光電)がAppleからiPad向けミニLEDディスプレイの生産を受注したとのこと。生産は2020年後半に開始される予定とのことから、同ディスプレイを搭載したiPadは2020年秋に登場する可能性があるということになる。
ミニLEDが搭載されたiPad Proが2020年後半に登場?
次期iPad ProへのミニLEDディスプレイの搭載については、昨年12月にTF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏が伝えていた情報とやや符合する。
Kuo氏は、AppleがミニLEDディスプレイを搭載した次期12.9インチiPad Proを2020年後半に発売し、同製品を皮切りにiPadやMacのディスプレイをミニLEDに切り替えていく計画と伝えていたが、今回の情報からこれは真実である可能性が高くなっている。
ミニLEDディスプレイが搭載されることでiPad Proはより広い色域表現や高いコントラスト、ダイナミックレンジの表現が可能になる可能性がある。また、消費電力の向上やディスプレイの薄型化も期待できるが、一方でコストの増加も危惧されている。
もしこの情報が正しいと仮定するならば、Appleは今年2つの新型iPad Proを発売する可能性が濃厚ということになる。
これまでの情報をまとめると、2020年前半に発売するiPad Proは2018年に発売した現行機種のマイナーアップデートモデルになる可能性が高い。プロセッサは最新のものに置き換えられるほか、背面カメラはトリプルレンズ仕様に。さらに空間の3D認識が可能になるToFセンサーが搭載され、よりAR体験がリアルになる見通し。
そして2020年秋には5Gに対応したiPad Proが発売予定(ソースはDigiTimes)。今回の情報通りであればミニLEDディスプレイも搭載することになる。
モデル | ラインナップ | 特徴 |
---|---|---|
iPad Pro (2020春モデル) | 11インチモデル 12.9インチモデル |
トリプルレンズカメラ搭載 ToFセンサーでより上質なAR体験 |
iPad Pro (2020秋モデル) | 12.9インチモデル | 5G対応 ミニLEDディスプレイ搭載 |
もしこれらの情報がすべて合っていた場合、今年の新型iPad Proの発売スケジュールは表記表のとおりとなる。
2020年 “秋” のアップデートは昨年のMacBook Proのように上位モデルである12.9インチのみに限定されることになるかもしれない。Ming-Chi Kuo氏は12.9インチモデルのみにミニLEDディスプレイが搭載されることをかつて伝えていた。もしかするとミニLEDディスプレイが搭載され、5Gに対応するのは12.9インチモデルのみで、11インチモデルの5G対応&ミニLEDディスプレイの採用は2021年以降に回される可能性も考えられなくはない。
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