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「Surface Pro (12-inch)」 発表。従来より小さくて軽い、駆動時間も長い新型2in1デバイスに

Microsoftは5月6日、「Surface」 シリーズの新型モデルとして、2-in-1 PC 「Surface Pro (12-inch)」 を正式発表した。価格は799ドルからで、グローバルでの発売は5月20日を予定。日本市場における価格は現時点では未公開で、出荷開始は6月を予定している。

「Surface Pro」 は、現状13インチモデルのみがラインアップされているが、今回発表されたのは、それからワンサイズ小さな12インチモデル。13インチモデルも引き続き併売するため、実質的なエントリーモデルと言えるだろう。

電力効率の高いSoC 「Snapdragon X Plus (8コア)」 やAI処理を担う高性能NPUを搭載したことで、コンパクトな筐体ながらもAI機能をフルで使用でき、かつロングバッテリーも実現した。モバイル性能とクリエイティブ性能を高い次元で両立する2-in-1デバイスに仕上がっており、実質的にAppleのiPad Proへの対抗モデルとも言えるかもしれない。

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12インチの新たな選択肢。Snapdragon X Plusと45TOPS NPUでAI機能もフルで使える

「Surface Pro」 は、キックスタンドと着脱式キーボードを備えており、タブレットとしてもノートPCとしても使える柔軟性が特徴の2-in-1デバイス。Microsoftが展開するPCのなかで最も代表的な製品と言える。

そして今回発表された 「Surface Pro (12-inch)」 は、これまで展開されてきた13インチサイズのものから携帯性をさらに強化した12インチサイズとしてリニューアル。

重量はわずか約1.5ポンド (約680g) で、小型バッグにも容易に収まるサイズ感になっている。また、スタイラスペン 「Surface スリムペン」 を本体背面にマグネットで装着&充電可能になっており、利便性が向上しているのも特徴だ。

詳しいスペックは以下。

製品名Surface Pro (12-inch)
SoCSnapdragon X Plus (8コア)
グラフィックスQualcomm Adreno GPU
NPUQualcomm Hexagon (45TOPS)
メモリ16GB LPDDR5x
ストレージ256GB / 512GB (UFS)
画面12インチPixelSense タッチスクリーン (液晶)
・解像度:2196 ✕ 1464 (220ppi)
・アスペクト比:3:2
・コントラスト比:1200:1
・カラープロファイル:sRGB / Enhanced
・タッチ:10ポイントマルチタッチ
・画面輝度:最大400ニト
サイズ・重量長さ x 幅 x 高さ:274mm x 190mm x 7.8mm
重量:686g
バッテリー駆動時間・ローカル動画再生で最大16時間
・アクティブなWEB使用で最大12時間
セキュリティ・Microsoft Pluton TPM 2.0 対応
・Windows 11 Secured-core PC 対応
・Windows Hello顔認証 対応
・Microsoft DefenderによるID、プライバシー保護
カメラ前面:Surface Studioカメラ
・解像度:1080p (フルHD)
・機能:Windows Studio Effectsに対応
(自動フレーミング、ポートレートぼかし、クリエイティブフィルター、アイコンタクト、ポートレートライティング)

背面:Ultra HDカメラ
画素数:10MP
セキュリティ:Windows Hello顔認証カメラ (Enhanced Sign-in Security 対応)
オーディオ&マイク・デュアルスタジオマイク(高精度な音声フォーカス対応)
・Dolby Atmos対応の2Wステレオスピーカー
・Bluetooth LE Audio に対応
インターフェース・USB-C x2 (USB 3.2)
・Surface Pro 12-inch Keyboard Connector
キーボード・ペン・Surface Pro 12-inch Keyboard
・Surface Slim Pen (2nd Edition)
通信・Wi-Fi 7
・Bluetooth 5.4
カラーラインアップ・プラチナ
・オーシャン
・バイオレット

画面は、12インチのPixelSense タッチスクリーン (液晶)。解像度は2196×1464 (220ppi)、アスペクト比は3:2。最大400ニトの輝度と1200:1のコントラスト比、sRGBおよびEnhancedプロファイルに対応しており、視認性と色再現性のバランスに優れる。10点マルチタッチに対応し、Surface Slim Penとの組み合わせで滑らかな書き心地を実現する。

本体サイズは274×190×7.8mm、重量はわずか686g。フル機能のWindowsデバイスとしては驚異的な軽さを誇り、モバイルワークの理想形を体現する。

本体に搭載する2つのUSB Type-C (USB 3.2) ポートでは、最大45Wでの充電や最大4K/60Hzでの2台のディスプレイへの映像出力をサポートする。

「Surface スリムペン」 は、本体背面にマグネットでくっつけて充電できる設計となっており、紛失や充電の手間が大きく軽減されている。

専用アクセサリーの 「Surface Pro 12-inch Keyboard」 は新たにフラット折りたたみ構造を採用し、筆記や描画に最適化。バックライト付きで、Copilotキーやアダプティブタッチパッド、ロックキーなどを搭載し、操作性も大きく向上している。

パフォーマンス面を見ていこう。内蔵SoCには、Qualcomm Oryon CPUを搭載したQualcommの8コアSoC 「Snapdragon X Plus」 を採用。GPUには 「Qualcomm Adreno GPU」 を内蔵。

NPUには、最大45TOPSの演算性能をもつHexagonプロセッサを搭載しており、Windows 11のCopilot+機能をローカルで快適に動作させることが可能だ。Recall機能による過去作業の検索や、Click to Doによるインテリジェント操作支援など、生成AIを用いた機能も利用できる。

メモリは16GBのLPDDR5x、ストレージは256GBまたは512GBのUFSストレージを搭載。Intelのプロセッサを搭載していた従来型のSurface Proと比較すると、大幅な高速化と省電力化が図られており、動画再生で最大16時間、WEB使用時でも最大12時間のバッテリー駆動を可能としている。

前面には1080p対応のSurface Studioカメラを搭載。自動フレーミング、ポートレートぼかし、アイコンタクト補正、クリエイティブフィルター (イラスト風・アニメ風・水彩風) など、Windows Studio Effectsに対応しており、オンライン会議やストリーミング用途でも高品質な映像体験を提供する。

背面カメラは10MPのUltra HD仕様で、写真やドキュメント撮影にも対応できる。音響面では、Dolby Atmos対応の2Wステレオスピーカーと、高精度な音声フォーカスに対応したデュアルスタジオマイクを備える。

セキュリティ面も充実しており、Microsoft Pluton TPM 2.0に対応。Windows Hello顔認証やSecured-core PC仕様により、個人データの保護とセキュアな認証が可能だ。なお、通信はWi-Fi 7とBluetooth 5.4をサポートする。

また、本製品は持続可能性と分解性にも配慮した。筐体素材の82.9%には再生素材を採用し、バッテリーにはSurface Pro史上初となる100%再生コバルトを使用。分解修理にも対応する設計が維持されており、長期的に使えるサステナブルな2-in-1 PCとなっている。

Surface Pro (12-inch) は、AI機能をローカルで支えられる軽量2-in-1デバイスだ。モバイルクリエイターやリモートワーカーにとって理想的な選択肢となってくれるはず。GPU性能と電力効率に優れるArmベースアーキテクチャの恩恵によって、ゲームやストリーミング、リアルタイム編集作業といった用途にも対応できるだろう。

予約は、Microsoft公式ストアや主要販売店にて受け付ける。グローバルでの発売は5月20日を予定。法人モデルは、一部市場で7月22日より順次展開予定だ。日本市場における価格は現時点では未公開で、出荷開始は6月を予定している。

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(画像提供:Microsoft)