Appleは2022年後半〜2023年にかけて多数の新製品を投入する計画があることがわかった。米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏は、今後Appleが発売する予定の新製品に関して情報を提供している。
この情報は、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏が自らのニュースレター 「Power On」 の最新号で明らかにされたもの。Mark Gurman氏によれば、Appleは以下の製品を2022年後半〜2023年にかけて発売する計画であるという。
- iPhone 14シリーズ (4機種)
- Apple Watch Series 8 (3機種)
- M2/M3チップ搭載の新型Mac
- MRヘッドセット
- 新型iPad(無印)
- 新型iPad Pro
- 新型HomePod
- 新型Apple TV
- 新型AirPods Pro
Mark Gurman氏はこれらの製品に関する具体的な発売時期については明らかにしていないものの、このうちiPhone 14シリーズとApple Watch Series 8、M2チップを搭載した新型Mac (13インチMacBook Pro/MacBook Air以外) の一部、新型AirPods Proについては2022年後半での発売が期待される。また、新型HomePodについては2022年内の登場は “期待できない” としていることから、おそらく同モデルの発売は2023年になることが予想される。
Mark Gurman氏の報告の中で興味深いのが、M2/M3チップ搭載の新型Macに関するものと新型HomePodに関するもの。
Macについては別記事にまとめているためそちらをご覧いただきたいが、新型HomePodについては初代モデルと同等のサイズの製品になる予定で、音質についても初代モデルと同等のレベルになるとのこと。内蔵プロセッサは、Apple Watch Series 8に搭載されるSiP 「S8」 が搭載される予定であるという。
また、本体上部には改良されたディスプレイが搭載される見通しであるとのことだ。具体的にどのようなディスプレイになるのかは明らかにされていないが、マルチタッチ機能にも対応しているとの情報もあるようだ。ちなみに、現行のHomePodシリーズ (初代HomePodは販売終了) にはSiriのアニメーションで表示できる、カラー対応タッチディスプレイが搭載されている。
また、新型Apple TVについてはA14プロセッサを搭載し、RAM容量を増加させパフォーマンスを向上させたマイナーアップデートモデルになるとのこと。
なお、「Apple Watch Series 8」 に搭載されるという新SiP 「S8」 について、Mark Gurman氏は 「Apple Watch Series 7」 に搭載されたS7や、「Apple Watch Series 6」 に搭載されたS6チップとおなじ仕様になる可能性があると伝えている。もし事実であれば、今秋に登場する新型Apple Watchの処理性能の向上はあまり期待できないかもしれない。
次の大幅な性能向上は、来年に発売する 「Apple Watch Series 9」 になる予定であるとMark Gurman氏は伝えている。また、そろそろ新型モデルの登場が期待されるエントリーモデル 「Apple Watch SE」 についてもS8チップが搭載される可能性があるという。
そのほか、新型iPad(無印)についてはA14プロセッサを搭載するほか、新たにUSB Type-Cコネクタを搭載する計画があること、Appleが秘密裏に開発していると噂の純正AR/VRヘッドセットについてはM2チップと16GBのRAM(メモリ)を搭載する可能性があるとのこと。
これらの情報が正しいかは不明だが、先日のWWDC22でM2チップが発表されること、新型MacBook Airが発表されることをかなり前から伝えていたことを考えると、同氏の情報は最も真実に近い可能性がある。もしMark Gurman氏の情報が正しいのなら、Appleは2022年後半~2023年にかけて大量の製品を投入することになるだろう。