Appleは今年6月に年次開発者会議 「WWDC23」 を開催する。同イベントは次期OSのほか、新ハードウェアに関する期待が寄せられているが、残念ながら以前より予告されている新型Mac ProがWWDC23で登場することはないようだ。
この情報を伝えているのは、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏。MacRumorsのYouTubeチャンネルの動画に出演し、最新のApple製品に関する情報を伝えている。
The MacRumors Show: Mark Gurman Talks WWDC 2023, Apple Headset, and New Macs | MacRumors
新型Mac ProがWWDC23で登場する可能性は低い?
Mark Gurman氏によると、Appleは近く15インチMacBook Airを発売する予定とのこと。M2チップを搭載し、現行の13インチMacBook Airに新たなラインナップとして加わる形になるという。M3チップがそろそろ登場するかもしれないというタイミングで、なぜM2チップを搭載したモデルが登場するのかについては、Mark Gurman氏は 「M2チップを搭載した15インチMacBook Airは昨年発売される予定だった」 とし、何らかの影響で発売が延期されていることを示唆している。
さらに、デスクトップMacについても情報を提供している。まずは新型Mac Studioについてだが、こちらはM2世代のSoCを搭載する予定はなく、新型モデルが登場するのはあくまでM3世代が発表されてから、と予想しているという。
その理由について、Mark Gurman氏は 「Mac Proとの食い合いを防ぐため」 だと説明する。Mac Proは本来Macシリーズの最上位モデルとして君臨するはずの製品だが、何らかの事情により発売が遅れている。
Mark Gurman氏によれば、直近のWWDC23でも発表することができない段階であることから、AppleはMac ProとMac Studioの食い合いを防ぐため、新型Mac Studioの発売時期をM3チップ登場以降に延期する道を選んだという。
これらの情報を踏まえると、Appleは6月のWWDC23では新型Macを発売する可能性がかなり低いということになる。もしあるとすれば、15インチMacBook Airが登場するかもしれないが、同モデルはそれ以前に発表される可能性が指摘されていることから、WWDCでの最大の期待は以前より噂されているXRヘッドセット、ということになるだろうか。
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(画像:Apple)