【3分でわかる】「Mac mini」 M4/M4 Proの違い。Thunderbolt 5が欲しい場合はM4 Proを選ぼう

10月30日、米Appleは 「M4チップ」 「M4 Proチップ」 を搭載した新型Mac miniを発表した。

約14年ぶりに筐体をリニューアルした今回の新型Mac miniは、先代モデルと同様にスタンダードのSoC 「M4」 だけでなく、プロ用の 「M4 Pro」 を搭載することで、エントリーユーザーからプロユーザーまで幅広く受け入れられるコンピューターとなっている。

当然ながら、「M4」 「M4 Pro」 ではコアの構成が異なるため性能も異なり、また一部仕様も異なっている。そこで本稿では、「Mac mini」 のM4搭載モデルと、M4 Pro搭載モデルでどのような違いがあるのか数分で理解できるように分かりやすくまとめてみた。

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「Mac mini」 M4モデルとM4 Proモデルの違いを解説

項目Mac mini (M4, 2024)Mac mini (M4 Pro, 2024)
SoCM4
10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
10コアGPU
・16コアNeural Engine
M4 Pro
12コアCPU (高性能×8+高効率×4)
16コアGPU
・16コアNeural Engine

※CTOオプションで14コアCPU+20コアGPU構成に変更可能
メモリ容量16GB/24GB/32GB24GB/48GB/64GB
ストレージ容量256GB/512GB/1TB/2TB512GB/1TB/2TB/4TB/8TB
Apple Intelligence
搭載ポート(前面)・USB-C (USB 3) ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
・USB-C (USB 3) ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
搭載ポート(背面)Thunderbolt 4 (USB-C) ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet
Thunderbolt 5 (USB-C) ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet
映像出力最大3台(6K/60Hz ×2+5K/60Hz)最大3台(6K/60Hz ×3)
ワイヤレス接続Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
サイズ幅12.7×奥行き12.7×高さ5.0cm幅12.7×奥行き12.7×高さ5.0cm
重量0.67kg0.73kg
カラーシルバーシルバー
税込価格94,800円〜218,800円〜

SoC

新型Mac miniは 「M4」 「M4 Pro」 の2種類のSoCを搭載可能だ。

それぞれ、M4は10コアCPU (高性能×4+高効率×6) と10コアGPU構成、M4 Proは12コアCPU (高性能×8+高効率×4) と16コアGPU構成。さらにM4 Proは+30,000円で14コアCPU+20コアGPU構成にアップグレードできる。

項目Mac mini
(M4, 2024)
Mac mini
(M4 Pro, 2024)
SoCM4
10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
10コアGPU
・16コアNeural Engine
M4 Pro
12コアCPU (高性能×8+高効率×4)
16コアGPU
・16コアNeural Engine

※14コアCPU+20コアGPU構成に変更可能

当然ながらコア数が多ければ、それだけ高いパフォーマンスを発揮できることになる。ネットを見たり、メールやチャットをしたりするくらいならM4モデルで十分。一方、ゲームや写真・動画編集など高負荷のアプリケーションを動作させる場合には、性能の高いM4 Proモデルを購入するのが良いだろう。

モデル名コア構成シングルマルチコア
iPad Pro (11-inch, M4)
10コアCPUモデル
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
370714418
Mac mini
(M4, 2024)
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
3700前後?14400前後?

参考として、同じM4チップ (10コアCPU構成) を搭載しているiPad ProのCPUベンチマークスコアも掲載しておく。コア構成が同じことから、おそらくMac miniのM4チップとほとんど同じスコアになることが予想されるため、上記表と近い数字になるものと予想される。▶︎ Apple公式サイトで 「Mac mini」 を購入する

メモリ

メモリ容量は、M4モデルは16GB、M4 Proモデルは24GBがベース。そこから購入時のCTOオプションで増量することが可能だ。

項目Mac mini
(M4, 2024)
Mac mini
(M4 Pro, 2024)
メモリ容量16GB/24GB/32GB24GB/48GB/64GB

M4モデルは最大32GBまで拡張できるのに対し、M4 Proモデルは最大64GBまで拡張可能。メモリ使用量の多い作業をするなど32GB以上のメモリが必要ならM4 Proモデルを選ぼう。

ストレージ

ストレージ容量は、M4モデルは256GB、M4 Proモデルは512GBがベース。そこから購入時のCTOオプションで増量することが可能だ。

項目Mac mini
(M4, 2024)
Mac mini
(M4 Pro, 2024)
ストレージ容量256GB/512GB/1TB/2TB512GB/1TB/2TB/4TB/8TB

M4モデルは最大2TBまで拡張できるのに対し、M4 Proモデルは最大8TBまで拡張可能。一般的な使い方をするなら2TBもあれば十分だとは思うが、もし2TB以上のストレージが必要ならM4 Proモデルを選んでいただきたい。

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搭載ポート

新型Mac miniはデザインがMac Studio風になったことで、これまで全て背面に集約していたポート類が前面と背面に分かれて配置されるようになった。

前面には、両モデル共通で2基のUSB-C (USB 3.2 Gen 2相当)と、3.5mmヘッドホンジャックを搭載。背面にはHDMIとギガビットEthernetのほか、M4モデルはThunderbolt 4 (USB-C) を3基、M4 ProモデルはThunderbolt 5 (USB-C) を3基搭載する。

コネクタMac mini
(M2, 2023)
Mac mini
(M2 Pro, 2023)
Mac mini
(M4, 2024)
Mac mini
(M4 Pro, 2024)
前面・USB-C (USB 3) ×2
・ヘッドホンジャック
・USB-C (USB 3) ×2
・ヘッドホンジャック
背面・Thunderbolt 4 ×2
・USB-A ×2
・HDMI
・ヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet
・Thunderbolt 4 ×4
・USB-A ×2
・HDMI
・ヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet
・Thunderbolt 4 ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet
・Thunderbolt 5 ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet

Thunderbolt 5は、最大120Gb/sのデータ転送に対応。Thunderbolt 4が最大40Gb/sであるため、Thunderbolt 5に対応するデバイス同士では理論上3倍のスピードでデータ転送ができることになる。

なお、USB-Aは今回より非搭載となってしまったため、もしUSB-A対応の周辺機器を繋ぎたい場合は、別途USB-Cハブなどのソリューション製品を用意する必要がある。

ちなみに、ギガビットEthernetは+15,000円で10ギガビットEthernetに変更可能。高速通信を利用したい場合は購入時にカスタマイズをお忘れなく。

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映像出力

新型Mac miniは、M4/M4 Proのどちらも最大3台までの外部ディスプレイに映像出力が可能だ。

M4モデルは、Thunderbolt経由で最大6K/60Hzのディスプレイ2台、加えてThunderbolt経由で最大5K/60Hz or HDMI経由で4K/60Hzのディスプレイ1台に出力可能。さらに高い解像度で出力したい場合は、Thunderbolt経由で最大5K/60Hzのディスプレイ1台、ThunderboltまたはHDMI経由で最大8K/60Hz or 4K/240Hzのディスプレイ1台に出力できる。

M4 Proモデルは、ThunderboltまたはHDMI経由で最大6K/60Hzのディスプレイ3台に出力できるほか、さらに解像度を上げたい場合は、Thunderbolt経由で最大6K/60Hzのディスプレイ1台と、ThunderboltまたはHDMI経由で最大8K/60Hz or 4K/240Hzのディスプレイ1台に出力可能だ。

項目Mac mini(M2, 2023)Mac mini(M2 Pro, 2023)Mac mini(M4, 2024)Mac mini(M4 Pro, 2024)
外部ディスプレイへの映像出力最大2台
(6K/60Hz+5K/60Hz)
最大3台
(6K/60Hz ×2+4K/60Hz)
最大3台
(6K/60Hz ×2+5K/60Hz)
最大3台
(6K/60Hz ×3)

先代のM2モデルは最大2台の外部ディスプレイにしか映像出力ができず、トリプルディスプレイ環境を構築したい場合は必然的にM2 Proを選ぶ必要があったことから、上位モデルにスペックアップせずともトリプルディスプレイ環境を構築できるように。費用を安く抑えたい人には朗報と言えるかもしれない。

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まとめ:M4 Proの性能が必要かどうかが分かれ目、映像出力はどちらも最大3台まで対応

上記が新型 「Mac mini」 M4モデルとM4 Proモデルとの違いだ。

M4とM4 Proでは処理性能に大きな差があるため、たとえば写真や動画の編集がメインだったり、ゲームをプレイしたいという人はM4 Proを選ぶべき、というように、自分の作業内容に応じてどちらのモデルを選ぶべきかは自ずと決まってくるだろう。

外部ディスプレイへの映像出力に関しては、先代モデルまでは標準モデルが最大2台、上位モデルが最大3台と違いがあったが、今回からはM4/M4 Proどちらも最大3台までの出力に対応する。解像度のわずかな違いはあるものの、先代モデルほど気にしなくても良い部分にはなったのかなとは思う。

ただし、メモリ容量やストレージ容量を大幅に増量したい場合は、M4 Proモデルを選ぶ必要がある上に、M4モデルはThunderbolt 4を搭載するのに対し、M4 ProモデルはThunderbolt 5を搭載するという違いもある。このあたりの細かい違いにも注意しながら、自身の作業内容にあったデバイスを選んでいただきたい。

新型Mac miniの購入はApple公式サイトから。

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Mac mini (M4) とMac mini (M4 Pro) のスペック比較表

項目Mac mini (M4, 2024)Mac mini (M4 Pro, 2024)
SoCM4
10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
10コアGPU
・16コアNeural Engine
M4 Pro
12コアCPU (高性能×8+高効率×4)
16コアGPU
・16コアNeural Engine

※CTOオプションで14コアCPU+20コアGPU構成に変更可能
メモリ容量16GB/24GB/32GB24GB/48GB/64GB
ストレージ容量256GB/512GB/1TB/2TB512GB/1TB/2TB/4TB/8TB
Apple Intelligence
搭載ポート(前面)・USB-C (USB 3) ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
・USB-C (USB 3) ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
搭載ポート(背面)Thunderbolt 4 (USB-C) ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet
Thunderbolt 5 (USB-C) ×3
・HDMI
・ギガビットEthernet
映像出力最大3台(6K/60Hz ×2+5K/60Hz)最大3台(6K/60Hz ×3)
ワイヤレス接続Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
サイズ幅12.7×奥行き12.7×高さ5.0cm幅12.7×奥行き12.7×高さ5.0cm
重量0.67kg0.73kg
カラーシルバーシルバー
税込価格94,800円〜218,800円〜

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(画像:Apple)

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