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【5分でわかる】M4「iMac 2024」8コアと10コアモデルの違い。差は性能だけじゃない、購入の際は気をつけて

10月28日、米Appleは「M4チップ」を搭載した新型iMacを発表した。新型iMacにはすべての構成で「M4チップ」を搭載するが、搭載する「M4チップ」のコア構成によって若干性能・仕様が異なるため注意が必要だ。

本稿では、Apple公式サイトを隅から隅まで読んで分かる部分を、数分で理解できるように分かりやすくまとめてみた。8コアモデルと10コアモデルの違いが知りたい方の参考になれば幸いだ。

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M4「iMac」8コアモデルと10コアモデルの違いを解説

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
SoCM4
8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
10コアGPU
・16コアNeural Engine
メモリ容量16GB/24GB16GB/24GB/32GB
ストレージ容量256GB/512GB/1TB256GB/512GB/1TB/2TB
搭載ポート・Thunderbolt 4 ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
ギガビットEthernet (+4,000円)
・Thunderbolt 4 ×4
・3.5mmヘッドホンジャック
ギガビットEthernet
映像出力最大1台 (6K/60Hz)最大2台 (6K/60Hz)
Nano-textureガラスのオプション選択不可選択可能 (+30,000円)
標準付属するキーボードMagic KeyboardTouch ID搭載Magic Keyboard

SoC

搭載するSoCは同じ「M4」だが、CPUとGPUのコア数が異なる2種類のモデルが用意されている。具体的には、8コアCPU+8コアGPUモデルと10コアCPU+10コアGPUモデルの2種類。

高性能コアの数は4個で同じだが、高効率コアについては4個あるいは6個であるため、2個分の違いがある。GPUも、同じように6個か8個かで2個分の違いがある。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
SoCM4
8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
・10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
10コアGPU
・16コアNeural Engine

当然ながらコア数が多ければ、それだけ高いパフォーマンスを発揮できることになる。ネットを見たり、メールやチャットをしたりするくらいなら8コアCPU+8コアGPUで十分。一方、ゲームや写真・動画編集など高負荷のアプリケーションを動作させる場合には、性能の高い10コアCPU+10コアGPUモデルを購入するのが良いだろう。

参考として、同じM4チップを搭載しているiPad ProのCPUベンチマークスコアも掲載しておく。iPad ProのM4チップのCPUは9コア構成あるいは10コア構成なので、iMacとは若干コア構成が異なるものの、下記表と近い数字になるものと予想される。

モデル名コア構成シングルマルチコア
iPad Pro (11-inch, M4)
10コアCPUモデル
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
370714418
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
合計10コア
・高性能x4
・高効率x6
3700前後?14400前後?
iPad Pro (11-inch, M4)
9コアCPUモデル
合計9コア
・高性能x3
・高効率x6
363412978
iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
合計8コア
・高性能x4
・高効率x4
3600前後?11000前後?

また、このSoCの性能差が以下の各項目に影響を与えている部分もある。SoCの性能の高い低いだけでなく、以下の項目についてもよく確認することをお勧めする。

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メモリ

メモリ容量は16GBがベース。そこから購入時のCTOオプションで増量することが可能だ。

8コアCPUモデルは最大24GBまで拡張できるのに対し、10コアCPUモデルは最大32GBまで拡張可能。メモリ使用量の大きい作業をすることが多い人は10コアCPUモデルを選ぶべきだろう。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
メモリ容量16GB/24GB16GB/24GB/32GB

ストレージ

ストレージ容量は256GBがベース。そこから購入時のCTOオプションで増量することが可能だ。

8コアCPUモデルは最大1TBまで拡張できるのに対し、10コアCPUモデルは最大2TBまで拡張可能。iMacのローカルストレージに大量のファイルを保存する必要がある人は10コアCPUモデルを選んでいただきたい。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
ストレージ容量256GB/512GB/1TB256GB/512GB/1TB/2TB

搭載ポート

iMacの搭載ポートは8コアCPUモデルと10コアCPUモデルで大きく異なる。

8コアCPUモデルはThundetbolt 4/USB4を2基、3.5mmヘッドホンジャックを搭載。10コアCPUモデルはThundetbolt 4/USB4を4基、3.5mmヘッドホンジャック、ギガビットEthernetを搭載する。

また、10コアCPUモデルはギガビットEthernetは標準付属するが、8コアCPUモデルはEthernet (LAN用のコネクタ) 自体が非搭載となる。ただし+4,000円でギガビットEthernetを搭載することはできるため、有線LANで繋ぎたい場合は購入時のCTOオプションで増設するのも手だ。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
搭載ポート・Thunderbolt 4 ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet (+4,000円)
・Thunderbolt 4 ×4
・3.5mmヘッドホンジャック
ギガビットEthernet

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画面 (Nano-textureガラス)

10コアCPUモデルのみ、画面への映り込みを軽減できる「Nano-textureガラス」が選択可能。窓の近くや室内の明るい照明の下など映り込みが起こりやすい環境でクリエイティブな作業をすることが多い人には嬉しいオプションだ。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
Nano-textureガラスのオプション選択不可選択可能 (+30,000円)

ただし、Nano-textureガラスに変更するには+30,000円と高額なオプション料がかかる。これはメモリ容量を16GB → 24GBに変更するのと同じ金額だ。

また、Nano-textureガラスは傷が入りやすいことでも有名。普段のお手入れなど気を使う必要があることから、筆者の場合はこのガラスを使用することは避けている。本当にNano-textureガラスが必要かどうかは、購入前に慎重に吟味しよう。

映像出力

iMac (M3) で1台の外部ディスプレイに映像出力している様子

これまでiMacは最大1台の外部ディスプレイにしか映像出力をすることができなかったが、M4の10コアCPUモデルは最大2台の外部ディスプレイへの映像出力が可能に。ついに念願のトリプルディスプレイ環境が標準機能だけで構築できるようになった。

8コアCPUモデルは引き続き最大1台までにしか映像出力ができないため、外部ディスプレイを何台使いたいのかによってどちらのコア数を選ぶかが自ずと決まりそうだ。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
映像出力最大1台 (6K/60Hz)最大2台 (6K/60Hz)

ただしDisplayLinkテクノロジーを搭載するドッキングステーションなどを利用することで、これまでも外部ディスプレイへの映像出力数を増やすことはできるため、標準機能にこだわらない人は8コアCPUモデルを購入してドッキングステーション経由で映像出力数を増やすというのもアリだ。

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標準付属するキーボード

iMacには、Magic Keyboardが標準のアクセサリとして付属するが、8コアCPUモデルはTouch IDを搭載しないMagic Keyboardが、10コアCPUモデルはTouch IDを搭載するMagic Keyboardが付属する。

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
標準付属するキーボードMagic KeyboardTouch ID搭載Magic Keyboard

8コアCPUモデルでTouch ID搭載キーボードが欲しい場合、11,000円でキーボードを変更することはできるが、その場合はTouch IDとテンキーの両方が付いたモデルになってしまう。テンキーが要らない場合は、購入費用は少し高くなってしまうが10コアCPUモデルを購入するしかなさそうだ。

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まとめ:一般ユーザーは8コアモデルでも十分だけど、心配なら10コアモデルを

上記が、「iMac (24-inch, M4)」の8コアCPUモデルと10コアCPUモデルとの違いとなる。性能面で大きな違いはないことはお分かりいただけたかと思うが、気をつけなくてはいけない箇所がいくつかあることには注意いただきたい。

まずは、CPU・GPUの性能についてだが、スコア上ではあまり大きな違いはないように感じる。しかし、簡単な作業であれば違いは感じにくいものの、もし写真や動画を編集したり、ゲームをプレイする場合には高いグラフィックス性能が必要になるケースも。もしそういった作業をする機会があるなら10コアモデルを選ぶのが無難だろう。

そして次に気をつけるべきは画面出力数について。2枚の外部ディスプレイに映像を出力したい場合は10コアモデルを選ぶ必要があるということ。逆に言えば出力するディスプレイは1枚だったり、そもそも映像出力をする必要がない場合には8コアモデルでも十分と言えるだろう。

「iMac (24-inch, M4)」 は、Apple公式サイトから注文可能だ。ぜひあなたにピッタリの一台を選んでいただければと思う。

iMac (24-inch, M4, 2024) スペック比較表

項目iMac (24-inch, M4)
8コアCPUモデル
iMac (24-inch, M4)
10コアCPUモデル
ディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ24インチ 4.5K Retinaディスプレイ
解像度4,480 x 2,520ピクセル
(218ppi)
4,480 x 2,520ピクセル
(218ppi)
画面輝度500ニト500ニト
広色域(P3)
True Tone
Nano-textureガラスのオプション選択不可選択可能 (+30,000円)
SoCM4
・8コアCPU (高性能×4+高効率×4)
・8コアGPU
・16コアNeural Engine
M4
・10コアCPU (高性能×4+高効率×6)
・10コアGPU
・16コアNeural Engine
メモリ容量16GB/24GB16GB/24GB/32GB
ストレージ容量256GB/512GB/1TB256GB/512GB/1TB/2TB
Apple Intelligence
搭載ポート・Thunderbolt 4 ×2
・3.5mmヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet (+4,000円)
・Thunderbolt 4 ×4
・3.5mmヘッドホンジャック
・ギガビットEthernet
映像出力最大1台 (6K/60Hz)最大2台 (6K/60Hz)
カメラ12MPセンターフレームカメラ12MPセンターフレームカメラ
スピーカーフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステムフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステム
マイク高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ
ワイヤレス接続Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 6E (802.11ax)
Bluetooth 5.3
標準付属するキーボードMagic KeyboardTouch ID搭載Magic Keyboard
本体サイズ幅54.7 × 奥行き14.7 × 高さ46.1cm幅54.7 × 奥行き14.7 × 高さ46.1cm
本体重量4.42kg4.44kg
カラーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバーブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバー
税込価格198,800円〜234,800円〜

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(画像:Apple)