7月21日、Looking Glass Factoryの3Dディスプレイ 「Looking Glass Portrait」 が、クラウドファンディングサイト 「Makuake」 でプロジェクトを開始した。
今回のプロジェクト開始に伴い、開発元のLooking Glass Factoryから先行して製品サンプルをお借りすることができたので、実際に使ってみて分かった本製品の特徴や仕様などについて紹介したいと思う。
SF映画のような3Dホログラムが楽しめる3Dディスプレイ
今回プロジェクト開始となった 「Looking Glass Portrait」 は、3Dホログラムを裸眼で様々な角度から楽しめる、不思議な3Dディスプレイ。
スマートフォンのポートレートモードで撮影した写真や、2Dで撮影した昔の写真を3Dホログラムに変換してアップロードすることで、リアルで立体的な映像をディスプレイに出力。
縦型かつ7.6インチと写真立てのような製品デザインも相まって、SF映画さながらの3Dホログラム写真を楽しめる。
実際に 「Looking Glass Portrait」 の画面に表示された3Dホログラムは、手を伸ばせばさわれそうなくらい立体的でリアル。見る角度によって見え方も違うため、本当にそこに物体があるかのように錯覚してしまう。
製品スペックは以下のとおり。
画面サイズ | 7.9インチ(アスペクト比 4:3:2) |
---|---|
解像度 | 1536×2048px(視域角58度) |
サイズ | 135×45×182mm |
重量 | 660g |
入力端子 | HDMI×2、USB-C×1(電源兼用) |
音声出力 | 3.5mmステレオミニジャック |
これだけ聞くとなんだか使いこなすのが難しそうだと感じるかもしれないが、セットアップは意外と簡単。
基本的にはホログラム表示用のドライバ 「HoloPlay Service」 と専用のホログラム管理アプリ 「HoloPlay Studio」 をインストールしたWindows PC/Macと、「Looking Glass Portrait」 をUSB-CケーブルとHDMIケーブルで接続するだけで、自分の好みの画像を3Dホログラムとして表示できる。
WindowsとMacでは手順が少し異なるが、公式サイトにセットアップ手順をまとめた動画が公開されているため、インストール時にはぜひ参考にしていただきたい。
自分で撮影したポートレート写真を3Dホログラムとして表示する場合には、iPhoneのポートレートモードなど写真の深度情報を記録できるアプリを使って写真を撮影し、その画像を 「HoloPlay Studio」 でインポートするだけ。
ただし、現時点では 「HoloPlay Studio」 はiPhoneのHEIC形式には対応していないとのことなので、設定アプリの 「カメラ」 > 「フォーマット」 で 「互換性優先」 を選択し、JPEG形式で撮影したポートレート写真を使うようにしよう。
2D写真を3Dホログラムとして楽しみたい場合には、変換サービスを利用して画像を3Dに変換し、その上で 「HoloPlay Studio」 でインポートする必要がある。変換サービスの利用には別途クレジットの購入が必要だ。
変換サービスを利用して写真を変換すると、上記のように変換前の写真と深度情報が左右に並んだような状態の画像が作成される。この形式の画像をダウンロードして 「HoloPlay Studio」 で取り込めば、3Dに変換された立体的な画像を楽しむことが可能だ。
「HoloPlay Studio」 を使って本体に取り込んだ写真は、「Looking Glass Portrait」 の本体ストレージに保存される。一度保存してしまえば、PCやMacとの接続なしで電源供給のみで動作する 「スタンドアローンモード」 にして単独での画像表示も可能なので、フォトフレームとしてデスクに飾っておくと楽しいのではないだろうか。
「Looking Glass Portrait」 は、現在Makuakeでクラウドファンディングを実施中。すでに目標額は達成しているが、プロジェクト終了の2021年9月20日までは応援購入が可能だ。
SF映画で夢見た3Dホログラムを気軽に楽しめる 「Looking Glass Portrait」 をいち早く触ってみたい方、通常価格よりも安くゲットしたい方は、ぜひ購入してみてはどうだろうか。プロジェクトページはこちらから。