
Amazon MGM Studiosは、人気アドベンチャーゲーム『Life Is Strange (ライフ イズ ストレンジ)』を原作とする実写ドラマシリーズを正式に発注したことを発表した。
ショーランナー兼脚本・製作総指揮を務めるのは、Netflixの『The End of the F***ing World』で知られるCharlie Covell氏。制作はスクウェア・エニックス、Story Kitchen、LuckyChapが担当し、Prime Videoで世界240以上の国と地域に独占配信される。
Amazon MGM Studios has greenlit Life is Strange, based on the critically acclaimed best-selling video game, straight to series from creator/showrunner Charlie Covell.
— Amazon MGM Studios (@AmazonMGMStudio) September 5, 2025
Square Enix, Story Kitchen, and LuckyChap set as producers. pic.twitter.com/r595wGEVRx
マックスとクロエの物語を新たに描く

物語の主人公は、写真を学ぶ学生・マックス。彼女は幼なじみのクロエの命を救う際に、自分が時間を巻き戻せる能力を持っていることを発見する。
新たな力に戸惑いながらも、2人は同級生の失踪事件を調査し、やがて町に潜む闇へと踏み込んでいく。最終的に迫られるのは、彼女たちの人生を永遠に変える「究極の選択」だ。
Covell氏は「『ライフ イズ ストレンジ』をAmazon MGM Studios向けに脚色できるのは大きな名誉。ゲームの大ファンとして、マックスとクロエの物語をプレイヤーと新しい視聴者に届けられるのが楽しみだ」とコメントしている。
遂に映像化。ゲームからカルチャーへ

『ライフ イズ ストレンジ』は2015年にフランスのDontnod Entertainmentが開発、スクウェア・エニックスから発売され、瞬く間に熱狂的なファンを獲得した。
プレイヤーが選択を重ねるごとに物語が分岐する構造と、思春期の葛藤や友情、喪失を描くストーリーテリングが評価され、これまでに2,000万プレイヤーを突破。前日譚『ビフォア ザ ストーム』や『ライフ イズ ストレンジ 2』、『トゥルー カラーズ』などの続編やスピンオフも登場し、2024年にはマックスが再び主人公となる『ダブルエクスポージャー』がリリースされた。
これまでにも映像化の試みはあったが、正式にシリーズ化が決まったのは今回が初めて。Story KitchenのDmitri M. Johnson氏とMike Goldberg氏は「『Life Is Strange』はゲームを超えた文化的存在だ。10年にわたる挑戦を経て、この物語をAmazon MGM Studiosと共に世界に届けられるのは光栄」と語っている。
Prime Videoは近年、『Fallout』や『Tomb Raider』など大型ゲームIPのドラマ化を積極的に進めており、『Life Is Strange』もその一角を担うことになる。ファンが長年待ち望んだ実写版が、いよいよ現実のものとなりそうだ。
(画像:スクウェア・エニックス)