米Amazonは10月16日、同社が手がける電子書籍リーダー ｢Kindle｣ シリーズの一斉刷新を発表した。
刷新するのは「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」「Kindle Scribe」の4機種。いずれもハードウェア、ソフトウェア面におけるアップグレードが行われ、本日よりAmazon.co.jpで販売が順次開始される。
本稿では、最もスタンダードなモデル「Kindle Paperwhite」「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」の新型モデルについて紹介したい。他デバイスに関する詳細は、以下の別稿をご覧いただければと思う。
なお、今回の刷新に伴いこれまで展開されてきた「Kindle Oasis」は販売終了となるため、今後のラインアップは上記4機種のみとなる。
画面が0.2インチ大きく。大幅値上げでやや買いづらくなったのでセールなど活用しお得に購入しよう
｢Kindle｣ シリーズは、e-inkディスプレイを搭載し、読みさすさを追求した電子書籍リーダー群。そして、そのラインアップのなかでも上位モデルに位置する製品が「Kindle Paperwhite」「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」だ。
新モデルの名称は、それぞれ「Kindle Paperwhite (第12世代)」「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (第12世代)」。
先代モデルから進化したポイントとしては、画面サイズが6.8インチから7.0インチに大型化したことが挙げられる。これは同じく7インチの画面を搭載していた「Kindle Oasis」の廃盤に伴い、画面の大きさを「Kindle Oasis」に寄せたかたちとみられる。ピクセル密度は300ppiで先代モデルから変わらず。
また、ディスプレイの大型化に伴い、本体サイズは176.7 x 127.6 x7.8mmに、重量も211〜214gに、本当にわずかながら大きくなっている (参考として先代モデルは174 x 125 x 8.1mm、205〜207g)。
もうひとつの改良ポイントとしては、前モデルに比べてページをめくる速度が速くなっており、読書をスムーズに進められる点。Kindleのライブラリのスクロールも素早く行えるという。
ストレージ容量は「Kindle Paperwhite」は16GB、「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」は32GB。
バッテリー持続時間は最大12週間。9W以上のUSB充電アダプターを利用することで2.5時間で充電を完了できる。防水・防塵性能はIPX8に準拠し、浴室やビーチ、プールなど水場での利用も可能。そのほか、ダークモードや色調調整ライトなど従来の機能は利用することが可能だ。
「Kindle Paperwhite」と「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」の違いについては、「シグニチャーエディション」のみワイヤレス充電に対応するということ。そして、ストレージ容量が32GBと、「Kindle Paperwhite」に比べて多いこと。あとは、周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整する「明るさ自動調整機能」を搭載することが挙げられる。
コミックなど容量の多い電子書籍を多く保存したい場合には16GBだと不足することが考えられるため、容量が心配な方はぜひ「シグニチャーエディション」を選びたいところ。
「Kindle Paperwhite (第12世代)」はブラックのみ1色展開で、価格は27,980円(税込)。「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (第12世代)」はメタリックブラック／メタリックジェードの2色展開で、価格は32,980円(税込)。
価格は19,980円(税込)。先代モデルではそれぞれ14,980円〜、19,980円〜だったことから今回の新モデルで値段が大幅に上がったことになる。急ぎでない場合はセールなどを活用し、安く購入するのも手だろう。
また、本製品向けのAmazon純正カバーにはファブリックカバー、植物性レザーカバー、プレミアムレザーカバーがラインナップされ、それぞれ2色ずつ用意される。価格は4,980円(税込)〜。
(画像提供：アマゾンジャパン)