電子書籍リーダーと言えば 「Kindle」 シリーズが人気だ。価格が安く、品質も高いため、初めての電子書籍リーダーにKindleデバイスを選ぶ人がとても多いと聞く。
しかし、ひとえにKindle端末といっても、Kindleシリーズには 「Kindle」 「Kindle Papwerwhite」 「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション」 「Kindle Oasis」 「Kindle Scribe」 の5モデルが用意されており、どのモデルを買うべきなのか悩んでしまうかもしれない。
そこで当記事では、各種Kindleデバイスの特徴を解説するとともに、どのモデルを購入するべきなのか考えてみた。忙しい現代人のために、5分以内に結論が出せるように作ってみたので、ぜひ参考にしていただきたい。
- ラインナップは大きく分けて全5種類
- 大量のコミックを読むならPaperwhite シグニチャー エディション/Oasis/ Scribe
- 画面が見やすいのはPaperwhiteかOasis、Kindle Scribe
- キッチンやお風呂などで使うならPeperwhiteもしくはOasis
- Kindle/Kindle Paperwhite/Kindle ScribeはUSB-Cポートが搭載
- スタイラスペンによる手書きメモ機能に対応するのはScribeのみ
- 一旦まとめ。悩んだらKindle PaperwhiteかKindle Scribeを買おう
- Kindle PaperwhiteとKindle Paperwhite シグニチャー エディションはどっちがお買い得?
- Kindle PaperwhiteとKindle Oasisの違いについて解説
- Kindle OasisとKindle Scribeの違いについて解説
- 広告ありと広告なし、Wi-FiモデルとWi-Fi+4Gモデルはどれを選ぶべきか
- まとめ:あなたに最適なモデルはどれか
- おまけ:お子さんにはキッズモデルの購入を
ラインナップは全5種類。各モデルの特徴を知ろう
まず、Kindleデバイスのラインナップについて。現在、Kindleシリーズには大きく分けて4種類のラインナップが用意されていて、中間モデルのPaperwhiteには 「シグニチャー エディション」 という上位モデルが別途用意されている。そのため、合計5モデルが存在することになる。
この中でも 「Kindle」 はエントリーモデルとして販売されており、価格も10,980円(税込)~と最も安い。それに対して、スタンダードモデルとも言える 「Kindle Paperwhite」 の価格は14,980円(税込)~。
Kindle Paperwhiteの 「シグニチャー エディション」 は、通常モデルよりも便利な機能を複数搭載している。その分、価格は19,980円(税込)とすこし高め。
上位モデルのうちひとつは 「Kindle Oasis」 で29,800円(税込)〜。上位モデルになるにつれて多くの機能が追加される。
「Kindle Oasis」 は約3万円と他端末に比べてとても高価だが、防水やページ送り機能など様々な機能が搭載されていて、電子書籍リーダーとしては最高レベルの製品と言えるだろう。
そして最上位モデルはスタイラスペンでメモなどが書ける 「Kindle Scribe」 。価格は47,980円(税込)〜となっている。
下位モデル2機種と、上位モデル2機種ではだいぶ価格差があるように感じられるかもしれないが、これは下位モデルには広告表示が用意されていることも関係している。参考として、Kindle Paperwhite(8GB)の広告表示モデルは14,980円(税込)〜だが、広告非表示モデルは16,980円(税込)〜で販売されている。
各端末の性能を比較すると以下のとおり。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | ||
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | ||||||
ディスプレイ | 6インチ | 6.8インチ | 6.8インチ | 7インチ | 10.2インチ | |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi | |
ストレージ容量 | 16GB | 8GB | 32GB | 8GB/32GB | 16GB/32GB/64GB | |
本体サイズ | 高さ | 157.8mm | 174mm | 174mm | 159mm | 230mm |
幅 | 108.6mm | 125mm | 125mm | 141mm | 196mm | |
厚さ | 8.0mm | 8.1mm | 8.1mm | 3.4mm | 5.8mm | |
重量 | 158g | 205g | 207g | 188g | 433g | |
フロントライト | LED 4個 | LED 17個 | LED 17個 | LED 25個 | 不明 | |
フラットベゼル | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
防水性能 | × | IPX8等級 | IPX8等級 | IPX8等級 | × | |
ダークモード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | |
色調調節ライト | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
明るさ自動調節機能 | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | |
人間工学的デザイン | × | × | × | ◯ | × | |
自動画面回転機能 | × | × | × | ◯ | ◯ | |
ページ送りボタン | × | × | × | ◯ | × | |
手書き入力機能 | × | × | × | × | ◯ | |
充電ポート | USB-C | USB-C | USB-C | MicroUSB | USB-C | |
ワイヤレス充電 | × | × | ◯ | × | × | |
ネットワーク接続 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi Wi-Fi+無料4G |
Wi-Fi | |
価格(税込) | 10,980円〜 | 14,980円〜 | 19,980円〜 | 29,980円〜 | 47,980円〜 |
▼ Kindleシリーズを購入する
・Kindle
・Kindle Paperwhite
・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
・Kindle Oasis
・Kindle Scribe
大量のコミックを読むならPaperwhite シグニチャー エディション/Oasis/Scribe
まずは内蔵のストレージ容量について。Kindleは主に電子書籍をダウンロードして読むことになる。つまりストレージ容量が大きければ大きいほど、多くの電子書籍を保存しておくことが可能だ。
たとえば、Kindle/Kindle Paperwhiteは最大容量が16GBまでだが、Kindle Paperwhite シグニチャー エディションとKindle Oasisは最大32GB、Kindle Scribeは最大64GBのストレージ容量を持つことができる。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
ストレージ容量 | 16GB | 8GB | 32GB | 8GB/32GB | 16GB/32GB/64GB |
1冊あたりの容量はコミックなら50MB程度 (1ページあたり約600KB)、書籍なら500KBから1MBくらい (1ページあたり約2KB) 。書籍の場合は主に文字データのためそこまでファイル容量は大きくないが、コミックは10冊で500MBに及ぶこともある。
もしコミックだけをダウンロードして保存する場合、16GBなら約320冊、32GBならこの2倍の約640冊のコミックを保存可能だ。
16GBでも十分な量のコミックを保存できるが、もし何年も連載を続けていて冊数が多いコミックなどを読むことがあるならストレージ容量は多いに越したことはない。
8GB〜16GBで十分ならKindleもしくはKindle Papwerwhiteを、もっと多くのストレージ容量が必要なら、Kindle Paperwhiteシグニチャー エディションやKindle Oasis、Kindle Scribeの購入を検討していただきたい。
ちなみに、Kindle Scribeは電子書籍内に直接書き込みをしたり、書籍以外の文書ファイルをインポートしての書き込み、手書きのノートの作成など、電子書籍以外のファイルを保存する機会が多いことから、ストレージ容量は多い方が良い。がっつり使い込む予定なら、最大容量の64GBモデルを購入していただきたい。
画面が見やすいのはPaperwhiteかOasis、Scribe
文字を読む上で一番重要なのは、画面の見え方。KindleシリーズにはすべてE-inkという紙のような質感で描画できるスクリーンが搭載されており、まるで本物の本を読んでいるかのような読書体験が可能だ。
画面サイズは上位モデルになるにつれて大きくなっていて、Kindleが6インチ、Kindle Paperwhiteが6.8インチ、Kindle Oasisが7インチ。当然ながら、サイズが大きいほうが広々とした画面でコンテンツを楽しめる。
画面サイズは上位モデルになるにつれて大きくなっていて、Kindleが6インチ、Kindle Paperwhiteが6.8インチ、Kindle Oasisが7インチ。Scribeは10.2インチで最もビッグ。当然ながら、サイズが大きいほうが広々とした画面でコンテンツを楽しめる。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 6インチ | 6.8インチ | 6.8インチ | 7インチ | 10.2インチ |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi | 300ppi |
以前は、画面解像度も各モデルで違いがあったものの、Kindle(第11世代)から解像度 (厳密にはピクセル密度) は、全モデル300ppiで統一されるようになったことから、端末選びにおいて画面解像度はあまり気にする必要はないはずだ。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
フロントライト | LED 4個 | LED 17個 | LED 17個 | LED 25個 | 不明 |
Kindleシリーズは全モデルで画面解像度が統一されるようになったが、画面に内蔵されるフロントライトの個数は、引きつづき上位モデルのほうが多く、画面も明るくて見やすい。
ただし、Kindle Scribeは内蔵するLEDの数は明かされていないため、比較は不可。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
色調調節ライト | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
色調調節ライトはKindle Paperwhite以上、明るさ自動調節機能もKindle Paperwhiteシグニチャー エディション以上のモデルが対応する。画面の見やすさを最も重視するのなら、Kindle Paperwhiteシグニチャー エディションやKindle Oasis、Kindle Scribeの購入を検討するべきだろう。
キッチンやお風呂などで使うならPeperwhiteもしくはOasis
3つめの重要ポイントは 「防水性能」 。もしお風呂やキッチンなど水辺で使用する機会がある方は必ず防水性能のあるデバイスを選ぶべきだ。
防水性能を持っているのは、Kindle PaperwhiteとKindle Oasisの2機種。この2機種は2メートルの水深に1時間沈めても動作するほどの高い性能になっているため、日常生活下で水没故障させる機会はほぼないはず。
対して、KindleやKindle Scribeは残念ながら防水性能はなし。もし水をかけた日には故障して本を読めなくなってしまうだろう。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
防水性能 | × | IPX8等級 | IPX8等級 | IPX8等級 | × |
ちなみに、防水性能があるからといってお風呂に沈めたり、シャワーを当てながら使うことはあまり推奨しない。温水に浸けることはそのデバイスに悪影響を与えるだけでなく、水で濡れた画面はタッチ操作することができないため、基本は半身浴など水上で使うことが基本となる。
これは当たり前の話だが、以前に水中でスマートフォンを使用しようとした友人が身近にいたため、念の為触れておく。
Kindle/Paperwhite/ScribeにはUSB-Cポートが搭載
Kindleデバイスは内蔵バッテリーを使って画面を表示するため、定期的にバッテリーを充電する必要がある。
充電ポートは従来までMicroUSBポートが採用されていたが、現行のラインナップではKindleとKindle Paperwhite、Kindle Paperwhiteシグニチャー エディション、Kindle ScribeにUSB-Cポートが搭載されている。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
充電ポート | USB-C | USB-C | USB-C | MicroUSB | USB-C |
USB-Cポートが搭載されることで、おなじUSB-Cポートを搭載したスマートフォン/ノートPCの充電器をそのままKindleの充電に使用することが可能だ。
また、旅行先などにKindleデバイスを持っていく場合、わざわざ専用の充電器やケーブルを持たなくとも、USB-C充電のスマートフォンと充電器やケーブルを共有できるというメリットもある。荷物の最小化につながるはずだ。
▼ Kindleシリーズを購入する
・Kindle
・Kindle Paperwhite
・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
・Kindle Oasis
・Kindle Scribe
スタイラスペンによる手書きメモ機能に対応するのはScribeのみ
2022年9月に発表されたKindle Scribeは、Kindleシリーズではじめてスタイラスペンに対応した。
Kindle | Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | Kindle Scribe | |
---|---|---|---|---|---|
手書き入力機能 | × | × | × | × | ◯ |
スタイラスペンでは、お気に入りの本にメモを書き込んだり、PDFファイルにメモを書き込んだり、Microsoft Wordなどの文書に付箋を追加したりできる。取り込んだ文書とメモも、Eメール経由でエクスポートすることも可能だ。
スタイラスペンが利用できるのは、Kindle Scribeのみ。メモを書き入れたい場合はKindle Scribeの購入を検討しよう。
一旦まとめ。悩んだらPaperwhiteかScribeを買おう
冒頭でも書いたとおり、電子書籍リーダー 「Kindle」 シリーズは大きく分けて4モデル、Paperwhiteのシグニチャーモデルを含めると合計5モデルが用意されていて、各モデルごとに特徴が異なる。
そのなかで最も重要視するべきは、ここまで比較してきた 「ストレージ容量」 「画面の綺麗さ」 「防水機能の有無」 「USB-Cに対応しているか否か」 「スタイラスペンに対応しているか」 の4点。
スタイラスペンに対応しているのはKincle Sribeのみであるため、手書きのメモ機能が欲しい場合は必然的に同モデルを購入するべきだとは思うが、単に電子書籍を読むだけが目的だったら、コストパフォーマンスに優れているKindle Paperwhiteがオススメかもしれない。
唯一の弱点はストレージ容量が8GB/16GBとやや少ないところだが、8GBでも普通の書籍なら大量の本を保存して置ける上に、コミックでも160冊近く保存できるため、8GBでも十分満足できる可能性が高い。もっと多くの本を保存しておきたいのなら、ストレージ容量を16GB以上にするか、32GBのストレージを搭載するKindle Paperwhiteシグニチャー エディションも視野に入ってくるだろう。
また、16GBの容量を持っているKindleは他モデルに比べて安価な点も魅力となる。ただし画面の質や防水の点では劣ることから、予算が許すのならできれば上位モデルを選んでおきたいところだ。
Paperwhite/Paperwhite シグニチャー エディションはどっちがお買い得?
もしKindle Paperwhiteを購入するとなると、通常モデルとシグニチャー エディションのどちらかで悩むことになるかもしれない。
両モデルはほとんどの仕様は一緒だが、シグニチャー エディションの方がストレージ容量が多いほか、明るさ自動調整機能やワイヤレス充電にも対応している。
また、シグニチャー エディションは広告表示もなしになっていて、もし通常モデルの広告なし(16GB)と比較した場合、差額は2,000円だ。
Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
||
---|---|---|---|
ストレージ容量 | 8GB/16GB | 32GB | |
重量 | 205g | 207g | |
明るさ自動調節機能 | × | ◯ | |
ワイヤレス充電 | × | ◯ | |
広告表示 | あり/なし | なし | |
価格(税込) |
広告ありモデル 広告なしモデル |
広告なしモデル 充電スタンドセット |
これらを踏まえると、広告表示がないモデルを購入したいのであれば、シグニチャー エディションを購入した方が断然コスパは良い。通常モデル(16GB)の2倍のストレージ、ワイヤレス充電と明るさ自動調節機能で、より快適に読書できるはずだ。
シグニチャー エディションでワイヤレス充電を利用したいと考えている方は、Ankerの専用充電スタンドが必要なことをお忘れなく。充電スタンド単体の価格は3,480円(税込)。
シグニチャー エディションと充電スタンドをセットで購入すると充電スタンド分の金額が2,480円と安く購入できる計算になるため、ワイヤレス充電を使いたい場合は実質的に22,460円のシグニチャー エディション+ワイヤレス充電スタンドのセット商品を購入する必要がある。
充電スタンドとのセット商品を購入した場合、Paperwhiteの通常モデルとの差額は4,480円。2,000円の差額よりは魅力が下がってしまったかもしれないが、ワイヤレス充電はとても便利なため、ぜひ自分のお財布の中身と相談を。
PaperwhiteとOasisの違いについて解説
ここからはKindle PapertwhiteとKindle Oasisの違いについて少し触れたいと思う。
まず価格についてだが、Kindle Paperwhiteは14,980円(税込)~、Kindle Paperwhite シグニチャー エディションは19,980円(税込)〜で販売されているのに対して、Kindle Oasisは29,800円(税込)~。価格差はPaperwhiteの通常モデルとOasisでは最大15,000円、Paperwhiteのシグニチャー エディションとOasisの違いは10,000円だ。
はたしてこの金額の違いはどこにあるのだろうか。各モデルの比較表を今一度確認してみよう。
Kindle Paperwhite | Kindle Paperwhite シグニチャー エディション |
Kindle Oasis | ||
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.8インチ | 6.8インチ | 7インチ | |
解像度 | 300ppi | 300ppi | 300ppi | |
ストレージ容量 | 8GB/16GB | 32GB | 8GB / 32GB | |
本体サイズ | 高さ | 174mm | 174mm | 159mm |
幅 | 125mm | 125mm | 141mm | |
厚さ | 8.1mm | 8.1mm | 3.4mm | |
重量 | 205g | 207g | 188g | |
フロントライト | LED 17個 | LED 17個 | LED 25個 | |
フラットベゼル | ◯ | ◯ | ◯ | |
防水性能 | IPX8等級 | IPX8等級 | IPX8等級 | |
色調調節ライト | ◯ | ◯ | ◯ | |
明るさ自動調節機能 | × | ◯ | ◯ | |
人間工学的デザイン | × | × | ◯ | |
自動画面回転機能 | × | × | ◯ | |
ページ送りボタン | × | × | ◯ | |
充電ポート | USB-C | USB-C | MicroUSB | |
ワイヤレス充電 | × | ◯ | × | |
ネットワーク接続 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi Wi-Fi+無料4G |
|
価格(税込) | 14,980円〜 | 19,980円〜 | 29,980円〜 |
上記表を見れば分かるとおり、Kindle Papertwhite/Kindle Paperwhite シグニチャー エディションとKindle Oasisのスペックはストレージを除いて案外似たものになっている。防水性能や画面解像度、色調調節ライトの有無はすべて同じだ。画面サイズは微妙に違うものの、微々たる差ではあるため、この点については割愛したい。
重要なのは 「いかに快適に読書できるか」 という点。たとえば、画面をより見やすくするためのフロントライトの数は、Papwerwhiteは17個なのに、Kindle Oasisは25個も搭載されており、読書する環境によってはこの違いが読書体験に差をもたらす可能性も。
他にも人間工学デザインや自動画面回転機能、ページ送りボタンが採用されているなど、使いやすさもこだわって作られているのがKindle Oasis。長時間読書することがあるなら、きっとKindle Oasisが楽はなず。
ただし、気になるのが充電ポートの違い。PaperwhiteはUSB-Cで、OasisはMicroUSB。Oasisは最新モデルが登場してからしばらく経つため、いまやあまり見かけなくなったMicroUSBポートが搭載されている。
最近はスマートフォンやノートPCもUSB-Cポートを搭載するモデルが増えているため、それらのデバイスと同じ充電器やケーブルを使えるのは大きなメリットと言えるだろう。
また、Paperwhiteの上位モデルにあたるシグニチャー エディションは、ワイヤレス充電という唯一無二の特徴も持つ。同モデルはOasisに近い、もしくは一部性能はOasisよりも上とも考えられるため、Oasisの優位性が危うくなっているのも事実。今購入するなら、古いOasisを購入するよりも、シグニチャー エディションを購入した方が良い可能性がある。
もしくは、すでに何らかのKindleデバイスを持っていて、今すぐ購入する必要がないなら、Oasisの新型モデルの登場を待つのも選択肢のひとつだ。
Kindle OasisとKindle Scribeの違いについて解説
従来までは、Kindle OasisがKindleシリーズの最上位モデルとして販売されてきたが、2022年9月にはさらにその上のモデルとなるKindle Scribeがラインナップに追加された。
両モデルは細かい部分に違いがあるのだが、最も大きな違いが 「手書き入力に対応しているか否か」 。電子書籍にメモを書き込んだり、自分のファイルをインポートして書き込みしたり、さらには日記をつけたり、手書きのノートを残すなどの用途として使いたいなら、Kindle Scribeを購入する必要がある。
逆に言えば、スタイラスペンが不要なのであればKindle Scribeを購入するメリットはあまりない。画面はKindle Scribeのほうが大きいものの、Kindle Oasisも読書には十分なサイズ感である7インチ級画面が搭載されている。さらに、IPX8相当の防水性能やページ送りボタンが搭載されているなど、使いやすさではKindle Oasisのほうが上回る場面もある。
つまり、Kindle Scribeは決してKindle Oasisの上位互換であるわけではないということ。充電コネクタがMicroUSBという点のみが気がかりだが、コネクタ形状を気にしないのであればKindle Oasisを購入してみてもいいのかもしれない。
広告ありと広告なし、Wi-FiモデルとWi-Fi+4Gモデルはどれを選ぶべきか
Kindleシリーズにはストレージ容量のオプションの他に、「広告が表示されるのか、されないのか」 、「Wi-Fiのみ」 か 「Wi-Fi+4G」 のどちらに対応するかというオプションが用意されている。
どの組み合わせがいいのかに関しては、筆者は正直ユーザー次第だと思っているが、もしアドバイスするなら広告なしモデルのWi-Fiモデルを購入するといいのではないだろうか。
広告が出るとやはりストレスを感じるもの。わずか2,000円多く払うだけで広告を排除することができるため、長く使うことを前提とするならば広告なしモデルを購入した方がお得だ。
また、Wi-FiモデルとWi-Fi+4Gモデルについては外出先で読書するかどうかに影響するだろう。普段は自宅で、たまに外で使うという方であれば外出前に読みたい書籍をダウンロードしておけば、外出先で電子書籍をダウンロードする必要はないはずだ。
4G通信が必要な人は、年がら年中外に出ずっぱりの人。西へ東へ飛び回るビジネスマンの方であれば、もしかするとWi-Fi+4Gモデルが最適なのではないだろうか。ちなみに、Wi-Fi+4Gモデルが欲しいなら、必然的にKindle Oasisを選ぶしかないため、ここは慎重に検討しておこう。
まとめ:あなたに最適なモデルはどれか
ここまで各端末の特徴を紹介してきたが、改めてこれまでの解説をまとめると以下のような場合分けとなる。
とにかく安い電子書籍リーダーが欲しい
→ Kindle
お風呂やプールサイドで読書したい
→ Kindle Paperwhite・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・Kindle Oasis
防水対応の高コスパモデルが欲しい
→ Kindle Paperwhite
外で読書する機会が多い
→ Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・Kindle Oasis・Kindle Scribe
USB-Cで充電したい
→ Kindle・Kindle Paperwhite・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・Kindle Scribe
ワイヤレス充電が欲しい
→ Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
自動画面回転機能やページ送りボタンが欲しい
→ Kindle Oasis
大量のコミックを保存しておきたい
→ Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・Kindle Oasis(32GB)・Kindle Scribe
自宅外で使うことを想定している
→ Kindle OasisのWi-Fi+4Gモデル
スタイラスペンを使った手書きメモ機能が欲しい
→ Kindle Scribe
Kindle Paperwhiteの新モデルや、Kindle Paperwhite シグニチャー エディション、Kindle Scribeの登場により、どのモデルを選べば良いか判断が難しくなったように思うが、重要なのは電子書籍を読む上で何を重視するか。
自分がよく読書するシチュエーションを考慮し、欲しい機能をピックアップしていけば、ある程度はモデルを絞れるはず。
おそらく迷うのはKindle Paperwhite・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション・Kindle Oasisのどれを選ぶかになるとは思うので、その場合はKindle PaperwhiteとKindle Paperwhite シグニチャー エディションの違いや、Kindle PaperwhiteとKindle Oasisの違い、Kindle OasisとKindle Scribeの違いで解説した内容を参考に、どのモデルを選ぶか決定していただきたい。
もしここまで読んでもどの端末がいいか決め兼ねるのであれば、もっともコスパが良く、今後長く使う上で困らないであろう 「Kindle Paperwhite (広告なし)」 を筆者としてはオススメさせていただきたい。
もしこれに3,000円上乗せできるなら、「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (ワイヤレス充電スタンドなし)」 、さらに5,480円を上乗せできるなら 「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (ワイヤレス充電スタンドセット)」 もオススメだ。
ちなみに、Kindleデバイスを購入した方向けの限定特典が用意されている。まずはオーナーライブラリで1冊の電子書籍が無料になるというもの。こちらはプライム会員に加入している人がKindle端末を購入した場合、2万冊以上の電子書籍の中から毎月1冊が無料でプレゼントされる。
また、Prime Readingというプライム会員向けに一部の電子書籍を無料で配布するサービスも実施されている。もし、Kindleデバイスを購入してプライム会員になったら、上記のサービスを受けられることを覚えておこう。
▼ Kindleシリーズを購入する
・Kindle
・Kindle Paperwhite
・Kindle Paperwhite シグニチャー エディション
・Kindle Oasis
・Kindle Scribe
おまけ:お子さんにはキッズモデルの購入を
Kindleシリーズには、お子さん向けのキッズモデルが2種類用意されている。「Kindle キッズモデル」 と 「Kindle Paperwhite キッズモデル」 だ。
キッズモデルには本体を保護するカバーが付属するほか、故障や破損時に本体を交換できる保証が購入から2年間提供される。また、「Kids+」 のサブスクリプションが1年分付属し、追加料金不要で1,000冊以上の本が子ども向け本が読み放題となる。
さらに辞書、単語帳、読書を促進されるための目標達成バッジなど、多彩な機能で読書のレベルアップをサポートしてくれる。ペアレント・ダッシュボードではお子さんの日々の読書量を確認可能だ。
「Kindle キッズモデル」 と 「Kindle Paperwhite キッズモデル」 の違いは、画面の大きさと解像度、フロントライトの数、色調調節ライトの有無、防水性能の有無となっている。
両モデルの差額は6,000円。防水に対応しているなど、便利なのは 「Kindle Paperwhite キッズモデル」 だが、お子さんが小さい場合などは安い 「Kindle キッズモデル」 が適している可能性もある。
以下、両モデルの比較を載せておくので、うまく活用して、お子さんに適したモデルを購入してあげていただきたい。
Kindle キッズモデル |
Kindle Paperwhite キッズモデル |
||
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6インチ | 6.8インチ | |
解像度 | 300ppi | 300ppi | |
ストレージ容量 | 16GB | 8GB | |
本体サイズ | 高さ | 158.8mm | 175.5mm |
幅 | 114.4mm | 129.2mm | |
厚さ | 13.6mm | 13.5mm | |
重量 | 256g | 321g | |
フロントライト | LED 4個 | LED 17個 | |
防水機能 | × | ◯ | |
色調調節ライト | × | ◯ | |
充電ポート | USB-C | USB-C | |
バッテリー持ち | 数週間 | 最大10週間 | |
Kids+ | ◯ | ◯ | |
保証 | 2年 | 2年 | |
広告 | なし | なし | |
価格(税込) | 12,980円 | 16,980円 |
(画像:Amazon)