当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ソフトバンク、KDDI、2年縛り終了後に契約解除料がかからない新料金プランを6月1日から開始

docomo-au-softbank

総務省から度々求められていた「2年縛り」廃止の流れに新しい動きがあったようだ。

昨日ソフトバンクは、ユーザーが「2年縛り」契約を全うした際に、新しい「2年縛り」に更新せずに済む新しい料金プランの提供を開始することを明らかにしている。

スポンサーリンク

適用させた場合、月額300円の実質値上げへ

ソフトバンクが発表した内容は、ユーザーが契約から3年目に突入した場合に契約解除料が発生しない新料金プランだ。

これまで多くのユーザーから反対され続けてきた「2年縛り」だが、これは2年間同じキャリアを使用し続けることを約束する代わりに月額の利用料を引き下げるというもの。

今までは契約から2年が経過する頃に契約を解除するか、契約継続をするかの2択しかなかったわけだが、今回の発表は、ソフトバンクユーザーは、2年経過と同時に個々で2年縛りを継続するか、それとも2年経過後からいつでも契約解除できる料金プランに移行することができるというものだ。

どちらの料金プランがお得かはユーザーの使い方によって異なると思うので、選択する場合は慎重に選んで欲しいのだが、2年8か月で解約する場合、従来の2年縛りを契約したのちに9,500円の違約金を支払った方が安くなる計算になる。毎月の値段が300円ほど値上がりすることを考えると、タイミングを計算して解約することを前提としていない限り「2年縛り」を選択しておいた方が無難と言えそうだ。

これらのプランは6月1日から提供されるとのこと。新しい料金体制は以下の表の通りだ。

スポンサーリンク

KDDIも追随 こちらも月額300円高くなる料金プランへ

ソフトバンクと同様、KDDIも「2年縛り」後に契約解除料金がかからない料金プランを導入する予定であることが明らかになっている。

KDDIも、通常のプランよりも月額300円ほど高い値段設定となっており、「スーパーカケホ」が月額2,000円、「カケホ」が月額3,000円となるとのこと。提供開始時期もソフトバンクと同様、6月から開始を予定しているようだ。

2年縛りの際の契約解除の違約金やプランの内容もソフトバンクと全く同じものになっているようなので、どちらのキャリアを選択したとしても特段お得だったりはしなさそうだ。また上記でも触れたように、2年8か月以上利用する可能性があるユーザーはよっぽどのことがない限り「2年縛り」を選択しておいた方が無難だろう。

契約更新期間が1ヶ月から2ヶ月に延長へ

今回の情報では、上記以外にも契約更新期間の延長についても触れられた。

「2年縛り」の契約期間を全うした際に、ユーザーは契約するか契約解除するかを選べたわけだが、その決断を契約解除月の1ヶ月以内に下すしかなかった。これには一般ユーザーからも不満の声が上がっていたわけだが、両社は現行の1ヶ月しか存在しない契約更新月を2ヶ月に延長することが明らかになっている。

2016年3月末で契約が満了するユーザーから対象となり、契約満了月の翌請求月、翌々請求月の2カ月間が契約更新期間となるとのことだ。ソフトバンクの場合は、契約満了月にメールで契約更新期間が通知されるとのことなので、契約の見直しを行うようにしよう。

 

消費者から求められている「2年縛り」の廃止も行われることなく、また「2年縛り」を回避するには契約から3年目になるまで待たなくてはいけない。

さらに、契約解除をするとしても計算上、27ヶ月〜31ヶ月の間に契約解除しないとお得にならない料金プランに何か意味があるのだろうか。

結局、キャリアに求められた料金プランの引き下げも含め、今回の問題は形ばかりの変更に終わってしまうことになるのだろう。期待していただけに非常に残念だ。

ドコモはまだ発表していないが、おそらくいつも通り、3社示し合わせたように同じプランを発表することになるのだろう。

[ via Softbank / ケータイWatch ]