
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月15日、東京・有楽町のヒューリックホール東京で「日本ゲーム大賞2026 年間作品部門 発表授賞式」を開催した。
会場にはゲーム業界関係者や報道陣が集まり、伊集院光さんと前田美咲さんが司会を担当。過去1年間に発売・展開されたゲーム作品や、ゲーム産業の発展に貢献した人物・作品が表彰された。
大賞は『ぽこ あ ポケモン』。30周年を迎えた『ポケットモンスター』の新たな挑戦
年間作品部門の最高賞となる「大賞」には、株式会社ポケモン、株式会社ゲームフリーク、株式会社コーエーテクモゲームスが手掛けた『ぽこ あ ポケモン』が選ばれた。
『ポケットモンスター』シリーズが1996年の誕生から30周年を迎える節目の年に登場した本作は、これまでのシリーズとは異なる方向性を打ち出した作品。ポケモンとの穏やかな暮らしをテーマに、ゲームフリークとコーエーテクモゲームスが共同で企画・開発した。
シリーズ初となるサンドボックス型のゲームシステムを採用しており、プレイヤーは人間の姿に変身したメタモンとして、かつて人間とポケモンが暮らしていた荒廃した街を舞台に活動する。
出会ったポケモンからわざを覚え、その力を使って緑を増やしたり、道具を作ったりしながら街を復興していく。初代から最新作まで300体以上のポケモンが登場し、対戦を中心とせず、自由に街づくりを楽しめる。
ダウジングなどの要素も用意されており、プレイヤーがそれぞれのペースでポケモンとの生活を楽しめる作品に仕上がっている。
『ポケットモンスター』に経済産業大臣賞など、多彩な作品が受賞
授賞式では大賞のほか、ゲーム産業の発展や市場への影響、独創性などを評価する各賞も発表された。
ゲーム産業の発展に貢献した人物やプロジェクトに贈られる「経済産業大臣賞」は、『ポケットモンスター』シリーズが受賞した。授賞式には株式会社ポケモンの石原恒和氏とゲームフリークの大森滋氏が登壇。井野俊郎経済産業副大臣から表彰状が贈られた。
井野副大臣は挨拶の中で、コンテンツ産業を日本の基幹産業と位置づけていることに触れ、海外売上高20兆円という目標に向けて政府予算を倍増させたことを明らかにした。
独創的なアイデアを評価する「ブレイクスルー賞」には、カプコンのSFアクションアドベンチャー『PRAGMATA』が選ばれた。月面での調査を描く本作では、戦闘中にパズルを解いて敵の防御を崩す独特のゲームシステムが評価された。
幅広い層に支持された作品に贈られる「ムーブメント賞」は、レモリオンの『めっちゃカメレオン』が受賞。周囲の景色に溶け込むボディペイントを使ったかくれんぼゲームで、発売から約2カ月で世界2000万本を突破した実績が評価された。
選考委員会の推薦によって選ばれる「特別賞」には、世界的なヒットを記録した映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が選出された。
11名のトップクリエイターが審査する「ゲームデザイナーズ大賞」は、台湾のTeam9が開発した『文字遊戯』が受賞した。
文字だけで画面と物語を表現するアドベンチャーゲームで、日本語版を担当したフライハイワークスのコウ氏ら関係者が登壇し、受賞の喜びを語った。
また、同賞で審査委員長を務めてきた桜井政博氏は、自身と同じ役割を担う後任者がいないことを理由に、17回目を迎えた今回を最後に「ゲームデザイナーズ大賞」を終了すると発表した。
年間を代表する作品に贈られる「優秀賞」には、全12作品が選出された。受賞作は以下の通り。
- 『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
- 『ドンキーコング バナンザ』(任天堂株式会社)
- 『魔法少女ノ魔女裁判』(合同会社レアエル)
- 『SILENT HILL f』(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
- 『Ghost of Yōtei』(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
- 『デジモンストーリー タイムストレンジャー』(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
- 『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』(株式会社レベルファイブ)
- 『カービィのエアライダー』(任天堂株式会社)
- 『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』(株式会社スクウェア・エニックス)
- 『バイオハザード レクイエム』(株式会社カプコン)
- 『ぽこ あ ポケモン』(株式会社ポケモン、株式会社ゲームフリーク、株式会社コーエーテクモゲームス)
- 『PRAGMATA』(株式会社カプコン)
このほか、会場には東京ゲームショウ2026オフィシャルサポーターを務めるKis-My-Ft2の宮田俊哉さんや、ピアニストのハラミちゃんもゲストとして登壇。授賞式を盛り上げた。
