「iPhone X」中国の販売は不調、2018年モデルで本当のスーパーサイクルが到来か

昨年11月に発売した次世代型iPhoneの「iPhone X」は、日本や米国など多数の国で販売されており、概ね高い評価を得ることができているが、それと反して中国国内では売れ行きが予想を下回っているとのこと。

KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏は、「iPhone X」の出荷台数予測を下方修正している。

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中国での販売が振るわない「iPhone X」

Ming-Chi Kuo氏によると、「iPhone X」が中国で売れ行きが予想を下回っている理由は、中国国内でリリースされているiOSアプリが、「iPhone X」の画面に対応していないものが多いから。

その結果、画面いっぱいに表示できない「iPhone X」よりも、ほぼ同時期に発売した「iPhone  8 Plus」の方が大きな画面を活かすことができる。また、高額であるという理由からも、「iPhone X」の購入を敬遠するユーザーが多いのだとか。

We revise down 1Q18 and 2Q18 shipments of iPhone X to 18mn units and 13mn units, respectively, lower than market consensus of 20-30mn and 15-20mn units. We expect iPhone X will go to end of life (EOL) around mid-2018 and that total life cycle shipments will be around 62mn units, lower than our previous forecast of 80mn units.

その他、中国国内のスマホ買い換えサイクルが徐々に伸びていることも影響しているようだ。Ming-Chi Kuo氏曰く、2016年第4四半期の中国のスマホの買い換えサイクルはおよそ14ヶ月から16ヶ月。しかし、2017年第4四半期の時点で24ヶ月から26ヶ月まで大きく伸びており、「iPhone X」はこのサイクルに乗ることができなかった。

この予測から、Ming-Chi Kuo氏は「iPhone X」の第1四半期、第2四半期の販売台数をそれぞれ1,800万台、1,300万台に下方修正。これは、他のアナリスト予測の2,000~3,000万台、1,500~2,000万台よりも低い数字になる。累計出荷台数はわずか6,200万台となり、従来予測の8,000万台を下回る可能性があるという。

ただし、これも2018年の新型モデルが出れば、事情が異なるようだ。

というのも、Appleは2018年モデルに、「iPhone X」の大型モデルを用意していると噂されている。それだけでなく、液晶を搭載した6.1インチモデルの投入も計画中。これに「iPhone X」のアップグレードモデルと合わせた合計3モデルが登場するとのこと。

Ming-Chi Kuo氏によれば、「iPhone X」の新型機以外は、全て「iPhone X」よりも大型のディスプレイを搭載することになり、中国での販売が見込めるとのこと。中国での販売拡大が起きれば、今年こそはスーパーサイクルが起きる年になる、というのだ。

ちなみに、Kuo氏の予想では、2018年モデルは全機種で「Touch ID」が廃止され、代わりに「Face ID」が搭載される見通しとなっている。

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[ via MacRumors ]

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