2019年の新型iPhoneは、端末サイズやデザインがほとんど変わっていないにも関わらずバッテリー持ちが改善されている。
例えば、2018年に発売した 「iPhone XS」 は最大14時間のビデオ再生に対応していたが、明日発売の 「iPhone 11 Pro」 は最大18時間のビデオ再生が可能。なんと4時間近くバッテリー駆動時間が伸びた。
このバッテリー持ちの “変化” について、Appleは 「iPhone 11 Pro」 に搭載した 「A13 Bionic」 プロセッサの省電力性能が向上したためと話していたが、そのほかにもバッテリー持ちを向上させる要素があったことがわかった。
iPhone 11シリーズはバッテリー容量が増加
その要素とは内蔵バッテリーの容量自体が増えているということ。中国の規制機関TENAAの資料から新型iPhoneのバッテリー容量が明らかになっている。なんと、最上位モデルの 「iPhone 11 Pro Max」 に関しては25%近くバッテリー容量が増加していることが判明した。
TENAAの資料によると、新型iPhoneのバッテリー容量は以下の通りになっているとのこと (iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max) 。参考までに、昨年のiPhoneに搭載されたバッテリーの容量も記載してみた。
2018 | 2019 | ||
---|---|---|---|
iPhone XR | 2,942mAh | iPhone 11 | 3,110mAh |
iPhone XS | 2,658mAh | iPhone 11 Pro | 3,046mAh |
iPhone XS Max | 3,174mAh | iPhone 11 Pro Max | 3,969mAh |
上記表を見ていただければお分かりいただけるように、新型iPhoneはいずれもバッテリー容量が増大していることが確認できる。
iPhone 11に関しては5%程度の増加しかないが、iPhone 11 Proに関しては20%弱、そしてiPhone 11 Pro Maxに関してはなんと25%近い増加となっているようだ。
下記表は、Appleが公表している各iPhoneのバッテリー駆動時間。直接的に駆動時間を示しているのはビデオ再生時間とオーディオ再生時間であるため、実際の駆動時間とは異なる可能性があるが、昨年モデルとの比較のため下記表を置いているため、あくまで参考程度に考えていただきたい。
iPhone 11 | iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max |
---|---|---|
ビデオ:17時間 オーディオ:65時間 |
ビデオ:18時間 オーディオ:65時間 |
ビデオ:20時間 オーディオ:80時間 |
以下の表は2018年に発売したiPhoneの駆動時間。上記表と比較するとiPhone 11 Proシリーズだけバッテリー持ちが大幅に伸びていることがわかる。新型iPhoneのバッテリー持ちが改善した理由のひとつには、このバッテリー容量の増加が大きく影響していそうだ。
iPhone XR | iPhone XS | iPhone XS Max |
---|---|---|
ビデオ:16時間 オーディオ:65時間 |
ビデオ:14時間 オーディオ:60時間 |
ビデオ:15時間 オーディオ:65時間 |
ちなみに、バッテリー持ちの改善は内蔵バッテリー容量の増大だけでなく、Appleの言うとおり内蔵プロセッサ 「A13 Bionic」 の省電力化が影響している可能性が高い。また、内蔵したバッテリー自体も性能が向上しており、エネルギー密度を高めるため新しい素材を採用したバッテリーが搭載されていることも判明している。スマートフォンのバッテリー持ちに不満を感じていたユーザーは、今年のiPhoneに期待しても良さそうだ。
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