今月20日に発売予定の新型iPhone、「iPhone 11」 と 「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」 のベンチマークスコアが明らかに。また、メモリ容量についても全機種が4GBのものを搭載していることがわかった。
ITジャーナリストらが新型iPhoneのレビュー記事を一斉公開。その中でジャーナリストである西田宗千佳氏が3種類の新型iPhoneでベンチマークテストを実施した結果と、いずれのiPhoneも4GBのメモリを搭載していたことをengadget日本版でレビュー記事として報告している。
「A13 Bionic」 のベンチマークスコアが判明
以下が 「iPhone 11」 に搭載されたプロセッサ 「A13 Bionic」 のベンチマークスコアだ。
iPhone 11 (A13 Bionic) |
iPhone XS (A12 Bionic) |
|
---|---|---|
シングルコアスコア | 1334 | 1106 |
マルチコアスコア | 3463 | 2663 |
メモリ容量 | 4GB | 4GB |
シングルコアスコア1334、マルチコアスコア3463。前モデル 「iPhone XS/XS Max/XR」 に搭載されていたA12 Bionicプロセッサを着実に上回り、マルチコアスコアに関しては性能が大幅に向上していることが確認できる。
iPhone 11 (A13 Bionic) |
iPad Pro(2018) (A12X Bionic) |
|
---|---|---|
シングルコアスコア | 1334 | 1118 |
マルチコアスコア | 3463 | 4636 |
メモリ容量 | 4GB | 4GB 6GB (1TBモデル) |
上記表は 「iPhone 11」 のA13 Bionicと 「iPad Pro (2018)」 のA12X Bionicプロセッサのベンチマーク結果を比較したもの。
これを見れば分かるとおり、A13 Bionicはシングルコアだけで言えば昨年11月に発売した 「iPad Pro (2018)」 をも上回る。さすがにマルチコアスコアでは大差をつけられているが、マルチタスクの作業量がさほど多くないスマートフォンではこれでも十分とも言えるだろう。
ちなみに西田氏曰く、「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」 に搭載された A13 Bionicの動作クロックは 「iPhone 11」 のA13 Bionicとほぼ同じであったとのこと。2019年の新型iPhoneは、昨年と同じく端末間の性能差は設けられていないようだ。
iPhone 11シリーズは全モデルが4GBのメモリを搭載
むしろマルチタスク作業に関してはメモリ容量の増加が大きな影響を与えるかもしれない。西田宗千佳氏のレビューによれば今回の新型iPhoneにはいずれも4GBのメモリが搭載されているとのこと。昨年のiPhoneは 「iPhone XR」 が3GB、「iPhone XS/XS Max」 が4GBだったため、下位モデルのみメモリ容量が増量された形だ。
2018年 | 2019年 | ||
---|---|---|---|
iPhone XR | iPhone XS/XS Max | iPhone 11 | iPhone 11 Pro/11 Pro Max |
3GB | 4GB | 4GB | 4GB |
おそらくマルチカメラで撮影した写真の合成や編集を快適にするための措置だと思われる (iPhone XRはシングルレンズカメラだった) が、それでもバッググラウンドで行う作業やアプリの切り替えなどが快適に動作する可能性はありそうだ。
残念ながら一部のリーク情報では、上位モデルは6GBのメモリを搭載するとも言われていたが、実際のところは4GB留まりだった新型iPhone。ただ、ITジャーナリストらが公開したレビュー記事を見る限り、新型iPhoneはなかなかの出来栄えになっていることが伺える。発売は今月20日(金)、その時が待ち遠しい。
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