先日発売になった新型9.7インチ型「iPad Pro」。僕も早速購入して使っているが、12.9インチ型「iPad Pro」と比べて持ち運びしやすい上に、とてもパワフルな性能を持っているので出かける時はいつも「iPhone 6s」と一緒に持って出かけるほど愛用してる。
同時に発売になった「iPhone SE」はすでに分解レポートが公開されており、バッテリー容量が「iPhone 5s」に比べて少し向上していることが明らかになっているが、今回新たに9.7インチ型「iPad Pro」の分解レポートが公開されているのでご紹介!
バッテリー容量は「iPad Air 2」よりも若干減少
前回「iPhone SE」の分解レポートを公開したiFixitは、続けて9.7インチ型「iPad Pro」の分解レポートを公開した。
分解に使われた端末は9.7インチ型「iPad Pro」の32GBモデル。その分解レポートによると、「A9X」など12.9インチ型「iPad Pro」と共通の部分についてはほとんど違いがないようだ。
「iPad Air 2」との違いとしては、搭載スピーカー数が2基から4基になったことで新たに本体上部にもスピーカーが設置され、「SmartConnecter」が新たに搭載された。分解レポートによると、SmartConnecterの基盤部分はバッテリーの間を通る設計となっているとのこと。
これらは新機能が搭載されているので違いがあるのは当然のことだが、ちょっと意外だったのがバッテリー容量についてだ。今回の分解レポートで9.7インチ型「iPad Pro」のバッテリーは7,306mAhであることが判明し、「iPad Air 2」の7340mAhよりも若干少なくなっているとのことだ。
Appleの公式によると、現在発売中の12.9 / 9.7インチ型「iPad Pro」と「iPad Air 2」はバッテリー駆動時間はどれも変わらない。
画面サイズが大きい12.9インチ型「iPad Pro」は、よりバッテリー消費が多いので、他機種に比べて大型のバッテリーを搭載している。それと同じように、より処理性能が高い9.7インチ型「iPad Pro」は、「iPad Air 2」よりもバッテリー容量は大きいと僕個人としては思っていた。
だが、9.7インチ型「iPad Pro」が「iPad Air 2」よりも少ないバッテリー容量で高速処理が可能になっているということは、それだけ搭載チップの省電力化に成功しているということだ。
同時に発売となった「iPhone SE」もそうだが、最近のApple製品はどちらかというと高性能でありながら省電力化を推し進めているように感じる。省電力化することで、バッテリー容量を少なくすることができ、その分端末の薄さに還元しているという感じだ。どっちかというと薄さよりもバッテリー持ちを改善して欲しいと思うのだが。
ちなみに、iFixitは分解レポートで分解 / 修理のしやすさを表すリペアスコアを掲載している。9.7インチ型「iPad Pro」のリペアスコアは10点満点中の2点となっており、分解や修理が困難であることを伝えている。
[ via iFixit ]