非常にパワフルな性能を持っている「iPad Pro」のベンチマークスコアが公開されているので紹介する!
「A9X」チップはクロック周波数が2.25GHzでiOSデバイスで最強
Ars Technicaが公開したベンチマークスコアによると、iOSデバイスの中では最強で、一部のMacBookシリーズのエントリーモデルと同等かそれ以上の性能であることが判明した。
こちらがそのベンチマークスコアグラフだ。
シングルコアとマルチコアでのスコアについて記載されているのだが、シングルコアとマルチコアの両方の項目で高いパフォーマンスを叩き出している。
マルチコアでは「iPad Air 2」も善戦しているが、「iPad Pro」にはしっかり差をつけられた形に。「A9」チップを搭載したiPhone 6sも相当な能力であることがこのグラフから見て取れる。
ちなみに、「iPad Pro」が搭載する「A9X」はデュアルコアだが、「iPad Air 2」の「A8X」はトリプルコア。シングルコアのスコアに対して、マルチコアの数値の伸びが他のデバイスに比べて高いのは単純にコア数が多いからだと思われる。
MacBookと比べてみると、MacBook2015モデルのエントリーモデルよりも良いパフォーマンスを記録。さすがに、それ以上の機種になると厳しい結果にはなっているが、iOSを動かすくらいには余裕の性能であることは間違いない。
GPUはダントツで「iPad Pro」の勝利
GPU(グラフィック性能)スコアに関してだが、他のiOSデバイスと比べようもないほどのパフォーマンスを記録。高解像度の画面に映像を出力するには、相当の性能が必要だったことを感じさせるスコアになっている。
また、iOSデバイスだけでなくMacBookシリーズと肩を並べるか、それ以上の性能を持っていることが分かる。
バッテリーは他iOSと同等
バッテリーに関しては、他のiOSデバイスと同じくらいのパフォーマンスであることが判明。バッテリーの容量に関しては大幅に引き上げられているものの、画面サイズの大きさなどのおかげでバッテリー向上に結びつけることは難しかったようだ。
全てのベンチマークスコアを見ていただいたら分かる通り、ものすごく高いスペックを持っているというよりは、値段相応のスペックという感じに思える。
ちなみにArs Technicaでは、スピーカーやスペックには満足しているものの、タブレットとしては高価で、画面が大きすぎて、iOSアプリに不具合が生じるケースが多い、という指摘もある。
またマルチタスク機能がフルに使えていない現状を考えると、「iPad Pro」はまだまだこれからの製品で、使い方については幾分か不便に思う点もあることを考慮に入れておこう。
[ via ArsTechnica ]