現在のiOS最新バージョン「iOS 11.4」で異常なバッテリー消費減少が発生している。以前から一部ユーザーで同問題は指摘されていたが、Appleのフォーラムでは依然として多数の投稿が寄せられており、iOS 11.4をインストールするとバッテリーが長持ちしないことで悩んでいるユーザーが多いようだ。
「iOS 11.4」インストール済みのiPhoneでバッテリーが異常に消費される問題が報告
この問題は、「iOS 11.4」をiPhoneにインストールすると、知らないうちにバッテリーが大幅に減ってしまうというもの。使っているときはもちろんのこと、スリープ状態においてもバッテリーの消費は激しく、バッテリーをフル充電した後でも数時間後には残量が20%ほどになってしまうこともよくあることだ。
あるユーザーは、iOS 11.4にアップデートした日から同問題の影響を受け、あるユーザーは「Personal Hotspot」機能を有効にした際、バッテリー消費が多くなったという。
この問題は決して人ごとではない。というのも、あなたも同問題の影響を受けている可能性があるからだ。
実際、筆者は同問題の影響を受けていたと思われる。朝10時頃に「iPhone X」のバッテリー充電を完了したにも関わらず、正午頃にはすでに60%まで低下していた。
さらに午後2時頃には20%まで残量が減ってしまい、16時頃にはバッテリーが完全になくなってしまっていた。この日は仕事が忙しく、iPhoneを触っている時間がほとんどなかったにも関わらずだ。電波状況は常に良好が環境であるため、原因はOSにある可能性が高い。
ちなみに、試しに筆者は開発者向けに提供されている「iOS 12 beta」をインストールしてみたのだが、それ以降バッテリーの異常消費には遭遇することはなくなった。やはりこの問題は「iOS 11.4」だけに起きている問題である可能性が高い。
不可解なのは、「iOS 11.4」をインストールすることで必ずこの問題に遭遇するわけではないということ。バッテリー消費が穏やかな日もあれば、気づくとバッテリーが激減していることも。筆者の友人やコミュニティに投稿している人からも同じ問題が報告されていることから、おそらく筆者固有の問題でもないとみられるが、しかし、この問題は一体何が原因なのだろうか。
まだAppleは同問題に対して一切コメントをしておらず、今後提供予定の「iOS 11.4.1」で改善が行われるかどうかもわからない。
もし、同問題に困っているならとりあえず対処療法として、モバイルバッテリーを持ち歩くという方法がある。5,000mAhくらいの容量があれば、とりあえず1日は持つだろう。もし、重いモバイルバッテリーを持ちたくないのなら、コンパクトな「Anker PowerCore 5000」がオススメだ。
また、「iOS 12 beta」もしくは「iOS 12 Public Beta」を導入するのもありかもしれない。「iOS 12 beta」はデベロッパー登録(有料)が必要だが、「iOS 12 Public Beta」であれば誰でも無料で利用することができる。
あくまでベータ版なので、バグや不具合に遭遇することが多く、個人的には推奨はしていないが、もしバッテリー消費が激しすぎて使い物にならない、というのであればベータ版を入れてみるのもありだろう。実際、筆者の環境では「iOS 12」を入れたら同問題に遭遇することは1回もなくなった。
「iOS 12 Public Beta」をインストールしたいなら、以下の記事を参考にしていただければと思う。
[ via 9to5Mac ]