
Metaは7月14日(米国時間)、Instagramのリール動画向けAI翻訳機能が日本語に対応したと発表した。あわせて韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語も追加され、すべての公開アカウントで無料で利用することが可能になった。
グローバル展開を支えるAI翻訳、日本語を含む5言語を追加
AI翻訳は、リール動画の音声をMeta AIが翻訳し、クリエイター本人の声質や話し方を再現した音声で自動吹き替えを行う機能だ。視聴者のアプリ言語設定に応じて翻訳音声が自動で再生されるため、クリエイターは1本の動画で世界中の利用者へコンテンツを届けられる。
Instagramでは近年、国や言語を越えてクリエイターと視聴者をつなぐ取り組みを進めており、AI翻訳もその一環として提供されている。2025年8月に英語とスペイン語で提供を開始したあと、ヒンディー語、ポルトガル語、ベンガル語、タミル語、テルグ語、マラーティー語、カンナダ語へと対応言語を拡大してきた。今回、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語が追加されたことで、対応言語は計14言語となった。
例えば、日本語で話すVlogをAI翻訳付きで投稿すると、韓国語でInstagramを利用している視聴者には韓国語、スペイン語設定の視聴者にはスペイン語の吹き替え音声で動画が再生される。
Metaによると、FacebookとInstagramでは2026年第1四半期時点で毎週5億人以上がAI翻訳された動画を視聴しているという。
声質を再現し、口元も翻訳音声に合わせて同期
AI翻訳では、翻訳後もクリエイター本人の声質やトーンを再現した音声で吹き替えを行う。さらに、翻訳音声に合わせて口元の動きを同期させるリップシンク機能も利用でき、より自然な映像として視聴できる。
翻訳されたリール動画には「AIで翻訳」と表示されるため、視聴者はAIによる翻訳であることを確認できる。AI翻訳はオン・オフの切り替えに対応するほか、元の言語を含め別の言語を選択して視聴することも可能だ。
クリエイターは、リール動画の投稿前に「リール動画を翻訳」をオンにすることでAI翻訳を利用できる。ボタンが表示されない場合は「その他のオプション」からアクセスできる。
「翻訳設定」では、リップシンクの有効・無効や翻訳対象言語を設定できるほか、「翻訳を承認」をオンにすると、翻訳結果をプレビューしてから投稿することも可能だ。投稿後にAI翻訳をオフへ変更することもできるが、一度オフにすると、同じ動画で再びAI翻訳を有効に戻すことはできない点には注意が必要だ。
今回の日本語対応によって、日本国内のクリエイターも翻訳や吹き替えを個別に用意することなく、海外の視聴者へ向けてリール動画を発信しやすくなった。MetaはAI翻訳の対応言語を順次拡大しており、今後も対象言語の追加や機能改善を進める方針だ。
(画像提供:Meta)
