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『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の直接的続編に。開発陣からゲームシステムなど本作の詳細を聞いた

かの有名な冒険家 「インディ・ジョーンズ」 となり、数々の困難な冒険を楽しめる『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』がXbox Series X|SおよびPCで2024年12月9日に発売予定だ。また、PlayStation 5でも2025年春に発売することが決定している。

本作は、ハリウッド映画 「インディ・ジョーンズ」 シリーズを原作にした、1人称アクションアドベンチャー。『Fallout』シリーズや『The Elder Scrolls』シリーズの開発を主導したTodd Haward氏が制作総指揮を務め、MachineGamesが開発を手がける本作は、年内に発売するタイトルのなかでも大きな注目を集めている。

独ケルンで開催される欧州最大のゲーム見本市 「gamescom」 のオープニングを飾る 「gamescom Opening Night Live」 において本作の最新トレーラーが公開され、Xboxコミュニティを中心に話題となっているが、この発表に先がけて報道関係者向けに『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のプレビューイベントが行われ、本作のゲームディレクターを務めるJerk Gustafsson氏、クリエイティブディレクターを務めるAxel Torvenius氏らを交えたQ&Aセッションも実施された。

本稿では、同プレビューイベントで明らかになったことなど詳しくご紹介したいと思う。

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舞台は1937年。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の直接的続編として開発

まず、ほとんど詳細が明かされていない『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』に関して、簡単におさらいをしておきたい。

時は1937年。古代の力につながる “グレート・サークル (大円環)” の秘密を求め、邪悪な組織が世界中を探し回っていた。

物語の冒頭で、インディのライバルである考古学者エメリック・ヴォスが彼に立ちはだかる。彼は世界中の遺跡を荒らし、謎の遺物を探している。しかし、インディがさらに掘り下げていくと、盗みは壮大な世界的陰謀のほんの一部に過ぎないことが判明。彼らを阻止できる者は、伝説の考古学者インディ・ジョーンズただ一人。プレイヤーはこの伝説の考古学者となり、映画さながらのアクションアドベンチャーに挑む。

作品の時系列としては、映画 「インディ・ジョーンズ」 シリーズの第1作目にあたる『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と、第3作目にあたる『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の間の物語であり、さらに『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の直接的な続編であることも明らかに。「インディ・ジョーンズ」 シリーズのファンなら是が非でもプレイしたい作品となりそうだ。

本作は、基本的には1人称視点でゲームが進行し、ムービーシーンなどで3人称視点が取り入れられている。その理由としては、1人称の方がパズルや謎解きに関係する古代のアーティファクトなどにより近づくことができるからであるとしている。インディ・ジョーンズの目を通して世界を体験することがとても重要なポイントであるとのことだ。

1人称でのプレイが基本。インディと同じ目線で冒険が楽しめる。

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

世界を探索して特定の冒険を完了するなどの新しい発見をすることで、報酬として 「アドベンチャーポイント」 を獲得でき、このポイントを貯めることでインディ自身のステータスやスキルを強化できる。たとえば、「True Grid (トゥルー・グリッド)」 を獲得すれば、敵から致命的な一撃を喰らっても再び立ち上がることが可能だ。

このシステムは、効率的に物語を進められるようになるほか、探索時の報酬とすることでプレイヤーに積極的な探索を促すという意味合いもあるという。また、「アドベンチャーポイント」 以外にも何らかの報酬が用意されており、プレイヤーは探索の過程で得られる報酬を楽しめるとしている。

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ゲーム構造は 「リニア」 と 「オープンワールド」 の2要素ハイブリッド

本作は、特定のルートに沿って進行する 「リニアゲーム」 の要素と、マップを自由に探索できる 「オープンワールド」 の2つの要素を持ち合わせているという。

ストーリーを重視する場面では、基本的にはリニアゲームとして物語が進行するが、プレイヤーが自由に探索できる 「オープンエリア」 というものが存在し、追加のコンテンツやサイドクエストを楽しめる。

ただし、オープンエリアの探索はストーリーの進行には必須ではなく、じっくり探索をするかしないかはプレイヤーの判断に委ねられる。

サイドクエストを片っ端から消化して作品の世界観にどっぷり浸かりたい人も、とにかくストーリーをガンガン進めたいという人も、自分の好みに合わせて探索するかしないかを自由に選択できるようだ。

お馴染みの鞭を使ったアクションなどバトルシーンは迫力アリ。いろんな立ち回り方が楽しめそう

「インディ・ジョーンズと言えば」 の鞭アクションもしっかり味わうことができる。鞭は攻撃手段としても使えるが、敵の脚に引っ掛けて転ばしたり、構造物に引っ掛けて飛び移ることも可能。

遺跡などの探索を進めていくと、時には映画の一場面のように敵勢力が遺跡内を徘徊している場面に遭遇することも。そんなときには、敵に見つからないように隠れながら進むステルス要素も求められる。

物を落として敵の注意を逸らしたり、ムチを使ったスイングジャンプを使って敵の頭上を進んだり。どうしても排除しなければならない邪魔な敵がいたら、背後からこっそり近づいてシャベルなどの道具で強襲することもできる。ただし、倒した敵をそのままにしておくと他の敵に見つかってしまう可能性があるため、倒した敵をどこか目立たない場所に隠しておくということもできるようだ。

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

万が一見つかって大ごとになってしまったら、周囲のありとあらゆるものを使って敵を排除しなければならない。愛用のムチや銃を使って遠距離から敵を攻撃するもよし、拳と拳の殴り合いに持ち込むもよし。本日公開された最新トレーラーでは、映画に登場するインディ・ジョーンズさながらのパンチで相手をノックアウトする様子も紹介されていた。

武器は棒やハット、リボルバー銃など。時には拳で戦うことも。アクションは多彩だ。

ストーリーの一部では、特定の場所への潜入や特定のキャラクターと会話するときなど、状況に応じて変装が求められる場面がある。衣装は比較的自由に変更できるとのことで、オープンエリアなどで探索する際に、インディ・ジョーンズに好きな衣装を着せて探索するということもできそうだ。

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

作品内でインディが訪れる場所はすべて明かされていないが、判明しているものとしてはサン・ピエトロ大聖堂があるバチカン市国、サンタンジェロ城があるイタリア・ローマ、スコータイ寺院のあるタイ、スフィンクスやギザのピラミッドがあるエジプトのカイロなど。他にも、場所は不明だが極寒の地域に行く機会もあるようだ。

(画像:gamescom Opening Night Live 2024)

インディ・ジョーンズは、映画の中でもスーパーヒーローではないキャラクターとして描かれていることから、本作でもリアルな人間の限界を反映している。

たとえば崖を登るシーンでは、登る時の苦労や困難さを感じるように作られているなど。ただし、ゲームである以上困難であるだけでなく楽しみも必要ということで、そのリアルさと楽しさのバランスを重視したゲーム性になっているとのことだ。

本作の開発にあたって、ルーカスフィルムとの密接な協力があったことが明かされている。特に、インディ・ジョーンズを演じたハリソン・フォード氏の若い頃の姿を正確に再現するため、当時の映画の資料や古い写真、アートワークなどを徹底的に研究し、それを元に本作のインディ・ジョーンズのモデルを作成したという。

インディ・ジョーンズというキャラクターと映画シリーズを尊重しつつも、ゲームとしてどのように新しい体験を提供するため、開発者たちは映画ではなくゲームに適した形で各要素を取り入れるということに特に注力したとのことだ。

『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』はXbox Series X|SおよびPCで2024年12月9日に発売予定。PlayStation 5でも2025年春に発売予定だ。また、Xbox Game Passでも発売初日から配信され、同サービスの加入するプレイヤーは追加費用なしでプレイすることが可能だ。「インディ・ジョーンズ」 シリーズ全作を視聴した筆者にとっては、発売が待ちきれない。

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(画像提供:Bethesda Japan)