ベンチマークテストアプリ『Geekbench』が、約3年半ぶりにメジャーアップデートを遂げた。
現地時間2月14日、Primate Labsは同社が開発するベンチマークテストアプリ “Geekbench” の最新版『Geekbench 6』の配信を開始した。
対応プラットフォームはiOS・Android・macOS・Windows・Linux。各プラットフォームからダウンロードが可能になっている。
『Geekbench 6』配信開始
『Geekbench 6』は、クロスプラットフォームで動作するベンチマークアプリケーション。最新版となる『Geekbench 6』では、最新のハードウェアの性能に追いつき、より現実的なワークロードに反映したテストを導入しているとのこと。
より大きなデータセットでテストするようになっており、例えば写真ではより多くのピクセルを含んだデータを使用するほか、インポートテストもより多くの写真を用いたテストが実行されるとのこと。地図やPDFなどのデータ容量も大きくなっているという。
さらに、ビデオ会議アプリの背景ぼかし効果や、フォトライブラリーを管理するソフトウェアのAIオブジェクト検出、各写真のフィルター適用などのシミュレートやナビゲーション、レイトレーシング、水平線検出などの新たなテストも用意されているという。
CPUのマルチコアスコアも更新され、Apple Siliconのように高性能コアと高効率コアの両方を搭載したSoCに対するスコア計測もより実情を反映したものになっているという。GPUスコアはプラットフォームやデバイス間で比較できるよう、グラフィックハードウェアをより活用することができるよう改良されているという。
より多くのデータを使用した計測になるため、ベンチマークの計測にはこれまでよりも時間がかかるようになるとのこと。先代の『Geekbench 5』では2分弱かかっていたものが、『Geekbench 6』では3分以上かかることもあるという。
『Geekbench 6』は、非商用利用版は無料でダウンロードすることが可能。プロ版は通常99ドルで販売されるが、発売記念で20%オフとなる79ドルで購入することが可能だ (現地時間2月28日まで) 。プロ版ではコマンドラインによるテストの自動化、ポータブル版の使用、オフラインでの結果管理などの追加機能が含まれる。
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(画像:Primate Labs)