
Blizzard Entertainmentは9月13日、米アナハイムで開催された「BlizzCon 2026」で、アクションRPG「ディアブロ」シリーズの最新作となる『ディアブロ V』を2029年春に発売すると発表した。現在すでに正式な開発が始まっている。
本作の舞台となるのは、ディアブロが勝利した後のサンクチュアリ。これまでのシリーズでは、人類や英雄たちが地獄の勢力に立ち向かう物語が描かれてきたが、本作ではその戦いに敗れた世界から物語が始まる。
ディアブロが勝利した世界で、失われた王国を取り戻す

『ディアブロ V』の中心にあるのは、「過去の英雄たちは倒れ、サンクチュアリは墜ちた。ディアブロの勝利だ」というコンセプトだ。
ディアブロはサンクチュアリを征服し、天界への侵攻に向けた足がかりとしている。現在はウェストマーチの玉座に座り、人々やその魂を永劫の戦いの兵器として利用しているという。
本作では、ディアブロは物語の終盤に登場する遠い脅威ではなく、ゲーム開始時点からその存在が世界を支配しており、ストーリーだけでなく、プレイヤーが進む道やゲーム内の環境にも影響を与える。

プレイヤーが演じるのは、ディアブロに奪われたウェストマーチの継承者だ。地獄の前哨拠点と化した王国から逃れながら、ディアブロの支配を生き延びた人々と出会い、仲間を集めていく。
ディアブロに従う人間も少なくない。教団に加わる者がいる一方、ディアブロによって「恐怖の指揮官」へと変えられ、地獄界の悪魔に匹敵する力を持つ存在になった人間も登場する。

プレイヤー自身もディアブロと謎めいたつながりを持っている。ディアブロにとって脅威となる可能性がある一方、その強烈な影響を受けやすい特別な存在でもある。
こうした設定を通して本作が描くのは、「壊れた世界で、人はどう変わらなければならないのか」というテーマだ。サンクチュアリの偉大な英雄たちはすでに倒れている。プレイヤーは失われた故郷を取り戻すため、新たな戦いに身を投じることになる。

世界そのものも、これまでの「ディアブロ」とは大きく異なる。ここは終末を迎えようとしているサンクチュアリではなく、すでに終末を経験した世界だ。人類社会は崩壊し、西の大陸はディアブロの恐怖による支配の中心地になっている。
公開されたコンセプトアートでは、荒れ果てた土地や崩壊した社会、そこで何とか生き延びようとする人々の姿が描かれた。サンクチュアリには安全な場所がほとんど残されていない。
さらに、プレイヤーがしばらくその場を離れている間にもマップが変化する仕組みを導入する。戻ってきたときには、地形や注目地点、モンスター、報酬などが変わっている場合があるという。

街や制圧した砦を安全な拠点として使う従来の考え方も変わる。ディアブロに支配されたサンクチュアリでは、定住できる場所がほとんどないため、プレイヤーは仲間と隊列を組み、焼け落ちた荒野を移動しながら旅を続ける。


旅に同行する仲間は商人として機能するだけでなく、それぞれに個別の物語を持つ。元〈見えざる眼〉姉妹団の人物や、強欲さが意味を持たなくなった世界で生きる理由を探すトレジャーゴブリンなども仲間になる。
デーモン・ハンター、モンクが復帰し、新クラス「プレイグ・ナイト」も登場

Blizzardは『ディアブロ V』に登場する最初の3クラスも公開した。
「デーモン・ハンター」はクロスボウを使って悪魔を狩るクラスとして復帰する。影に身を潜めながら攻撃し、戦場を横切るように跳躍して敵を倒していく。

「モンク」も再登場する。拳による近接攻撃に加えて聖なる力を使い、悪魔を打ち倒す武術型のクラスとなる。

そして、本作で初登場するのが「プレイグ・ナイト」だ。病や悪疫を操りながら戦場をさまよい、敵に広げた病を最後には自ら取り込んで力に変えるという。
発売までの期間には、これら以外のクラスも順次公開する予定だ。戦闘システムやキャラクターの成長、ビルドの組み方などについても今後情報を明らかにしていくとしている。

アイテムシステムについては、『ディアブロ II』から影響を受けた仕組みを採用する。開発チームは、アイテムを分かりやすく、記憶に残るものにし、何百時間プレイしてでも手に入れたいと思える存在にすることを目指している。
現在は装備のステータス条件などを含めて試行錯誤している段階だという。装備品の大きさも所持品に影響し、大型のアイテムほど多くの所持品スロットを使用する仕組みを検討している。
装備ベースのセットも登場し、さらに『ディアブロ II』を思わせるルーンやルーンワードも用意。クラフトシステムについては、「憎悪の帝王」のアプローチから着想を得た、より深い仕組みを目指している。
ただし、『ディアブロ V』はまだ開発初期段階にあるため、今回公開された内容は完成した仕様ではなく、今後の開発に向けた初期案も含まれているとしている。

Blizzardは2027年から、開発の進捗や開発方針、実装を進めている機能について定期的に情報を公開する予定だ。開発の早い段階からプレイヤーに情報を伝え、意見や要望を聞きながら判断していく方針としている。過去の「ディアブロ」で支持されてきた要素を大切にしながら、シリーズを新たな方向へ進める作品を目指すという。
『ディアブロ V』は2029年春に発売予定。対応プラットフォームなどの詳細は、現時点では明らかにされていない。
情報ソース
(画像:Blizzard Entertainment)




