
米国シリコンバレーのスマートオフィスソリューション企業Comu(旧ブランド名:Comulytic)の日本代理店であるYScopeは8月20日、AIボイスレコーダー「Comu Action Pro」を日本で発売した。価格は3万9800円。発売を記念し、9月20日まで2万9800円で販売する(価格は税込)。
0.95インチAMOLED搭載、iPhoneの背面にも装着できるAIボイスレコーダー。会話を文字起こし・要約するだけでなく成果物まで作成

「Comu Action Pro」は、会議や商談、インタビューなどの会話を録音し、AIで文字起こしや要約を行うAIボイスレコーダーだ。録音した会話からフォローアップメール、ToDoリスト、プレゼンテーション草案などを作成できる。
本体は約91×60×5.5mm、最厚部約7.5mmで、重量は約52g。持ち運びを前提とした薄型・軽量の筐体に0.95インチのAMOLEDディスプレイを搭載する。また、マグネットを内蔵しておりiPhoneなどの対応するスマートフォンの背面にくっつけて使用することも可能だ。

充電端子はUSB Type-Cで、Bluetooth Low EnergyとWi-Fiに対応。内蔵ストレージは16GBで、バッテリー容量は1,000mAh。最大70時間の連続録音が可能で、充電時間は約120分。外出先での商談や取材、長時間の会議でも使いやすい仕様だ。
録音機能には、4つの全指向性マイク、1つの指向性マイク、1つの骨伝導マイクを組み合わせた適応型6マイクアレイを採用。AIによる音声強調やノイズリダクションにも対応し、集音範囲は約7mとしている。
対面での商談や会議室での打ち合わせに加え、Web会議や電話の録音にも対応する。通話録音に対応するほか、イヤホン経由の録音機能は2026年10月から提供する予定だ。

対応言語は113言語。文字起こし、翻訳、要約に対応し、複数人での会話では話者の識別・分離も行える。リアルタイム翻訳は、無料のスタータープランでは月1回、プレミアム以上のプランでは無制限で利用できる。
AIモデルはChatGPT、Gemini、Whisper、Azureに対応。有料プランではClaudeも利用可能で、文字起こしや要約、分析などの処理に合わせて複数のAIモデルを使い分けられる。
録音した内容を処理するだけでなく、専用のAIボタンからAIによる作業を呼び出せるのもポイントだ。例えば、会話をもとにプレゼンテーションを作成するといった指示を出せる。スマートフォンのアプリからキーボードでプロンプトを入力することも可能だ。
AIは会話の内容を要約するだけでなく、決定事項や担当者、期限、次に取るべき行動を整理してタスクリストにまとめることもできる。商談後のフォローアップメールを下書きしたり、ブレインストーミングの内容からプレゼンテーションの構成案を作成したりすることも可能だ。

無料の「スターター」プランでも、リアルタイムAI文字起こしと基本要約は無制限で利用できる。録音時間や回数に応じた追加料金はかからない。さらに、AIスライド作成、AIメールアシスタント、AI文書作成などに利用できるエージェントクレジットを月500提供する。
有料プランでは利用できる範囲が広がる。プレミアムは年払いで月額1,733円(税込)、月払いで2,980円。リアルタイム翻訳と高度なAI分析を無制限で利用でき、エージェントクレジットは月5,000。
エリートは年払いで月額4,983円(税込)、月払いで6,800円。エージェントクレジットは月40,000円で、プレミアムの8倍となる。
セキュリティにも配慮しており、GDPR、HIPAA、SOC 2に対応。保存されるデータや音声ファイルは暗号化され、第三者へのデータ販売やAI学習への利用は行わないとしている。アクセス権限はユーザー側で管理でき、データの更新や削除も可能だ。
AIボイスレコーダーは「文字起こし」の先へ? Comu Action Proが目指す会議後の仕事

Comuが「Comu Action Pro」を開発した背景には、会議そのものよりも、会議が終わった後の作業に時間がかかるという問題意識がある。
AIボイスレコーダーは、録音した音声を文字起こしして要約するところまでなら、すでに実用的な製品が増えている。一方で、そこからメールを書いたり、資料をまとめたり、決定事項や担当者、期限を整理したりする作業は、ユーザー自身が行うケースが多い。
スマートフォンと生成AIを組み合わせる場合も、録音したファイルを別のサービスに渡し、プロンプトを入力するなど、複数の手順が必要になる。こうした会議後の作業を「The 30 Minutes After」と位置付け、会話を記録するだけでなく、その後に必要となる成果物まで作る方向へ製品を広げたのが、今回の「Comu Action Pro」だ。
また、今回の新製品の発売にあわせて、ブランド名も「Comulytic」から「Comu」へ変更している。「Note」から「Action」へ移行することで、記録を残すためのデバイスから、会話を次の仕事につなげるAIワークメイトへと位置付けを変えている。
2026年8月から順次提供する機能では、カレンダー情報や過去のやり取りをもとに、会議前の論点や未確認事項、想定されるリスクなどを整理し、準備や確認事項を提案する。ユーザーの指示を待つだけでなく、次に必要になりそうな作業を提示する仕組みだ。
ただし、AIが作った提案を勝手に実行するわけではなく、ユーザーが内容を確認・編集してから利用する形を採用している。

想定する利用者は幅広い。営業、事業開発、カスタマーサクセスでは、商談やデモ、条件交渉の記録からフォローアップメールや顧客インサイト、次回提案の整理まで活用できる。経営層や創業者、プロダクトマネージャーなら、複数の会議で決まった事項や担当者、期限を整理したり、次の会議に向けた準備に利用したりできる。
このほか、コンサルタント、アナリスト、リサーチャーのインタビューやワークショップ、医療・ヘルスケア従事者の記録整理、クリエイターや個人事業主、モバイルワーカーのアイデア整理なども想定している。
販売チャネルはAmazonとComu公式サイト。価格は、メーカー希望小売価格が3万9800円だが、発売記念キャンペーンとして8月20日から9月20日まで2万9800円で販売する(価格は税込)。カラーはブラック、シルバー、チェリーレッドの3色。
(画像提供:Comu)


