現地時間10月13日、イギリスの公正取引委員会にあたる競争・市場庁(CMA)が、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収を承認した。
イギリス政府は公式サイトにおいて、「競争力ある価格とより良いサービスを維持すると結論付けられたことで承認されました。」 とし、この買収が承認されたことを伝えた。
今後15年間、アクティビジョン・ブリザードのクラウドゲームの権利をUbisoftに売却する修正案が承認されたことを受けてのものだ。
The final step in the UK for the Microsoft deal – Newsroom Activision Blizzard
英公取委がマイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収を承認
マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収計画は、米連邦取引委員会(FTC)が反対の立場を取り、英競争・市場庁(CMA)が健全な競争市場形成への懸念を示していたが、FTCのほうは仮差し止め請求が棄却されたことでマイクロソフトが裁判に勝利しており、残すはCMAの承認のみだった。
そして、そのCMAが買収を承認したことで、マイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収への道はすべてクリアになったかたち。
上記発表を受けて、マイクロソフト副会長 兼 プレジデントは以下のコメントをXで発している。
We’re grateful for the CMA’s thorough review and decision today. We have now crossed the final regulatory hurdle to close this acquisition, which we believe will benefit players and the gaming industry worldwide.
— Brad Smith (@BradSmi) October 13, 2023
“We’re grateful for the CMA’s thorough review and decision today. We have now crossed the final regulatory hurdle to close this acquisition, which we believe will benefit players and the gaming industry worldwide. (拙訳) CMAの徹底的な審査と本日の決定に感謝しています。私たちは今回の買収を完了するための最後の規制上の障壁を乗り越えました。この買収が世界中のプレイヤーとゲーム産業に利益をもたらすと信じています。”
マイクロソフトはまだ買収完了を報告していないものの、早ければ数日以内に正式発表を行うことになるのではないだろうか。
マイクロソフトが買収を発表したのは2022年1月。約1年10ヶ月に及ぶ買収劇がようやく終止符が打たれることになりそうだ。なお、買収にかかる費用は687億ドル、現在の為替レートでは約10兆1,507億円。
(画像:Activision Blizzard)