
Electronic Artsは、『Battlefield 6』を日本時間で2025年10月11日(米国時間では10月10日)に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam / Epic Gamesストア / EA app)、PlayStation 5、Xbox Series X|S。シリーズにとって本作は、単なる続編ではなく “再定義”を掲げる大規模なリブート作品となる。
発売日の発表に伴い、Amazonなどで本作の予約受付もスタートしている。
開発は、DICE、Ripple Effect、Criterion Games、Motive Studioから構成される「Battlefield Studios」が担当。EAグループゼネラルマネージャーのVince Zampellaが全体を監督する体制のもと、複数スタジオが連携しながら開発が進められている。
開発メンバーには、『Call of Duty』『Destiny』『Assassin’s Creed』『Dead Space』などの人気フランチャイズ経験者や、ライブサービスに特化した専門家などが名を連ねる。
マルチプレイの進化とモードの多様化

『Battlefield 6』の舞台は2027年。主要な欧州諸国がNATOから離脱したことで、アメリカおよび同盟国が戦力的に劣勢へと追い込まれた世界が描かれる。空白を埋めるかのように台頭するのが、強大なPMC(民間軍事会社)「PAX ARMATA(パックス・アルマータ)」。豊富な資金力と最新テクノロジーで国際秩序を代理統治するこの組織と、世界の均衡をめぐる戦いが物語の軸となる。
シリーズで一度は消失したシングルプレイヤー・キャンペーンモードが、満を持して復活。Motive、Ripple Effect、DICE、Criterionが連携して開発を進めており、従来のマルチプレイヤー偏重型のデザインから、よりナラティブな体験へと回帰する。

ゲームプレイ面では、機動力と戦術性に焦点を当てた「キネティック戦闘システム(Kinetic Combat System)」が導入される。プレイヤーは味方を引きずっての蘇生や、壁に武器を固定しての反動制御といったアクションを駆使できる。また、シリーズ伝統の「兵科システム」は4クラス(突撃兵・工兵・援護兵・斥候兵)に再編され、それぞれ専用の武器、ガジェット、特性を持つ形で再定義された。
環境破壊の表現も強化されており、建物の一部を破壊して新たな突破口を作ったり、戦術的な包囲ルートを構築したりするプレイが可能になる。破壊が単なる演出にとどまらず、戦略の一部として組み込まれる仕様だ。

マルチプレイヤーでは、定番の「コンクエスト」「ブレークスルー」「ラッシュ」に加え、「チームデスマッチ」「分隊デスマッチ」「ドミネーション」「キング・オブ・ザ・ヒル」など、テンポの速いモードも搭載される。加えて、新モード「エスカレーション」が実装される予定で、こちらは複数のコントロールポイントを制圧していく形式になるという。



ローンチ時点でプレイ可能なマップは全9種。カイロ、ブルックリン、ジブラルタル、タジキスタン、ニューヨーク、エジプトなど、地理的多様性に富んだロケーションが用意されており、『バトルフィールド 3』の人気マップ「Operation Firestorm」の復刻版も含まれている。マップ内には複数の戦闘セクションが用意され、モードごとに異なるゲーム体験が楽しめるようデザインされている。

オープンベータは2回に分けて実施予定。先行アクセスは日本時間で8月7日17時から8日まで、登録制コミュニティテストプログラム「Battlefield Labs」参加者などを対象に実施される。その後、8月9日17時〜11日17時、そして8月14日〜17日までの2回にわたり、誰でも参加可能なベータテストが行われる。対応プラットフォームはすべての主要機種で、複数のモードとマップを体験できる。
『Battlefield 6』は、過去作へのリスペクトと、現代FPSのゲームメカニクスを融合させた“再構築”の一作と位置づけられる。DICEとZampellaがどこまでこの巨大IPを再定義できるか、その答えはこの秋に明らかになるはずだ。
(画像提供:Electronic Arts)