
KDDIは、衛星とスマートフォンの直接通信を実現するサービス「au Starlink Direct」に、Apple Watchの最新セルラーモデルが対応したと発表した。
対象となるのは「Apple Watch Series 11」「Apple Watch SE 3」「Apple Watch Ultra 3」の各GPS + Cellularモデル。最新のiOSおよびwatchOSにアップデートすることで利用できるようになる。
圏外エリアでもApple Watchが繋がる
「au Starlink Direct」は、地上の通信網が届かない場所でも、Starlink衛星と直接つながることでメッセージ送受信や位置情報共有、緊急地震速報(Jアラート)の受信を可能にするサービスだ。
これまではスマートフォンが主な対応端末だったが、今回のアップデートにより、対応するApple Watchでも同様の機能を利用できるようになった。

(画像:KDDI)
KDDIによると、同社の5G/4G LTE通信エリアはすでに人口カバー率99.9%を超えているが、地形の影響で面積カバー率は約60%にとどまっているという。
「au Starlink Direct」は、その残る約40%の「未接続地帯」を補完し、日本全国での通信を可能にする。山間部や離島といった通信環境の整備が難しい地域でも、Apple Watchを通じて家族や友人との連絡や位置情報の共有が行えるようになる。
「au Starlink Direct」の料金は、auユーザーは当面無料。非auユーザーは「au Starlink Direct専用プラン+」が月額1,650円(税込)、UQ mobileユーザーは月額550円(税込)。Apple Watchで利用する場合には別途「ナンバーシェア」あるいは「ウォッチナンバー」の契約も必要だが、登山やキャンプ、離島などの圏外エリアにおいて、例えばiPhoneのバッテリーが切れた際など緊急時の連絡手段として大きな意味を持つだろう。
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