
Appleは9月9日(現地時間)、新型スマートウォッチ「Apple Watch SE 3」を発表した。
40mmモデルと44mmモデルの2種類を展開し、価格は40mmモデルが37,800円〜、44mmモデルが42,800円〜 (いずれも税込)。本日9月9日より予約受付を開始しており、9月19日に発売される。
初代が登場した2019年以降、SEシリーズは「買いやすい価格で基本機能を網羅する」ポジションを担ってきた。2022年の第2世代は控えめなアップデートにとどまったが、今回は大幅な進化を遂げている。
▶︎ Apple公式サイトで「Apple Watch SE 3」を購入する
S10チップで性能アップ、ついに「常時表示」に対応

最大の変更点は、上位モデルと同じS10チップを搭載したことだ。これにより、処理性能が向上し、Apple Watch SEシリーズとしては初めて「常時表示ディスプレイ」に対応した。
ユーザーは手首を上げなくても時間や通知を確認できる。耐久性も向上しており、カバーガラスは従来比で4倍の耐傷性能を持つIon-Xガラスに刷新された。
さらに充電も2倍のスピードになった。15分の充電で最大8時間使用でき、45分で80%まで回復する。バッテリー駆動時間は従来通り18時間だが、短時間の充電で夜間の睡眠計測まで含めて活用できる。
通信面では新たに5Gに対応。楽曲やアプリのダウンロードも従来より快適になった。
健康機能も拡充、AI活用の「Workout Buddy」も

Apple Watch SE 3はヘルスケア機能も強化された。新たに「睡眠スコア」が加わり、睡眠の質を数値化して日ごとの改善点を示す。さらに皮膚温センサーによる排卵推定、睡眠時無呼吸の通知機能も搭載。基本的な心拍通知や転倒検出などとあわせて、より多面的な健康データを取得できる。
ワークアウト面では、watchOS 26で導入される「Workout Buddy」にも対応。Apple Intelligenceを活用し、心拍数やペースなどのデータを解析してリアルタイムに音声でアドバイスを行う。英語のみの対応からスタートするが、将来的に多言語対応が期待される。

そのほか、手首フリックやダブルタップなどの新しいジェスチャー操作、オンデバイスでのSiri応答、音声通話の「Voice Isolation」など、上位モデルと同じ便利機能も使える。
SEシリーズはこれまで「入門モデル」として位置づけられてきたが、今回のアップデートで性能・機能面ともに大きく底上げされた。価格は据え置きながら、常時表示や高速充電、AIフィットネス機能まで取り込み、従来の「廉価版」というイメージを大きく変える存在になりそうだ。
▶︎ Apple公式サイトで「Apple Watch SE 3」を購入する
(画像:Apple)