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【5分でわかるApple Watch 比較】Series 10|Ultra 2|SE、全モデルを比べてみた。オススメはどれ?

現地時間9月12日、Appleは新製品発表イベント 「it’s Glowtime.」 を開催し、Apple Watchの新型モデル 「Apple Watch Series 10」 を発表。同日より予約受付を開始した。

「Apple Watch Series 10」 は従来より画面領域が30%拡大し、かつ過去最も薄く、軽量化されるなど、スタンダードモデルとしては久しぶりに大幅な刷新が行われた。

また、エントリーモデルとなる 「Apple Watch SE」 には、今回は新型モデルは登場しなかったものの、タフネスモデルである 「Apple Watch Ultra」 には新たにブラックモデルが追加されるなど、Apple Watchのラインナップはいくらか変更が行われたかたちだ。

本稿では、現在のApple Watchの全ラインアップである 「Apple Watch Ultra 2」 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch SE (第2世代)」 の3機種のスペックや仕様を比較表を交えながら比べてみた。各モデルの性能差がどれほどあるのか、自分の欲しいモデルに特定の機能が搭載されているかなど確認可能だ。これからApple Watchの購入を検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

また、Apple Watchの性能・スペックはApple公式サイトからも比較することが可能だ。こちらも合わせてチェックするとより理解が深まるはずだ。

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現行販売モデル 「Series 10|Ultra|SE」 の各特徴

まずは、現在販売されているApple Watchの特徴をそれぞれ紹介していく。

現在販売されているApple Watchは 「Apple Watch SE (第2世代)」 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 の3機種。このうち、「Apple Watch SE (第2世代)」 はエントリーモデル、「Apple Watch Series 10」 はスタンダードモデル、「Apple Watch Ultra 2」 はタフネス型ハイエンドモデルという位置付けとなる。

「Apple Watch SE (第2世代)」 は、2022年9月に発表・販売が開始されたエントリーモデル。搭載する機能を絞り、代わりに価格を抑えた。初代SEからデザインの変更はほぼなく、一部新機能が追加されたマイナーアップデートモデルとなっている。

「Apple Watch Series 10」 は、2024年9月に発表され、販売が開始されるスタンダードモデル。先代の 「Apple Watch Series 9」 よりも約10%薄くなり、先代のアルミニウムモデルから最大10%軽量化されたという。

内蔵プロセッサは最新の 「S10 SiP」 を搭載。また、耐水性も向上しており、水深・水温を計測する機能も搭載した。SEとデザインは似ているものの、搭載されている機能にはやはり違いがあり、たとえば画面の常時点灯に対応するなど、上位モデルならではの機能が利用できる。

「Apple Watch Ultra 2」 は、主にアスリートに向けたタフネス型ハイエンドモデル。2023年9月に販売が開始されたモデルで、耐久性能に優れるほか、バッテリー駆動時間も長く、1年前に登場したモデルだが依然としてフラグシップ級の性能を誇る。2024年9月には新カラー 「ブラック」 が追加された。

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ケースサイズとバンド互換性

Apple Watchのケース(本体)の大きさは、各モデルごとに異なる。

具体的には 「Apple Watch SE (第2世代)」 が40mm/44mmの2種類。「Apple Watch Series 10」 は42mm/46mmの2種類、「Apple Watch Ultra 2」 は49mmの1種類のみ。ちなみにこの長さは、Apple Watchの縦幅を指したものになり、横幅はもう少し小さい数字となる。

Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
ケースサイズ44mmモデル
縦:44mm
横:38mm
厚さ:10.7mm

40mmモデル

縦:40mm
横:34mm
厚さ:10.7mm
46mmモデル
縦:46mm
横:39mm
厚さ:9.7mm

42mmモデル
縦:42mm
横:36mm
厚さ:9.7mm
49mmモデル
縦:49mm
横:44mm
厚さ:14.4mm
ケース重量44mmモデル
・GPS:32.9g
・GPS+Cellular:33.0g

40mmモデル

・GPS:26.4g
・GPS+Cellular:27.8g
46mmモデル
・GPS:36.4g
・GPS+Cellular:35.3g
・チタニウム:41.7g

42mmモデル
・GPS:30g
・GPS+Cellular:29.3g
・チタニウム:34.4g
49mmモデル
・ナチュラル:61.4g
・ブラック:61.8g

個人差や好みの問題はあるものの、40mm〜42mmはどちらかというと女性や腕の細い男性向け、44mm〜49mmは男性向けなサイズ感となっている。

ちなみに筆者はこれまで大型のケースモデルを購入してきた。周囲からは 「大きいね」 とよく言われるものの、画面に表示される情報量が多いことから大型モデルを気に入って使っている。いま愛用しているのが最も大きな 「Apple Watch Ultra 2」 だが、画面が大きく操作しやすくて便利だ。

当然ながら、重量は上位モデルになるにつれて重くなっていく。もっとも重いのがApple Watch Ultra 2の61.4g。わずか数十グラム程度の差であるため、そこまで重要視する部分でもないかもしれないが、常に腕に着けて歩くデバイスであるので一応記載しておいた。

なお、バンドの互換性についてすこし触れておきたい。Apple Watchのバンドはケースサイズが異なっていても一部互換性があったりする。たとえば40mm用のApple Watchバンドは41mmモデルで使用することが可能。また、45mm用のバンドは、49mmの 「Apple Watch Ultra」 で使用できるなど。

互換性のあるバンド

38mm = 40mm = 41mm = 42mm
44mm = 45mm = 46mm = 49mm
※ただし一部バンドは後方互換性がないものもあるため、購入の際は各バンドの互換性を必ず確認を。

Apple Watchを新たに購入する場合はあまり深く考える必要はないが、もし買い替え先で悩んでいるのなら、バンドの互換性があるモデルを購入すると、これまでに購入したバンドを使い回すことができることはぜひ覚えておこう。

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ケースデザイン

「Apple Watch SE (第2世代)」 は、「Apple Watch Series 4」 をベースに開発された廉価モデル。角が丸くなった画面を搭載し、周囲のベゼル幅は上位モデルである 「Apple Watch Series 9」 「Apple Watch Ultra 2」 に比べるとやや厚め。ケース素材はアルミニウムのみの展開。

「Apple Watch Series 10」 は、先代の 「Apple Watch Series 9」 の基本デザインを踏襲しつつも、ケース四隅を丸くしたり、ケースの薄型化・軽量化をしたモデル。本体の厚みは9.7mmと薄く、先代のアルミニウムモデルから最大10%も軽量化した。

「Apple Watch SE (第2世代)」 よりもベゼルが狭いため、画面いっぱいに文字盤を表示できる。ケース素材はアルミニウムとチタニウムの2種類がラインナップ。チタニウムケースモデルには航空宇宙産業レベルのチタニウムを鏡のように磨き上げたものを使用する。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
ケース素材アルミニウム・アルミニウム
・チタニウム
チタニウム

「Apple Watch Ultra 2」 は、49mmともっとも大きいケースにフラットタイプの画面を組み合わせたタフネスモデル。ケース素材には衝撃や腐食等に強いチタニウムを使用した。Digital Crownは他モデルに比べて大きく、手袋などを装着した状態でも操作できるよう配慮されている。

また、好きな機能を当てがいショートカットボタンとして機能する 「アクションボタン」 を側面に搭載しているのも特徴だ。

防水・防塵性能

Apple Watchシリーズのうち、「Apple Watch SE (第2世代)」 と 「Apple Watch Series 10」 はISO規格22810:2010にもとづく50メートルの耐水性能があり、プールや海で泳ぐなど浅水でのアクティビティに使用できる。

さらに 「Apple Watch Ultra 2」 はISO規格22810:2010にもとづく100メートルの耐水性能を持っており、水深40メートルまでのスキューバダイビングや高速ウォータースポーツにも利用できる。

また、「Apple Watch Series 10」 と 「Apple Watch Ultra 2」 はIP6X等級認証の防塵性能にも対応しており、ビーチや砂漠など細かな粒子が内部に入り込みやすい環境でも安心して使い続けられる。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
防水性能◯ (最大50メートル)◯ (最大50メートル)◎ (最大100メートル)
防塵性能IP6X等級IP6X等級
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カバーガラス

Apple Watchのディスプレイを保護するカバーガラスは、アルミニウムモデルはIon-Xガラス、チタニウムモデルはサファイアクリスタルを採用する。

どちらも強度はそれなりに高く傷はつきづらいものの、より強度に優れるのはサファイアクリスタル。Ion-Xは金属棚やブロック塀など硬いものにぶつけた時に、欠けたり、傷が入ってしまうこともある。

長く使うことを想定するなら、やはりサファイアクリスタルを採用している 「Apple Watch Series 10」 のチタニウムモデルか 「Apple Watch Ultra 2」 を購入するのがベストだ。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
ディスプレイのカバーパネルIon-Xガラスアルミニウムモデル
Ion-Xガラス

チタニウムモデル
サファイアクリスタル
サファイアクリスタル

画面サイズ・画面性能

画面サイズがもっとも大きいのが 「Apple Watch Ultra 2」 で、次が 「Apple Watch Series 10」 の45mmモデル。続いて 「Apple Watch SE (第2世代)」 の44mmモデル、「Apple Watch Series 10」 の41mmモデル、そしてもっとも小さいのが 「Apple Watch SE (第2世代)」 の40mmモデルだ。

Apple Watchはスマートフォンよりもはるかに画面が小さいため、表示領域が広い方が操作自体はしやすい。画面の表示量も画面サイズによって変わってくるため、予算に余裕があるなら 「Apple Watch Series 10」 の42mmモデル以上の大きさのモデルを選ぶのがオススメだ。

Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
解像度44mmモデル
368×448ピクセル

40mmモデル
324×394ピクセル
46mmモデル
416 x 496ピクセル

42mmモデル
374 x 446ピクセル
49mmモデル
410×502ピクセル
表示領域44mmモデル
977平方ミリメートル

40mmモデル
759平方ミリメートル
46mmモデル
1,220平方ミリメートル

42mmモデル
989平方ミリメートル
49mmモデル
1185平方ミリメートル

画面の常時点灯には、「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 が対応。Apple Watchの画面がうっすらと点灯した状態になり、アナログの腕時計のようにわざわざ腕をあげて画面を点灯させずともApple Watchで時刻を確認することが可能だ。

そして、2024年秋に登場した 「Apple Watch Series 10」 は、画面のリフレッシュが1秒に1回になったことで、常時表示状態でも時計の秒針が動くのを確認できるように。これまでのモデルでは1分間に1回リフレッシュされる仕組みだったが、最大40%明るい広視野角OLEDを搭載したことで電力効率が高まり実現できたとのことだ。

ただし詳しくは後述するが、電池持ちで言えば 「Apple Watch Ultra 2」 のほうがより長持ちするため、常時点灯時の秒針の表示と電池持ち、どちらが良いかと言われたら悩みどころなポイントとなりそうだ。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
駆動形式OLED広視野角OLEDOLED
常時点灯×
リフレッシュレート60Hz1〜60Hz0.017Hz〜60Hz
常時表示で秒針が見えるか×
画面の明るさ最大1000ニト最大2000ニト最大3000ニト

画面の明るさは 「Apple Watch SE (第2世代)」 が最大1000ニト、「Apple Watch Series 10」 が最大2000ニト、そして 「Apple Watch Ultra 2」 が最大3000ニトだ。「Apple Watch Ultra 2」 はダイビングや天気の悪い山頂など過酷な環境での使用を想定していることから、3000ニトと高い輝度を実現しているが、筆者のこれまでの経験では1000ニトでも十分に使うことができたことから、この点にはあまりこだわらなくて大丈夫だろう。

内蔵チップ

本体に内蔵されるSiP (プロセッサ) は、「Apple Watch SE (第2世代)」 がS8チップ、「Apple Watch Series 9」 が最新のS10チップ、「Apple Watch Ultra 2」 はS9チップとなっている。2024年は 「Apple Watch Ultra 2」 の後継モデルが登場しなかったことから、現時点では 「Apple Watch Series 10」 が最新チップを搭載している状態だ。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
内蔵SiPS8チップS10チップS9チップ
NPU4コア4コア

ただし、SiPの違いによって 「Apple Watch Series 10」 のみが利用できて 「Apple Watch Ultra 2」 が利用できない機能は現時点ではないことから、大きな性能差はないものと予想される。今回新たに登場した睡眠時無呼吸の通知機能も、「Apple Watch Series 10」 と 「Apple Watch Ultra 2」 の両方が利用可能だ。

ちなみに、Apple Watch Series 9とApple Watch Ultraには超広帯域チップ (第2世代) が搭載されていて、ユーザーが車や家などに近づいたことを感知し、ドアを解錠することも可能。対応機器を持っている人は、この点も意識してモデルを選んでいただきたい。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
超広帯域チップ×◯ (第2世代)◯ (第2世代)
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ヘルスケア機能

Apple Watchシリーズでは、いずれのモデルも心拍数や呼吸数、睡眠時間などを計測して日々の健康をチェックできる上に、転倒検出と衝突事故検出に対応する。さらに上位モデルになると、血中酸素濃度や手首の皮膚温、睡眠時無呼吸の通知機能などが利用できる。

不規則な心拍の通知

Apple Watchは、不整脈に最も多い心房細動(AFib)の兆候を知らせる 「不規則な心拍の通知」 機能に対応する。対応するのは、「Apple Watch SE (第2世代)」 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 の3機種すべて。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
不規則な心拍通知

同機能は、最低65分以上の時間をかけて5回の心拍リズムのチェックを行い、不規則な心拍リズムが検出されるとユーザーに通知。心房細動は、治療をせずに放置すると脳卒中につながるおそれがある。

心電図計測

「Apple Watch Series 10」 および 「Apple Watch Ultra 2」 には、電気心拍センサーが搭載されており、任意のタイミングで心電図を計測できる。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
心電図計測×

心電図は、Apple Watchに搭載されたDigital Crownの上に指を乗せて待機するだけで計測できる。30秒の計測後に結果が表示され、計測した心電図データはiPhoneのヘルスケアアプリに記録され、医師にデータとして提供することも可能だ。

血中酸素濃度測定機能

Apple Watchは装着者の血液中に溶け込んでいる酸素量を計測する 「血中酸素濃度」 機能に対応する。対応デバイスは 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 だけで、「Apple Watch SE (第2世代)」 では利用できない。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra
血中酸素濃度測定×

あくまでフィットネスとウェルネスを目的とした機能として提供されているが、血中酸素濃度を測定できるパルスオキシメーターの補助機器として使用することも可能。測定値の値はやや計測ごとにズレがあることから医療用としては難しいが、自身の健康管理のため、あるいは運動後や就寝時に血中酸素濃度がどう変動しているのかをチェックするのには役立つだろう。

皮膚温センサー (排卵を推定する周期記録)

Apple Watchに搭載された皮膚温センサーを使って手首の温度を5秒置きに計測することで、体調の変化や排卵の周期を記録できる。生理周期の予測のほか、妊活にも使用できるだろう。対応デバイスは 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 のみ。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra
皮膚温センサー×

睡眠時無呼吸の通知

「Apple Watch Series 10」 と 「Apple Watch Ultra 2」 は、睡眠時無呼吸症候群 (睡眠中に呼吸が一時的に止まる障害) の検出にも対応する。睡眠トラッキング機能を利用して、装着者が同障害を抱えているかどうかを判別することが可能だ。

同機能は 「Apple Watch SE (第2世代)」 では利用できないので注意していただきたい。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra
睡眠時無呼吸の通知×

転倒検出機能

転倒した際に、自動で救急に通報してくれる転倒検出機能。「Apple Watch SE (第2世代)」 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 の3機種すべてが対応する。

突然の発作や脳卒中などで倒れたときはもちろん、足腰が弱い方が誤って転倒してしまったときなどに誰も助けられない状態を防ぐことができる。おじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントすることで、万が一の事故を未然に防ぐことができるかもしれない。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 9Apple Watch Ultra 2
転倒検出機能

衝突事故検出

Apple Watchに内蔵された高重力加速度センサー(最大256G)、ハイダイナミックレンジジャイロスコープによって、自動車事故を検知する 「衝突事故検出」 。

検知した際には10秒のカウントダウンがはじまり、自動的に緊急通報を行なってくれる。対応するのは、「Apple Watch SE (第2世代)」 「Apple Watch Series 10」 「Apple Watch Ultra 2」 の3機種すべて。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
衝突事故検出

ヘルスケア関連の機能について注意しなくてはいけないのは、エントリーモデルである 「Apple Watch SE (第2世代)」 のみ対応しない機能が一部あるということ。これらの機能を使いたい場合は上位モデルを購入する必要がある。

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バッテリー持ち・充電

Apple Watchのバッテリー持ちは年々良くなってきており、もっとも長く駆動できる 「Apple Watch Ultra 2」 は通常モードですら丸1日以上、低電力モードにすると最大3日間持つという驚異のバッテリー持ちを誇る。「Apple Watch Ultra 2」 は過酷な環境で使うことを想定されていることから、満足に充電ができない環境でもできるだけ長く使い続けられるようにしているものと思われる。

通常モードでのバッテリー持ちは、「Apple Watch SE (第2世代)」 も 「Apple Watch Series 10」 も最大18時間。ただし、「Apple Watch Series 10」 は低電力モードを利用することで、最大36時間使い続けることができる。早朝から夜遅くまで外出しなければならないときには助かりそうだ。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
バッテリー最大18時間通常モード:最大18時間
低電力モード:最大36時間
通常モード:最大36時間
低電力モード:最大72時間
高速充電×

充電については、全モデルが専用の充電パッドを使用したワイヤレス充電方式を採用している。充電規格はApple Watch独自のものであるため、Qi/Qi2規格対応の充電器では充電できない。必ず本体付属の専用充電ケーブルやサードパーティ製のApple Watch充電ケーブルを利用しよう。

ちなみに 「Apple Watch Ultra 2」 と 「Apple Watch Series 10」 は高速充電に対応しており、短い時間でバッテリー残量を回復させられる。

通信方式

Apple WatchにはGPSモデルとGPS + Cellularモデルの2種類があり、GPS + Cellularモデルのみモバイル通信に対応し、iPhone不要でApple Watch単体で通信できる。

Apple Watch単体での通信には、各キャリアとの契約が必要。NTTドコモでは 「ワンナンバーサービス」 、au (KDDI) では 「ナンバーシェア」 、ソフトバンクでは 「Apple Watchモバイル通信サービス」 という名称で展開されている。

Apple WatchはWi-Fi通信も利用できる。対応するWi-Fi規格はいずれのモデルもWi-Fi 4 (802.11b/g/n) で、2.4GHz/5GHz帯の両方をサポートする。iPhoneやワイヤレスイヤホンとの通信に利用するBluetoothは、いずれのモデルも 「Bluetooth 5.3」 に対応する。

国際ローミング

現行のApple Wachは、いずれのモデルも国際ローミングがApple Watch単体で使用できるようになっている。Apple Watch向けの国際ローミングを提供する会社は世界中で30超、日本国内ではソフトバンクが提供している。

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Apple Watch Ultra 2のみの機能

Apple Watchシリーズの最上位モデルである 「Apple Watch Ultra 2」 には、同モデルにしか搭載されていない機能がいくつかある。

ショートカットとして機能するアクションボタン

もっとも特徴的なのが左側面に用意されたアクションボタン。ユーザーが自由に操作をカスタマイズすることができるボタンで、ワークアウトなどを登録しておけばワンプッシュで即座にワークアウトの切り替えが可能。複数の運動を切り替えながら行うトライアスロンの選手などにオススメだ。

高層ビルや森林に囲まれても正確なGPS

GPSは高精度2周波GPSを採用。都会の高層ビル群の中で開催されるマラソン大会などに参加しても、正確な位置情報を記録することができる。

強風でもクリアに音を届ける3マイク

通話に使用するマイクは、ビームフォーミングを備えた3アレイマイクが搭載。山岳地帯など風の強い場所で仲間と連絡を取るときにクリアな音声で通話可能だ。

大音量で救助を求めるサイレン機能

もし山登りなどの途中で怪我をして動けなくなってしまったときには、サイレン機能が役に立つ。独特な音響で最大180メートル先まで音を響かせることができ、同じく山登りに来ている人に救助を求めることができる。

水深40mまで耐えられる耐水性能

AppleがHuish Outdoorsと共同開発した 「Oceanic+」 アプリを 「Apple Watch Ultra 2」 で利用すれば、水深40メートルまでのスキューバダイビングに対応する。また、純正の 「水深」 アプリでは、時刻や現在の水深、水温、水中の時間、最大水深などを一目で確認可能だ。

「水深」 アプリは、防水性能が向上した 「Apple Watch Series 10」 でも利用できるようになったが、スキューバダイビングの深さに対応できるのは 「Apple Watch Ultra 2」 のみなので注意していただきたい。

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カラーラインナップ

各モデルのカラーラインアップは以下。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
ラインナップアルミニウム
・ミッドナイト
・スターライト

・シルバー
アルミニウム
・ジェットブラック
・ローズゴールド
・シルバー

チタニウム
・スレート
・ゴールド
・ナチュラル
・ナチュラルチタニウム
・ブラックチタニウム

「Apple Watch SE (第2世代)」 は、ミッドナイト・スターライト・シルバーの3色。

「Apple Watch Series 10」 は、アルミニウムモデルがジェットブラック・ローズゴールド・シルバーの3色展開。チタニウムについてはスレート・ゴールド・ナチュラルの3色を展開する。

「Apple Watch Ultra 2」 には、ナチュラルチタニウムおよびブラックチタニウムの2色展開となっている。

価格

各モデルの価格は以下。

項目\製品Apple Watch SE (第2世代)Apple Watch Series 10Apple Watch Ultra 2
価格(税込)44mmモデル
アルミニウム(GPS):39,800円〜
アルミニウム(GPS+Cellular):47,800円〜

40mmモデル
アルミニウム(GPS):34,800円〜
アルミニウム(GPS+Cellular):42,800円〜
46mmモデル
アルミニウム(GPS):64,800円〜
アルミニウム(GPS+Cellular):80,800円〜
チタニウム:117,800円〜


42mmモデル
アルミニウム(GPS):59,800円〜
アルミニウム(GPS+Cellular):75,800円〜
チタニウム:109,800円〜
128,800円〜

ケースの素材 (アルミニウム or チタニウム) や、バンドの種類によって価格は変わってくるので、正確な価格についてはApple公式サイトで自分のお気に入りの組み合わせを作ってチェックしていただきたい。

まとめ

Apple Watchシリーズの最新モデル 「Apple Watch Series 10」 、過酷な環境でも頼りになる 「Apple Watch Ultra 2」 、手頃な価格で購入できる 「Apple Watch SE (第2世代)」 を比較して、各モデルの特徴やスペックをまとめてみた。

「Apple Watch Series 10」 はスタンダードモデルとしては大幅な進化を遂げており、画面が30%広くなり、過去最薄・最軽量化をはたした。「Apple Watch Ultra 2」 はタフなデザインで、特にアスリートに適しており、高耐久でバッテリー持ちも長い。「Apple Watch SE (第2世代)」 は価格を抑えつつも、基本的な機能は揃っており、便利に使えるエントリーモデルだ。

以下に、各モデルの特徴や違いを簡単にまとめておく。

モデル別特徴

  1. Apple Watch SE (第2世代):
    • サイズ: 40mm/44mm
    • 素材: アルミニウム
    • 防水性能: 最大50m
    • 内蔵チップ: S8
    • ディスプレイ: Ion-Xガラス
    • 特徴: エントリーモデルとして必要最低限の機能を備え、価格が抑えられている。
  2. Apple Watch Series 10:
    • サイズ: 42mm/46mm
    • 素材: アルミニウム、チタニウム
    • 防水性能: 最大50m
    • 内蔵チップ: S10
    • ディスプレイ: サファイアガラス
    • 常時表示対応
    • 特徴:Apple Watchの現行最新モデル。最新チップ 「S10」 を搭載し、画面の常時表示と新しいデザインを採用。
  3. Apple Watch Ultra 2
    • サイズ: 49mm
    • 素材: チタニウム
    • 防水性能: 最大100m
    • 内蔵チップ: S9
    • ディスプレイ: サファイアガラス
    • 常時表示対応
    • 特徴: 高耐久性、100m防水、長時間バッテリーで、過酷な環境にも対応できるタフネスウォッチ。

各モデルには異なる特徴があるため、自分の利用シーンに合わせて選ぶと良いだろう。「Apple Watch Series 10」 は最新技術とデザインのバランスが取れたスタンダードモデル、「Apple Watch Ultra 2」 は最高の耐久性と性能を求めるユーザー向け、「Apple Watch SE (第2世代)」 はシンプルでコストパフォーマンス重視の方に最適だ。

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(画像:Apple)