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「Apple Intelligence」 の日本語対応は2025年4月以降に。Appleがプレスリリースで公式発表

10月28日、米AppleはM4チップを搭載した新型iMacを発表すると同時に、「iOS 18.1」 「iPadOS 18.1」 など各OSのアップデートを配信した。

今回のOSアップデートの目玉は、今年6月の 「WWDC24」 で発表されたAppleの独自AI機能 「Apple Intelligence」 が解禁されたこと。残念ながら日本語環境では利用できないが、米国英語の環境であれば「iOS 18.1」 「iPadOS 18.1」 など最新OSをインストールすることで利用することが可能だ。

果たして、日本ではいつ頃の提供になるのだろうか。Appleは 「WWDC24」 で米国英語以外の環境でいつ利用できるようになるのか案内していた。肝心の日本語での提供時期は 「2025年以降」 とのことだった。

そうなれば、いよいよ数ヶ月後には利用できるのかな?と思う読者もいるかもしれないが、Appleが本日公開したプレスリリースに続報となる情報が書かれていた。

Apple Intelligence is quickly adding support for more languages. In December, Apple Intelligence will be available for localized English in Australia, Canada, Ireland, New Zealand, South Africa, and the U.K., and in April, a software update will deliver expanded language support, with more coming throughout the year. Chinese, English (India), English (Singapore), French, German, Italian, Japanese, Korean, Portuguese, Spanish, Vietnamese, and other languages will be supported.

和訳:Apple Intelligenceは、迅速に多くの言語に対応を拡大しています。12月には、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、およびイギリスのローカライズされた英語が利用可能になります。また、4月にはソフトウェアのアップデートにより、さらに多くの言語がサポートされる予定であり、年内にさらに多くの言語が追加されます。サポートされる言語には、中国語、インド英語、シンガポール英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、その他の言語が含まれます。

まず、本日10月29日から米国英語で利用可能になった 「Apple Intelligence」 。次は2024年12月にオーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国において、英語環境で利用することが可能になる。そして2025年4月にはさらに対応言語を拡張し、1年を通して ”日本語、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語などの言語が対応する予定” と記載している。

この文章を読む限りでは、まず4月にOSアップデートを行い、その後2025年内に各言語が対応していく、という書き方にも読める。そのため現状では 「日本語対応は2025年4月以降」 と捉えるのがベストだろう。

iPad mini (A17 Pro)

ただ、Appleは今年9月に発売した 「iPhone 16」 シリーズや、今月発売した 「iPad mini (A17 Pro)」 について、「Apple Intelligence」 のために設計したと表現していたことから、発売から1年以内に提供する計画でいるのではないだろうか。

ちなみに、「Apple Intelligence」 が日本語環境で利用できないのは、法律的な問題などではなく、あくまでローカライズやグレーディングの部分が追いついていないからと思われるため、日本国内からでも米国英語環境であれば本日から利用することが可能だ。英語が話せるかたはぜひ試してみていただきたい。

「Apple Intelligence」 は、iPhoneやiPad、Macの各OSにネイティブ実装し、OS全体でAI機能を活用できるAppleのAI機能だ。

大規模言語モデルを利用して、言語の深い意味合いまで理解し、テキストや画像の生成など様々なシーンでAI機能を利用できるようにした。また、各OSにネイティブで実装しているため、アプリ間で横断するように情報がやりとりできるのも同AIの特徴とも言える。

AI機能は、iPhone、iPad、Macの各OSの至るところからアクセスが可能。また、一部Siriにも統合されており音声を利用して使用することも可能だ。

Appleは同AI機能を提供するために長年をかけて研究を重ねてきたとしている。特に重視するのは、個人情報 (パーソナル) な情報の取り扱いについて。「Apple Intelligence」 は、オンデバイス処理とクラウド処理の両方を用いて実現しており、プライバシーに関わる情報に関してはすべてオンデバイスで処理する仕組みになっているため、安心して利用できるとAppleはアピールしている。

また、外部の会社の力を借りる形となるが、OpenAI社の 「ChatGPT」 との連携も行う。ChatGPTベースで動作するSiriを利用することも可能だ。

「ChatGPT」 は最新の 「GPT-4o」 をサポートするため、答えられる幅が従来のSiriに比べて大幅に向上させることが可能だ。「ChatGPT」 ベースのSiriに対して、写真・ドキュメント、PDFを用いた質問もでき、その際にはプライバシー配慮のためChatGPTに対して写真を共有していいか尋ねられるという。なお、「ChatGPT」 の有料会員の場合は、「ChatGPT」 が提供する有料機能を利用することも可能だ。

対応デバイスは、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPad mini (A17 Pro)、M1以降のApple Siliconを搭載したiPad、Mac。

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(画像:Apple)