
Appleが、毎年恒例となるホリデーシーズン向けの新作ショートフィルム「A Critter Carol」を公開した。落とし物のiPhone 17 Proをめぐって動物たちがクリスマスキャロルを歌うという、心温まる内容だ。
本作は米国の感謝祭に合わせて公開されたもので、今後数週間のホリデーシーズンにかけて広く展開される見込みだ。なお、併せてメイキング映像も公開されており、手作業で作られたパペットと、iPhoneを中心に構成された撮影ワークフローが明かされている。
手づくりパペットと床下スタジオが支える撮影
物語は、探索中の2人組がiPhoneを雪の森に落としてしまうところから始まる。青いiPhone 17 Proを拾い上げたのは、アライグマやフクロウ、リス、クマといった木々の住人たちだ。彼らは本体のカメラを使い、Flight of the Conchordsの楽曲「Friends」を合唱しながら自撮り撮影を楽しむ。しかし歌声は途中で遮られる。持ち主がApple Watchの「探す」機能を使ってiPhoneを探し当てたのだ。
公開されたメイキング映像では、木彫り調のタイポグラフィや、細部まで作り込まれたパペットがどのように動かされているのかが確認できる。森のセットは地面が約3フィート浮いた構造になっており、パペティアが床下から手を伸ばす形でクリッターを操作。撮影時にアクターが身につけていたブルーのボディスーツは、後処理でデジタル除去されている。
Appleによれば、本作はiPhone 17 Proで全編が撮影された。ただし細かな注釈として、追加のハードウェアやソフトウェアが補助として使われている点も記されている。実際の映像を見れば、8倍ズームやDual Capture(前後カメラ同時撮影)、Center Stageといった17 Proのカメラ機能が演出に自然に溶け込んでいることが分かる。
監督を務めたのは、オーストラリア出身のフィルムメーカー Mark Molloy。彼は「iPhone 17 Proの表現力には驚いた。物語を没入感のある形で撮れた」とコメントしている。
Appleは今年のキャンペーンテーマとして「人間の創造性の価値」を掲げており、手工芸・パペット・木版印刷といったアナログな表現と、スマホ撮影の融合がメッセージを強調している印象だ。
ホリデーシーズン向けのCMが公開されるといよいよ年末が近くなってきたなあと感じる。2025年も残すところあとわずかだ。
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(画像:Apple)


