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Apple、2023年第4四半期決算を発表。売上高は期待のiPhoneが微増、Macは34%減。ホリデーシーズンは前年と同程度になる見通し

現地時間11月2日、Appleは2023年第4四半期 (2023年7~9月期) の決算発表を行った。

同四半期の売上高は894億9800万ドル (約13兆4512億円) で、前年同期比0.7%減。純利益は229億5600万ドルで前年同期比10.8%増。1株あたり利益は1.46ドル。参考情報として、昨年同期 (2022年第4四半期) は売上901億4600万ドル、純利益は207億2100万ドルだった。

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為替変動など複数要因で売上高は伸び悩み。ハードウェア不調もサービス部門は好調を維持

各製品の売上高、会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下表のとおり。

総売上高 / 純利益 (カッコ内は前年同期比)
総売上高 894億9800万ドル ( -0.7% )
純利益 229億5600万ドル ( +10.8% )
各製品の売上高 (カッコ内は前年同期比)
  売上高
iPhone 438億500万ドル (+2.8%)
Mac 76億1400万ドル ( -33.8% )
iPad 64億4300ドル ( -10.2% )
Wearable & Home 93億2200万ドル ( -3.4% )
Service 223億1400万ドル ( +16.3% )
地域別の売上高 (カッコ内は前年同期比)
地域 売上高
アメリカ 401億1500万ドル ( +0.8% )
ヨーロッパ 224億6300万ドル ( -1.5% )
中国 150億8400万ドル ( -2.5% )
日本 55億500万ドル ( -3.4% )
アジア太平洋地域 63億3100万ドル ( -0.7% )

今期の決算は、世界的なドル高を背景に売上高が前年同期比で0.7%減、市場予測を下回る結果となった。一方で純利益については10.8%増と2期連続での増加となった。ハードウェア部門の不調を補うかたちでサービス部門が好調を維持していることが背景にある。

最大の注目だったiPhoneの売上高は、前年同期比2.8%増に留まった。Appleは今年9月に新型iPhoneである 「iPhone 15」 シリーズを投入しているが、世界的なインフレやドル高を背景に販売数は大幅に伸びなかったようだが、上位モデルの販売に力を注いだことで、前年同期よりも販売週数が1週間少なかったにも関わらず増収を確保したかたち。なお、Appleのティム・クックCEOによると中国での販売は好調であったことが明かされている。

Macの売上高については前年同期比で33.8%減。iPadは10.2%減と、どちらも大きく落ち込んでいる。世界的なPC市場の減退やインフレを受けた買い控え、為替変動などが影響しているものとみられる。Appleは今月急ぐように主力の新型MacBook Proなど新型Macを投入しているが、来期のホリデーシーズンではどのような数字が出てくるか注目となる。

市場別にみると米国市場は若干の伸びをみせたものの、そのほかの市場では低迷が続く。特に日本市場については前年同期比3.4%減と変わらず売上高減少が継続しているかたち。

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(画像:Apple)