現地時間7月27日、Appleは2021年第3四半期 (2021年4~6月期) の決算発表を行った。
同四半期の売上高は814億3400万ドル(約8兆9400万円)で、前年同期比36%増。純利益は217億4400万ドルで前年同期比93%増。希薄化後の1株あたり利益は1.30ドル。
参考情報として、昨年同期(2020年第3四半期)は売上596億8500万ドル、純利益は112億5300万ドルだった。
iPhoneが引き続き好調。同四半期で過去最高の売上を記録
各製品の売上高や会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下の表のとおり。
総売上高 | 814億3400万ドル ( +36% ) |
---|---|
純利益 | 217億4400万ドル ( +93% ) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 395億7000万ドル ( +50% ) |
Mac | 82億3500万ドル ( +16% ) |
iPad | 73億6800ドル ( +12% ) |
Wearable & Home | 87億7500万ドル ( +36% ) |
Service | 174億8600万ドル ( +33% ) |
今回の決算では、iPhoneの売上増が大きく目立つ形となった。5Gにはじめて対応したiPhone 12シリーズが大きく売り上げを伸ばしており、iPhone全体で前年同期比49.7%増と報告されている。
そして、自社開発チップ (M1) を搭載したMacは、昨年秋から引き続き好調を維持。今年春に登場したM1チップ搭載の新型iPad Proや新型iMacの投入も業績の牽引に貢献した。
さらにウェアラブルやホーム部門、各サービス部門も30%以上の伸びを見せるなどこちらも好調だった。
以下は、地域別の売上高。
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 358億7000万ドル ( +33% ) |
ヨーロッパ | 189億4300万ドル ( +34% ) |
中国 | 147億6200万ドル ( +58% ) |
日本 | 64億6400万ドル ( +30% ) |
アジア太平洋地域 | 53億9500万ドル ( +29% ) |
各市場で30%前後の売上増を見せるなか、中国では58%も売上を伸ばした。昨年の2021年第3四半期の決算は、新型コロナウイルスのパンデミックの中であるにも関わらず過去最高の売上を記録。そして今年は、それを大幅に上回る決算となっている。
Appleはこの好調な業績を維持したまま、今秋には新型iPhoneの発表に臨む。5Gの対応と新デザインを導入したことで、“スーパーサイクル” と呼ばれる大きな需要を刈り取ることに成功したiPhone 12シリーズに続き、今年のiPhone 13(仮称)シリーズはさらなる売上拡大に期待がかかる。
また、今年後半には新型iPadやMacなどの新製品の投入にも期待が寄せられている。Macに関してはプロ向けモデルが投入されるとみられていることから、Appleの業績はさらに拡大する可能性が高そうだ。
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