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Adobeの画像生成AI 「Adobe Firefly」 とGoogleの対話型AI 「Bard」 が連携。今後数ヶ月以内に提供開始へ

現地時間5月10日、Googleは年次開発者会議 「Google I/O 23」 の基調講演を米カリフォルニア州Mountain Viewにて開催。同イベントのなかで、Googleの対話型AI 「Bard」 と、Adobeの画像生成AI 「Adobe Firefly」 の連携を発表した。

「Bard」 を介して画像を生成する際、動作するジェネレーティブAIにAdobeの画像生成AI 「Adobe Firefly」が使用される。

生成された画像には 「Created with Adobe Firefly」 と書かれ、同AIを利用して生成したことが明示されるようになっている。

Google BardとAdobe Fireflyが連携

「Adobe Firefly」 は、2023年3月にAdobeが発表した独自の画像生成AI。Adobeのクラウドアプリケーションを横断する、新しいAdobe Senseiの生成AIサービスシリーズの一部として提供される。

画像生成AIと言えばStable Diffusionなどが有名で、ユーザーが指定したプロンプトからAIが自ら画像を生成するというもの。生成には、画像生成のためのモデルを構築し、大量の画像をディープラーニングを使用して学習させることで実現する。これは今回の 「Firefly」 も同様だ。

しかし、「Firefly」の場合は、Adobeのストックサービス 「Adobe Stock」 のコンテンツが使用されているため、誰かの著作権を侵害したり、センシティブな問題にも抵触しないという安心感があるという点が、他の画像生成AIとは一線を画すポイントとなる。

今年3月からWebツールベースのプライベートベータ版が公開されているが、「Bard」 に導入されることでより多くのユーザーに利用してもらうサービスになるはずだ。「Bard」 における 「Adobe Firefly」 の提供は今後数ヶ月以内を予定している。

なお、Adobeによると、「Adobe Firefly」 は最初の1ヶ月で7,000万枚以上の画像を生成するなど、同社史上で最も成功したベータ版のひとつであるという。

今回の発表にあわせてAdobeは、Adobe Fireflyならびにコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)のコンテンツクレデンシャル機能を「Bard」 に対応させたことで、生成される画像の来歴の透明性の確保に繋がるとしている。

また、CAIのメンバー数が1,000企業・団体を突破したこと、新たなメンバーとしてユニバーサル ミュージック グループ (UMG)、Stability AI、Spawning.aiが参加したことを明らかにしている。

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(画像提供:Adobe)

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