外出中でもSteamゲームが遊びたいーー。そんなSteam廃人のニーズに応えるべく、Valveは 「Steam Link Anywhere」 を開発した。
3月14日(現地時間)、Steamの運営元のValveはこれまでの 「Steam Link」 サービスを拡張した 「Steam Link Anywhere」 をローンチすることを発表している。
自宅以外のネットワークからもSteamゲームが遊べるように
今回発表された 「Steam Link Anywhere」 は、PCで起動したSteamゲームを他のデバイスにストリーミングするサービス。これまでもSteam LinkというストリーミングデバイスやAndroidなど一部デバイスに 「Steam Link」 アプリが提供されており、他デバイスでもSteamゲームをプレイすることは可能だったが、同サービスは自宅内のローカルネットワーク内でしか利用することができず、ひとたび自宅を離れればSteamゲームをプレイすることはできなかった。
しかし、「Steam Link Anywhere」 は多くのSteamゲーマーの望みを叶えるため、自宅外からでもアクセスできるように変更している。「Steam Link Anywhere」 を利用するための唯一の必須要件は、ホストコンピュータの適切なアップロード接続と、プレイするためのデバイスへの適切なネットワーク接続。これを満たすことができれば旅行先や出張先のホテルなど、世界中のどこにいてもSteamゲームをプレイ可能だ。
当初はアーリーベーター版として提供される予定で、ゲーミングPCに新しいSteam Linkのベータ版 (build 688) をインストールすることで利用可能になる。
「Steam Link Anywhere」 のストリーミングに対応するデバイスは、AndroidとRaspberry Pi、そしてValveから販売されたSteam Linkデバイス (現在は販売終了) 。ちなみに、iOSデバイスについてはAppleがSteam Linkアプリをリジェクトしたおかげで 「Steam Link Anywhere」 は利用できない。ValveとAppleは協力してSteam Linkアプリのリリースに動いているとしていたが、その後の情報がないため今後利用できるようになるかは不明だ。
この 「Steam Link Anywhere」 は、ゲーム開発者のイベント 「GDC 2019 (Game Developer Conferance 2019)」 に先駆ける形で発表された。ゲームのストリーミングサービスは他のプラットフォームも開発・リリースしており、今月7日にはSONYの 「PlayStation 4」 がiPhoneやiPadでリモートプレイできるようになり話題となった。ただし、PS4のリモートプレイに関してはWi-Fi環境下でプレイする必要がある。
[ via The Verge ]