今年、Appleは完全ワイヤレスイヤホン 「AirPods」 の次期モデル 「AirPods 2 (仮称)」 を投入すると噂されている。これまでの情報から 「AirPods 2」 はワイヤレス充電に対応するとされているが、新たに 「高速ワイヤレス充電に対応することによって、AirPodsをわずか15分でフル充電できるようになる」 というやや怪しい情報が登場しているので紹介したい。
AirPodsは15分の高速ワイヤレス充電でバッテリーフルに?
これを伝えたのは、テクノロジーメディアのXDA Portalの記者Max Weinbach氏。同氏は自らのTwitterで次期AirPodsに関する情報を投稿。次期モデルは高速ワイヤレス充電に対応し、AirPodsのバッテリーケースと本体をわずか15分で充電完了できると伝えている。また、AirPodsには滑りにくい特殊コーティングが施されるとし、手から滑り落ちるのを防ぐことができるという。
So the Apple news. AirPods wireless charging will happen. It will be VERY fast (0-100 in 15 minutes.) That speed is for the AirPods AND the case. It will probably use Qi charging.
There will be a downside though, the case will be bigger in one direction and heavier.
— Max Weinbach (@mweinbachXDA) 2019年3月3日
現段階ではこの情報が本当かどうかは分からないものの、一度真剣にWeinbach氏の伝える特徴を持つ 「AirPods 2」 を考えてみよう。
まずは後者のコーティングの件から考えていきたいのだが、Max Weinbach氏によれば、次期AirPodsは 「Apple Pencil 2」 のようなコーティングを採用しているという。
Apple Pencil 2は初代モデルのツルツルとした質感からややシットリとした質感に変更され、このおかげで手に持った時の握りやすさが改善、絵や文字を描きやすくなっている。これがAirPodsにもたらされることで、耳から外れて落ちたり、手に持った時に落としづらくなるなど使い勝手が改善されることが予想される。このコーティングについてはすでに他メディアも伝えている情報であることから、実際に変更される可能性が高そうだ。
しかし、同氏の情報が怪しいと思えるのは前者のワイヤレス充電機能について。AirPodsのワイヤレス充電機能対応についてはすでにAppleが発表している通り。純正ワイヤレス充電器 「AirPower」 でAirPodsを充電できるように、Appleはワイヤレス充電に対応したAirPodsの充電ケースを発売すると予告している。
つまり、現行モデルがワイヤレス充電に対応するとなれば、AirPodsの次期モデルが同機能に対応するのはほぼ確実と考えていいだろう。もちろん、AirPowerが高速ワイヤレス充電に対応することからAirPodsも同様に高速充電できる可能性が高い。
しかし、さすがに15分でAirPods本体とバッテリーケースが充電できるというのはどうだろうか。AirPodsやiPhoneをはじめとしたリチウムイオンバッテリーを搭載したデバイスの大半は、バッテリーにかける負荷を考えて空に近い状態ほどバッテリーの充電速度が速く、フル充電に近づくにつれてバッテリーの回復速度が遅く設定されていることが多い。ましてやワイヤレス充電環境下でそれを行うというのは、あまり現実的な話ではなさそうだ。
ちなみにMax Weinbach氏はこの高速ワイヤレス充電に対応するため、AirPodsのケースのサイズは一方向に大きくなり、重量も重くなることを伝えている。また、同氏は「iOS 13.1」 でダークモードが実装されることなど多数のリーク情報を伝えているが、彼のリーク実績がほとんどないことから、信ぴょう性については定かではない。
次期AirPodsは様々な噂が登場しているが、これまでの有力な情報をまとめると、ワイヤレス充電に対応し、新しいコーティングが施される。また、新色のブラックモデルが追加される他、Hey Siri機能の搭載や防水性能の向上が濃厚と考えられる。
[ via 9to5Mac ]