「Sonos One」 などのスマートスピーカーで知られる、米オーディオメーカーのSONOSは、お得意のスピーカーの枠を超えて、ハイエンドなワイヤレスヘッドホンの開発に着手したことがわかった。米メディアBloombergの記者Mark Gurman氏が報じた。
SONOSがオーバーイヤー型ワイヤレスヘッドホンを開発中
SONOSが開発しているワイヤレスヘッドホンは、耳をすっぽりと覆うことのできる、いわゆるオーバーイヤー型になるとの予想だ。また、高音質なのはもちろんのこと、Apple Musicなどの複数の音楽配信サービスに対応し、さらに複数の人工音声アシスタントにも対応するとみられている。
音楽配信サービスや人工音声アシスタントについては、どのサービスに対応するのかは分かっていないが、Sonos Oneなどこれまでの製品ですでに多数のプラットフォームに対応しているため、これらすべて、あるいは一部が対応するものとみられる。
Sonosの製品が対応する音楽配信サービス (2019年1月25日時点)
Amazon Music, Apple Music, Spotify, Anghami, ARTRADIO – RadioArt.com, Audiobooks.com, Bandcamp, Calm, Calm Radio, CBC Radio & Music, Classical Archives, DAR.fm Record Radio, deliver.media, FIT Radio Workout Music, focus@will, Gaana, Global Player, Google Play Music, Hearts of Space, hotelradio.fm, KKBOX, Last.fm, LivePhish+, Minidisco, Mixcloud, Murfie, My Cloud Home, myTuner Radio, NRK Radio, NTS Radio, nugs.net, Plex, Pocket Casts, PowerApp, radio.net, Radionomy, radioPup, RauteMusik.FM, Red Bull Radio, Relisten, RUSC, Saavn, SoundCloud, SOUNDMACHINE, Soundry, Spreaker, Stitcher SmartRadio, storePlay, Sveriges Radio, Trible of Noise, Wolfgang’s Music, Worldwide FM
また、現時点ではSonosの製品はAmazon Alexaに対応しているが、Googleアシスタントにも対応することが今月10日に正式発表されている。また、計画ではAppleのSiriにも対応する予定となっている。おそらく開発中と目されるワイヤレスヘッドホンもこれらの音声アシスタントに対応するのではないだろうか。
Bloombergの報道によると、ヘッドホンの製造については、海外メーカーと協力して行うとのことだが、それがどこの会社なのかについてはわかっていない。SONOSの広報担当者Laura Morarity氏は、将来の製品計画についてはコメントしていない、と発言したとのことだ。
開発はまだ初期段階にあるため、実際どのような製品になるのかはまだ完璧には詰められていないものと予想される。価格は、ワイヤレスヘッドホンというと300ドル以上が基本となるため、コストパフォーマンスの高さにも定評があるSonosの製品であれば300ドル前後に収まる可能性もありそうだ。