昨日、Appleは開発者向けに「iOS 11.2 beta 2」と「watchOS 4.2 beta 2」を公開。そして本日未明にはパブリックベータテスター向けに「iOS 11.2 Public Beta 2」が公開されたわけだが、9to5Macによると、これらのベータ版では「Apple Pay Cash」という新機能が利用できるようになったことが判明した。同機能を使った時のスクリーンショットが公開されているので、詳しく紹介したい。
「Apple Pay Cash」がiOS/watchOSの最新ベータ版で利用可能に
「Apple Pay Cash」は、「iOS 11」もしくは「watchOS 4」で搭載される予定だった新機能。メッセージアプリを介して、個人間でお金を電子送金できる便利な機能だ。
TechCrunchによると、メッセージアプリ内の「アプリ」セクションの中に「Apple Pay」ボタンが表示されるので、ここをタップすることで支払いを開始することができるとのこと。
連絡先アプリの$アイコンから直接金額を指定して、送金することも可能。また、友人や家族にお金の送金を依頼することができる。「ママ、ラーメン食べたいからお金頂戴」といった感じで。送金の依頼が来た場合は、依頼をタップすることでスムーズに送金できる仕組みであるとのことだ。
[ img via Engadget ]
送金はクレジットカードやデビットカードから行うことが可能。クレジットカードで送金する場合は3%程度の手数料が必要だが、デビットカードを利用した場合に関しては手数料は必要ない。
また、「Apple Pay Cash」の導入に伴い、Walletアプリに「Apple Pay Cash Card」が登録できるようになり、友人や家族から送金されたお金は「Apple Pay Cash Card」にプールされる。
プールされたお金を再び他の人に送金したり、自身の銀行口座に入金することができる。また、「Apple Pay」の支払いに充てることもできるという。これらのサービスには基本的に手数料などのコストはかからず、手数料がかかるとしてもクレジットカード利用時のみとなるようだ。
Appleの発表では「Apple Pay Cashはまもなく公開予定」とされていたが、今回のベータ版でようやく利用できるようになったことから、一般ユーザーは「iOS 11.2」もしくは「watchOS 4.2」で利用可能になるとみられる。
ちなみに、同機能は「iPhone 6」または「iPad Air 2」以降の端末、もしくは「Apple Watch」で利用することが可能。利用するには2ファクター認証を有効化することも求められる。サービス開始当初は米国のみで利用可能で、その他の国に関してはサービス開始時期が未定となっている。