今年登場する新型iPhoneは歴代で最高のパフォーマンスを発揮する端末になりそうだ。
先日から流出した「iOS 11 GM」の解析が進められ、新製品に関する情報が多数明らかになってきているが、今度は次期iPhoneに搭載予定のプロセッサに関する情報が公開されている。
開発者のLonghorn(@never_released)氏とSteven Troughton-Smith(@stroughtonsmith)氏によれば、次期iPhoneに搭載される予定の「A11」プロセッサのコア数は全6コア。そのうち、”Mistral”と呼ばれる4コアが高性能、他の2コアは”Monsoon”と呼ばれ、高効率の役割を担う。
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4 Mistral cores and two Monsoon cores.— Longhorn (@never_released) 2017年9月10日
A11 Fusion is a 4+2 core device https://t.co/mqtIKcjBmG
— Steve T-S (@stroughtonsmith) 2017年9月10日
過去の「A10 Fusion」や「A10X Fusion」プロセッサには、高性能なプロセッサと高効率なプロセッサを自動で切り替えるためのコンフィグレーションスイッチが内蔵されていることから、「A11」プロセッサにも同様の仕組みが搭載され、効率よく処理を行うことができるとみられる。
従来の製品と比較してみよう。まず、昨年発売した「iPhone 7」シリーズに搭載された「A10 Fusion」プロセッサは、高性能2コア、高効率2コアの全4コア。
そして、今年6月に発売したばかりの新型「iPad Pro」に搭載された「A10X Fusion」プロセッサは高性能3コアに、高効率3コアの全6コア。
つまり、プロセッサの性能は、コア数だけでなく各コアのクロック周波数によって異なるため断定はできないが、これまでiPhoneシリーズに搭載されてきたプロセッサは毎年性能が向上していることを考えると、次期iPhoneに搭載される「A11」プロセッサは、歴代最高のパフォーマンスを発揮する可能性が高い。
ちなみに、この「A11」プロセッサは、最新の情報では最上位モデルの「iPhone X」だけでなく、下位モデルの「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」にも搭載される予定とされている。同じプロセッサが搭載されることから、単純な処理性能だけでみた場合、これらの端末の間には大きな差はないのかもしれない。