昨年7月にリリースされたスマホゲーム「ポケモンGO」。日本を含めて世界的な大ブームが起きたおかげで、知らない人はほぼいないレベルにまで認知度が高まった同ゲーム。
開発したのは米企業のNianticではあるものの、コンテンツを提供した株式会社ポケモンも、大ヒットの恩恵を得ることができているようだ。
株式会社ポケモンは2017年2月期の決算内容を公開。その内容は大幅な増益になったことが判明している。
「ポケモンGO」と「ポケモン サン・ムーン」の影響で約25.7倍
官報(2017年5月29日付け)に掲載された株式会社ポケモンの決算公告によると、同社の2017年2月期の純利益は159億2100万円。これは前期(昨年)の純利益6億1900万円の約25.7倍に相当。大幅な増益を達成した。
この大幅な増益は、「ポケモンGO」の大ヒットが影響したことは間違いないが、その他にも昨年11月に発売した「ポケットモンスター サン・ムーン」の影響もあるとみられる。
同作は、昨年11月の発売からたった1ヶ月間あまりで1469万本もの販売本数を記録。その後も順調に販売本数が伸び続けていると言われており、今回の増益に大きく貢献したものと予想される。おそらく、ここにも「ポケモンGO」効果があったのだろう。
今回の決算発表は、「ポケモンGO」と「ポケットモンスター サン・ムーン」のヒットが反映されたものだ。そのため、次の決算発表でも良い業績を発表できるかどうかは現時点では分からない。
そうなると、今後最も重要になってくるのはおそらく「ポケモンGO」のアップデート。現在、「ポケモンGO」は定期的にゲーム内イベントを開催しているが、リリース当初の頃と比較してもユーザー数はかなり減少してしまっている状態。
開発元であるNianticのCEOジョン・ハンケ氏は、これから「トレード機能」や「対戦機能」など様々な新機能を追加することを発表しており、そのリリースは遅くても年内とアナウンスしている。このアップデートで離れてしまったユーザーをいかに引き戻せるかが、ポケモンにとってもかなり重要と言えるだろう。
新機能を追加したとしても以前の賑わいを取り戻すことは難しいとは思われるが。
あくまで噂でしかないが、ポケモンはニンテンドースイッチ向けに新作を発表することも予想されている。ただ、どんなゲームになるかなど詳しい情報については不明。今後の情報に期待したいところ。
ちなみに、株式会社ポケモンは今回の増益に伴い、利益剰余金が103億9800万円から263億1900万円に急増したことも明らかになっている。
[ via 4Gamer.net ]