次期iPhoneの「iPhone 8(仮)」には、有機ELディスプレイが搭載され、同ディスプレイで実現できる省電力性を生かすために「ダークモード」と呼ばれる機能が「iOS 11」に搭載される。
そんな情報が以前は主流だったが、先日新たな噂の登場で「iPhone 8」の予想は再びふりだしに戻った。
どんな端末になるのかは現時点で予想できない状態になっているわけだが、以前の噂通りのiPhoneが出るならこんな感じになるだろうという予想をイメージ化した動画が新たに公開されているので、詳しく紹介しよう。
「ダークモード」の搭載で、ベゼルと画面の境界がなくなる?
今回公開された動画は、UIデザイナーであるVianney le Masne氏が作成したもので、有機ELディスプレイを搭載した「iPhone 8」とダークモードが搭載された「iOS 11」を組み合わせているのが特徴だ。
「iPhone 8」には有機ELディスプレイが搭載されるだけでなく、「Edge to Edge」デザインが採用され、ベゼルが究極に狭くなっている。そのため、画面のUIが黒くなる「ダークモード」を使えば、画面とベゼル部分の境界面を消すことができるようになるはず、そうMasne氏は述べている。
これは、黒表現の際にピクセル自体が発光しないという有機ELディスプレイの特性を踏まえたもの。
有機ELディスプレイではバックライトを必要としないため、黒を表現するピクセルの発光を止めることで、より黒に近い色を表現することができる。
画面を黒くし、ベゼルも黒にすることでディスプレイ端とベゼルの間のボーダー(境界)を無いように見せることができる。画面と端末が一体化したようなデザインになるのかもしれない。
ちなみにVianney le Masne氏は、「iOS 11」でダークモードを新たに搭載するようだったら、ユーザーに戸惑いを与えないように、UIを大きく変更するべきではないと述べている。
例えば、Wi-Fiのオンオフや音量調節ができる「コントロールセンター」や「通知センター」など。これらのUIの変更を「ダークモード」の導入と同時に行なった場合、おそらく多くのユーザーは混乱するだろう。確かにそれは避けてほしい。
今回公開されているのは、あくまで予想動画なので実際に発表される「iPhone 8」や「iOS 11」は異なる可能性がある。
そもそも、Appleは未だに「iPhone 8」をどのような端末にするのか決めかねているという情報もあり、もしかすると有機ELディスプレイすら採用されないかもしれない。そうなると「ダークモード」も搭載されるのかどうかも怪しくなってくる。
ちなみに、「iOS 11」に関しては例年通りであれば6月に開催される「WWDC 2017」で詳細が発表される予定。ここで「ダークモード」が発表された場合は、「iPhone 8」に有機ELディスプレイが搭載される可能性が高まるわけだが、果たして。
[ via 9to5Mac ]