先週号の最後で、「イモリは寒さに強く、ヒーターが要らないという説があるので、ヒーターを入れるかどうか来週までに決めたい」という話をした。
とりあえず、今回が初めての冬ということもあるので、今週号では徹底的にイモリ水槽のヒーターの有無を考えていきたいと思う。
現在の我が家の室温だと、まだヒーターは必要なし
我が家のイモリ水槽はリビングに置いてあるのだが、現在の室温は22.7℃。デジタル温度計を見てみると、ここ最近の最低温度は21.7℃となっていた。
日中は人がいると、テレビやPCなどの電化製品の放出する熱でそこそこ暖かくなるので、今のところ室温は常に20℃以上はキープ出来ている。
イモリの適温は20℃前後ということなので、今はまだヒーターを入れなくても問題ないという結論に至った。
イモリと気温と冬眠の関係
イモリは寒さには強く、10℃くらいでもギリギリ活動できると言われている。ただ、動きは大分鈍くなり、餌食いも悪くなってくるようだ。
そして、温度が10℃を下回ってくると、イモリは冬眠をして冬を越し、暖かくなってきたらまた活動を再開するのだそうだ。
と、ここまでは野生のイモリの話。
屋内で飼育されている場合は、そこまで室温が下がらないことが多いため、冬眠せずにそのまま過ごすことが多いようだ。
冬眠すると繁殖行動が活発になるため、繁殖を狙っている人は敢えて冬眠させるということもあるようだが、今回はまだ初めての冬ということもあり、僕としては冬眠させないで冬を越させようと思っている。
イモリを冬眠させないようにするには?
では、イモリを冬眠させないようにするにはどうしたら良いか?先程もちょっと触れたが、答えは簡単で、温度を10℃以下に下げないようにすること。
現在の室温は大体20℃くらいだが、これから寒くなってくるとどれくらいになるかを想定してみたいと思う。まずは、東京都の平均気温を見てみよう。
[ via 気温と雨量の統計 ]
グラフと表を見ると分かるが、11月の平均気温が12.1℃、12月が7.6℃、1月が5.2℃、2月が5.7℃、3月が8.7℃という感じだ。
これは外気温なので、屋内の温度はまた変わってくると思うのだが、11月の平均と現在の室温を比較すると、その差が8℃ほど。
同じ割合で室温を計算すると、12月が15℃、1月・2月が13℃、3月が16℃くらいということになる。
一番寒い1月・2月で13℃、うーむ・・・。
もちろん、これは平均なので、特に冷え込んだりするとそれ以下まで下がってしまう可能性もある。そうなると、ちょっと危ない温度であることは間違いない。
それに、イモリは10℃程度までなら「耐えられる」という話だが、適温はあくまで20℃前後。敢えて寒いのを耐えろ!というのもちょっと可哀想じゃないだろうか。
今年は毎日温度計をチェックしながら臨機応変に!
とりあえず、今のところはまだ20℃をキープ出来ているので、ヒーターは入れないで様子見。
ただ、急に冷え込んだりすることもあるので、毎日温度計のチェックは欠かせないだろう。室温が16℃~18℃になってきたらヒーターを導入するのがベストかもしれない。
ちなみに、サーモスタット付きのオートヒーターだと、温度調整ができず勝手に25℃くらいになってしまい、イモリにはちょっと暑い温度になってしまうので、今回はサーモスタットとヒーターとが別々のものを使って、温度を18℃~20℃くらいに設定してやるのがいいかなと思っている。
もし、関東付近でイモリを飼っていて、冬眠をさせたくないと思っている方は是非参考にしてほしい!