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【週刊イモリ】確認しておこう!水槽の地震対策 (2016/05/21号)

2016年5月16日、関東で最大震度5弱の地震が発生。僕の住んでいるところでも震度3〜4と久々に大きい地震だった。地震の直後、心配した家族から電話が来たのだが、第一声が僕の安否よりも「水槽大丈夫?」という内容で思わずずっこけてしまった。

しかし、家族が水槽を心配する理由は分かる。我が家には90cm水槽、60cm水槽が2つ、30cm水槽、30cm以下の小型水槽が2つと、大量の水槽があるからだ。大量の水槽があるということは、大量の飼育水が床にこぼれて大惨事になる可能性は十分ある。僕の家族もそれを心配してくれていたのだろう。

しかし、アクアリストたる者、地震を怖がっていては何も飼育することはできない(というよりは、もう既に水槽にどっぷりハマってしまって抜け出せない域まで来ているというのが正しいかもしれないが)

そこで今回は、僕が有効だと思う「水槽の地震対策」について少し説明していきたいと思う。

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水がこぼれるのはある程度仕方なし、二次被害を心配せよ

imori20160123-1[ 餌が貰えると思って僕が近付くと凝視してくるギョロ ]

「水槽の地震対策」と聞くと、「いかに水槽の水をこぼさないか」を考える人がいるかもしれない。しかし、ある意味水槽は8割~9割ほどは水が入っているもので、どうしてもこぼれてしまうのが当たり前だ。

それに、水はこぼれたら拭けばいいだけの話なので、「水槽の水はこぼれるもの」ともう割り切ってしまい、それよりもこぼれた水が引き起こす二次被害を防ぐ方が重要だと僕は思う。

特に、水槽周りはヒーターや濾過器などの電気のプラグがたくさんあることが多い。電気系統に水はご法度なので、水槽の水がこぼれても絶対に水がかからないところにプラグを置いておくか、箱のようなもので保護するといったことが大事だ。

また、ここまで聞いても、どうしても水槽の水をこぼしたくないという人もいるとは思う。そんな人は、根本的な解決法になるが、普段から水位を少し下げておく必要があるだろう。

濾過器の種類によっては、最低水位のラインが結構高いものもあったりするので、自分の濾過器の最低水位ラインをきちんと把握した上で、それ以下にならないように水位を調節してやるように。

そして、案外忘れがちなのが水槽蓋をすること。最近ではオープンアクアという蓋をしないで開放的な水槽システムが流行りなので、水槽蓋をしない人も多い。

だが、水槽蓋はかなり効果がある。地震による水面の揺れをある程度収める働きがあるので、こぼれる水の量は蓋をしない時に比べて段違いに少ないはず。僕もこれに助けられたことが多い。

イモリ[ この前地震発生後に撮影した写真。揺れが怖かったのか小枝にしがみついていたキメラ ]

大きい地震が起きた時に僕が一番気をつけていることは自分自身の身の安全だ。

水槽には何十〜何百リットルもの水が入っているとはいえ、そこそこ大きな地震になると水槽台からずるっと水槽が滑り落ちてくる可能性があり、かなり危険。

それを防ぐために水槽の下には、ホームセンターなどで売っている滑り止めマットを買ってきて敷いておくのがセオリー。ただ、滑り止めマットも確実ではなく、かなり大きい地震だと水槽が動いてしまうことは十分あり得る。そのため、地震の時は出来る限り水槽からは離れて、自分の身の安全を第一に考えよう

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免震構造で地震の揺れを吸収

水槽にかける予算がそこそこあるという人は、小型免震装置を使うというのも手だ。この小型免震装置は中にスプリングが組み込まれており、水槽の四隅に配置するだけで地震の揺れを軽減できるというもので、値段はかなり高いがその効果は凄まじい。

残念ながらこの装置は小型水槽くらいしか置くことができず、大型水槽用のものは売られていない。もっと大きい装置が開発されることを期待しているのだが!

以下の動画で詳細が確認できるので、気になる方は見てみてほしい。

いかがだっただろうか。このほかにも様々な対策はあるかもしれないが、基本的には水槽周りに水がかかって欲しくないものを置かない(置くなら保護する)、水槽をしっかり固定してやることが重要だ。

あとは水槽の近くにすぐに使えるタオル・雑巾などを常に準備しておくとなお良いだろう。

こういった地震対策を普段からきちんとやっておくことで、いざという時の被害を軽減できるはずだ。大きな地震が来る前に、ぜひ自分の家の水槽の地震対策を見直しておこう!

水槽設備週刊イモリ
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