2011年10月、Appleは「iPhone 4S」で音声アシスタント機能「Siri」を初めて公開した。あれから5年以上が経過したわけだが、「Siri」は毎年のように進化を続けている。
ただ、音声アシスタント機能については、Appleに限らず多数の企業が研究開発を重ね、競争が激化。今や「Siri」も世界で最高のアシスタント機能とは言っていられない状況だ。
そのため、Appleは次期iPhoneのために、「Siri」の大幅強化を検討しているようだ。DIGITIMESが報じている。
「iOS 11」で「Siri」は大幅なアップデートが行われる??
DIGITIMESは、Appleは次期iPhoneに強化版「Siri」の搭載を計画しており、現在鋭意開発中であると伝えている。
その背景にあるのは、前述した通り、音声アシスタント開発の世界的な競争の激化。
音声アシスタント機能は「Siri」の他にも、Googleの「Google Assistant」やAmazonの「Alexa」が存在。その他にも、Samsungが独自の音声アシスタント機能「Bixby」を次期フラグシップスマートフォン「Galaxy S8」で搭載する予定など、競合他社が次々と登場している状態。
しかも、中国のスマホメーカーのXiaomiは「Google Assistant」、そしてHuaweiは「Alexa」を導入するなど、多数の格安スマホメーカーでさえこれらの音声アシスタントを搭載しており、スマートフォンに搭載された音声アシスタント機能の性能は全体的に向上しつつある。
Appleが「Siri」の強化を行う理由は、これらと差別化を図るため。「Siri」のパーソナルアシスタントとしての機能を拡張することによって、市場シェアの拡大を狙う。
この兆候は実は以前から明らかになっていることで、Appleは「Siri」の強化のためにオーストラリアのスタートアップ企業「Turi」を2016年8月に2億ドルで買収。その他にも、明らかにされていないスタートアップ企業を何社も買収しているとみられており、Appleが「Siri」に力を入れているのは、ほぼ間違いないそうだ。
「Siri」の大幅アップデートがいつ頃行われるかは現時点では不明。ただ、次期iPhoneに向けて動いているとのことなので、今年の秋にリリースされる「iOS 11」で利用できるようになるのかもしれない。楽しみだ。
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