
オウルテックは7月28日、スマートフォンやPC周辺で使うチャージング製品の新ブランド「Soft」を発表した。同日開催した製品展示会「Soft EXHIBITION 2026」で、USBケーブルやモバイルバッテリー、USB充電器、ワイヤレス充電ドックなど6製品を披露した。いずれも9月上旬の発売を予定している。
Softは「やわらかく、そばにいる。」をコンセプトに掲げるデジタルツールブランド。機能や価格を競争軸にするのではなく、「日常生活に馴染む」製品づくりを目指している。
オウルテックの従来製品にはブラックやホワイトを基調としたシンプルなデザインが多かったが、「Soft」ではピンクベージュ、ブルーグレー、パープルなどを基調カラーに採用。形状にも丸みを持たせ、スマートフォンアクセサリーというより日用品や雑貨に近い雰囲気に仕上げている。
一方で、見た目だけに重点を置くのではなく、ケーブルを収納しやすくしたり、コネクターをつかみやすくしたり、充電器の端子を斜めに配置したりと、普段の使い方から考えた工夫を各製品に盛り込んでいる。
オウルテックの企画開発を担当する許秉権氏は、「機能と価格面での競争が激しい昨今、別の視点で勝負するために企画した」と説明。「ユーザーの『こんな製品が欲しい』を叶え、日本らしいデザインと使いやすさを両立できた」と話した。
ケーブルからモバイルバッテリーまで6製品を展開

第1弾として登場するのは、「Carry Cable」「Ring Cable」「Touch on Battery」「Snap Battery」「Easy Charger」「Tiny Dock」の6製品だ。
「Carry Cable」は、シリコン製のケースとケーブルを一体化したUSBケーブル。USB Type-C to Type-CとUSB Type-A to Type-Cを用意し、それぞれ1.2mと2mの長さを選べる。USB PDによる最大60W充電に対応する。
ケーブルを丸めてケースの中に収納できるため、バッグなどに入れて持ち運びやすい。シリコン製なので周囲の物を傷つけにくく、ケース部分を握ってコネクターを抜き差しできる。実際に手に取ると、ケースの「くにゃっ」とした柔らかな感触が印象的な製品だ。
1.2mモデルはType-A to Type-Cが2,300円、Type-C to Type-Cが2,400円。2mモデルはType-A to Type-Cが2,400円、Type-C to Type-Cが2,500円(いずれも税込)。1.2mは5色、2mは3色を用意する。


「Ring Cable」は、Type-Cコネクターの付け根をリング状にしたUSBケーブル。リングに指を通してコネクターを引き抜けるため、暗い場所やネイルをしているときでも扱いやすい。
さらに、ケーブルをリングに通せば、そのままケーブルを束ねて収納できる。Carry Cableと同様、Type-C to Type-CとType-A to Type-Cを用意し、長さは1.2mと2m。最大3Aの急速充電に対応する。
価格は1.2mのType-A to Type-Cが1,900円、Type-C to Type-Cが2,000円。2mはType-A to Type-Cが2,200円、Type-C to Type-Cが2,300円(いずれも税込)。こちらも1.2mが5色、2mが3色の展開となる。
Carry CableとRing Cableは、見た目のかわいらしさだけでなく、オウルテック製品として耐久性にも配慮しており、約1万回の屈曲に耐える設計としている。


「Touch on Battery」は、容量5,000mAh、最大20W出力のモバイルバッテリー。円筒形の本体にくびれを設け、その部分にストラップを配置した。バッグなどに取り付けて持ち運べる。
上部のUSB Type-C端子部分に触れると、端子の周囲に配置された10個のLEDが点灯し、10段階でバッテリー残量を確認できる。価格は4,500円(税込)で、5色をラインアップする。

「Snap Battery」は、MagSafe対応スマートフォンなどに吸着して使えるQi2対応のモバイルバッテリー。容量は3,000mAhで、ワイヤレス出力は最大10W。

背面には引き出して使えるポップアップ式のバーを搭載する。スマートフォンを持つときのフィンガーホルダーとして使えるほか、スマホスタンドとしても利用できる。本体にはストラップも備えており、カラビナなどに取り付けて持ち運ぶことも可能だ。
有線充電にも対応しており、ワイヤレスと有線で2台を同時に充電できる。同時充電時の出力は合計8Wとなる。価格は4,000円(税込)で、5色を用意する。

「Easy Charger」は、USBポートをコンセント面に対して45度傾けて配置したUSB充電器。ケーブルを自然な角度で持って抜き差しできるよう、人間工学を考慮して設計した。
ポートを斜めに配置することで、隣のプラグと干渉しにくく、コネクターの広い面をつかんで抜き差ししやすい。コンセントから本体を抜くときもつかみやすいよう、本体はプラグ側に向かって細くなるテーパー形状としている。
側面にはシリコン製のフックを備え、USBケーブルを本体に巻き付けて固定できる。折りたたみ式のコンセントプラグも採用した。
35WモデルはUSB Type-CとUSB Type-Aを各1ポート搭載し、価格は3,700円。65WモデルはUSB Type-Cを2ポート、USB Type-Aを1ポート搭載し、価格は5,700円(いずれも税込)。いずれも5色をラインアップする。


「Tiny Dock」は、スマートフォンを立てかけて充電できるワイヤレス充電ドック。Qi2に対応し、最大15Wで充電できる。充電面には40度の角度が付いており、充電中もスマートフォンの画面を見たり操作したりしやすい。

背面にはUSB Type-C端子を2つ搭載する。1つが入力、もう1つが出力用で、スマートフォンをワイヤレス充電しながら、別の機器をUSB Type-C経由で最大15Wで充電できる。ワイヤレスイヤホンなどを同時に充電する使い方にも対応する。価格は6,000円で、5色を用意する。
「かわいい」だけで終わらないSoftの狙い

Softの6製品は、チャコール、ホワイト、ピンクベージュ、ブルーグレー、パープルを基本としたカラーバリエーションを展開する。製品によって用意される色数は異なるが、従来のオウルテック製品とは違った柔らかな色合いが目を引く。
今回の製品を実際に見ると、Softが狙っているのは単に女性向けのカラーを増やすことではないことが分かる。Carry Cableの柔らかなケース、Ring Cableの指を掛けられるリング、Easy Chargerの斜めに配置されたポート、Snap Batteryのポップアップ式ホルダーなど、見た目と使いやすさを一緒に考えた製品がそろっている。
たとえば、USBケーブルは毎日のように抜き差しするものだが、コネクターをつまみにくかったり、使わないときに絡まったりする。Ring Cableならリングに指を入れて抜き差しでき、使い終わったあとはケーブルをリングに通してまとめられる。Carry Cableもケースとケーブルを一体化することで、収納ケースを別に用意する必要がない。
Easy Chargerも、充電器のポートを斜めにするという比較的シンプルなアイデアながら、実際の操作を考えると分かりやすい。コンセントに挿した状態でケーブルを抜き差しするときの手首の動きを考慮し、本体そのものも持ちやすい形状にしている。
オウルテックはSoftについて、今後もラインアップを拡充していくとしている。第1弾となる6製品は、充電する、持ち運ぶ、ケーブルをまとめるといった日常的な動作を見直し、そこに柔らかなデザインを組み合わせた製品群となった。
スマートフォン周辺機器はスペックや価格で選ばれやすいジャンルだが、毎日触れるものだからこそ、握りやすさや抜き差しのしやすさ、バッグに入れたときの扱いやすさも購入時の判断材料になる。Softがこうした「使ってみると分かる便利さ」をどこまで広げられるか、今後の展開にも注目したい。

