macOS TahoeがIntel Macをサポートする最後のmacOSに。WWDC 2025で明言

Appleは2025年秋にリリース予定の「macOS Tahoe(バージョン26)」をもって、Intel搭載Macの主要OSアップデートの提供を終了する。これはWWDC 2025の「Platforms State of the Union」セッションで正式に発表されたもので、Appleは2026年登場予定の次期macOS 27以降、Intel Macを対象外とする方針を明らかにした。

Appleの開発者リレーション部門シニアディレクター、マシュー・ファーリック氏は「Apple Siliconによって、これまで想像もできなかったことが可能になった。今後はすべての力と革新をApple Siliconに注ぐ時だ」と述べ、Intelプラットフォームへの注力を完全に終える姿勢を示した。

スポンサーリンク

macOS Tahoeが対応する最後のIntelモデルはわずか

macOS Tahoeの対応デバイスには、Apple Silicon搭載Macはもちろん、わずかに数機種のIntel搭載Macが含まれている。以下がその対応リストだ。

  • MacBook Pro (16インチ, 2019)
  • MacBook Pro (13インチ, 2020, Thunderbolt 3ポート×4)
  • Mac Pro (2019)

これらのモデルを除くIntel Mac、たとえば2018〜2019年のMacBook ProやiMac、Mac mini、iMac Proといった機種は、前バージョン「macOS Sequoia(25)」までは対応していたが、今回のTahoeでは非対応となった。

Appleはすでに製品ラインナップからIntelモデルを排除しており、2020年のM1搭載MacBook Airを皮切りに、2023年のM2 Ultra搭載Mac Proで完全移行を完了した。macOSもこの流れに沿って最適化されており、Intelプロセッサを搭載したMacをサポートし続けるのは限界もあったと思われる。実際に、Intelプロセッサを搭載したモデルでは、テキスト認識表示 (Live Text)やメモアプリでのリアルタイム音声書き起こし、FaceTimeのポートレートモード(背景ぼかし)など利用でいない機能も多くなってきている。

スポンサーリンク

macOS 27でIntelサポート終了。Rosetta 2も段階廃止へ

macOS 27ではIntel Macのサポートが完全に終了する見込みということは、同時にRosetta 2などのIntelバイナリ互換技術も将来的に廃止されることを意味する。macOS 26と27では引き続き一般用途で利用可能だが、その後のリリースでは対応が大幅に制限される見通しだ。

サポート対象は、Intel専用ライブラリに依存し、開発が停止された一部の古いゲームに限定される。新たなmacOSでアプリを動かしたい開発者は、Apple Siliconネイティブ、またはユニバーサルアプリへの移行が必須となる。

この方針は、かつてのPowerPCからIntelへの移行と軌を一にする。Appleは2006年のIntel Mac登場にあわせて「Rosetta」を導入し、Mac OS X 10.4〜10.6でサポートしたが、2011年のOS X 10.7で打ち切っていた。当時と同様、技術的移行を短期で完了させるスタンスが貫かれている。

なお、Appleはセキュリティアップデートについては引き続き提供する方針で、macOS Tahoe対応のIntel Macに対しては最大3年間のセキュリティサポートが保証される。つまり、2026年秋頃までは実用可能な環境が維持される見込みだ。

だが、Appleの進化はすでにIntel Macを置き去りにしつつある上に、Apple Siliconを搭載したMacは処理能力や電力効率が高いことから、そろそろIntelプロセッサを搭載したMacからの乗り換えを考えてみても良いのかもしれない。

Apple公式サイトで各種Mac製品をチェック

▼ ラップトップMac
MacBook Air
MacBook Pro

▼ デスクトップMac
Mac mini
24インチiMac
Mac Studio
Mac Pro

▼ Macアクセサリ
Magic Keyboard
Magic Trackpad
Magic Mouse
その他

▶︎ 学生・教職員向けストア

(画像:Apple)

macOSWWDC 2025
FOLLOW US
タイトルとURLをコピーしました